Coohom 基本機能ガイド|初心者が最初に押さえる6テーマの全体像

Coohom(クーホム)は、ブラウザ上で2D間取りと3Dパースを同時に扱えるクラウド型のインテリア設計ツールです。海外発のサービスながらUIが日本語化されており、公式サイトから直接契約できるため、工務店・リフォーム会社・不動産・インテリアブランドの現場で導入が進んでいます。一方で、初めて触れるユーザーからは「結局なにができるのか」「日本語化はどうやるのか」「無料で済むのか、有料化はどこから必要か」「商用利用は問題ないのか」といった声が多く聞かれます。

この記事では、Coohom の基本機能を全体像からとらえ、始め方・日本語化・2D/3D 操作・料金プラン・無料版の制限・商用利用までを 2026年4月現在の仕様で俯瞰します。各論は個別の記事へ案内する地図役として整理しているので、自分が知りたい順に読み進めてください。

Coohom 全体像から押さえたい場合は Coohom 完全ガイド|3Dインテリアデザインを無料で始める方法 を先に読むと、この記事の位置づけがつかみやすくなります。

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初めての建築3DCGパース

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目次

Coohom(クーホム)とはどんなツールか

まず、Coohom がどんな立ち位置のツールなのかを、開発元と機能群の両面から押さえます。導入判断の前提として、ここを取り違えると料金プランや商用利用の理解までずれてしまうためです。

開発元と日本での提供体制

Coohom は、中国・杭州を拠点とする Manycore Tech(群核科技 / 万家智控)が提供するクラウド型インテリア設計プラットフォームです。家具メーカーや小売向けの 3D ソリューションをグローバル展開しており、Coohom はそのうち設計者・販売現場向けの SaaS として位置づけられています。2026年4月現在、世界200カ国以上で1,000万ユーザー超、3Dモデルライブラリは75万点規模に達しており、米 Ashley や 韓 Hanssem といった大手家具ブランドもプラットフォームを採用しています(Coohom公式Coohom Going Global While Staying Local 公式発表値)。

日本市場にはUI日本語化済みの海外版が提供されており、公式サイトから直接契約して日本語環境のまま利用を開始できます。海外サービス特有の英語ドキュメントの壁を、日本語UIで回避できるのが実務上の強みです。

Coohomと酷家乐(Kujiale)の関係

検索すると中国語名の「酷家乐(Kujiale)」が出てくるため、混同しがちな点です。Coohom は酷家乐の国際版に相当し、運営母体は同じ群核科技(Manycore Tech)です。ただし完全な同一製品ではなく、レンダリングエンジンやプラグインの充実度、新機能のリリース時期で差があり、機能追従は本家 Kujiale が先行する傾向があります(EqualOcean 2019年報道Payhip Kujiale vs Coohom 比較 参照)。編集部では、国内ユーザー向けに記載する基本機能はすべて Coohom(国際版)ベースで統一しており、Kujiale 固有の機能差は比較記事側で補足します。

主要な基本機能の全体像

Coohom の基本機能は、大きく次の5つに整理できます。

  • 2D 間取り作成:壁・建具・部屋の配置をブラウザ上で作図
  • 3D ビュー:2D の編集が即座に 3D に反映され、視点切替も自由
  • 家具・素材ライブラリ:数十万点規模のアイテムから配置
  • レンダリング:写真品質の静止画・パノラマ・動画を出力
  • 共有・出力:URL 共有、画像/動画ダウンロード、PDF 図面出力

実務で触れた所感としては、Coohom の本質は「2D と 3D を分離させない設計体験」にあります。一般的な BIM や 3DCG ソフトのように工程を切り分けず、平面を引いた瞬間にウォークスルー可能な空間が立ち上がる点が、提案スピードを重視する現場で評価されています。

Coohomの始め方と日本語化

次に、Coohom を実際に使い始める手順と、日本語表示への切替を整理します。インストール不要で、ブラウザがあれば数分でファーストビューに到達できます。

アカウント作成から初回ログインまで

Coohom はインストール不要のクラウドサービスです。Chrome や Edge など主要ブラウザから公式サイトにアクセスし、メールアドレス・Google アカウント・Facebook アカウントの3方式からサインアップできます(2026年4月現在)。ほとんどのケースではメール登録で十分ですが、社内で Google Workspace を使っている場合は Google 認証を選ぶとパスワード管理が不要になります。

推奨スペックの目安は、メモリ8GB以上・GPU を搭載した一般的なノート PC です。重量級の 3DCG ソフトと違い、レンダリングはクラウド側で処理されるため、ローカル PC への負担は限定的です。

国内でチーム導入を前提とする場合は、最初から法人プラン(Business 相当)の問い合わせから入るとシート管理・権限設計をセットアップしやすくなります。法人窓口では支払い条件や導入サポートの個別相談が可能です。

日本語表示への切替

Coohom は公式発表で13言語に対応しており、日本語もサポート対象です(Coohom Going Global While Staying Local)。初期 UI は英語表記ですが、アカウントメニュー → Language → 日本語 の順に切り替えると、主要メニューや設定画面が日本語化されます。

ただし、ヘルプドキュメントの一部や新機能のチュートリアル、素材アセット名は英語のまま残るケースがあります(2026年4月現在)。完全な日本語UIを期待すると現場でギャップが出るため、業務利用の場合は補助的に英語表記の見方を覚えておくと安心です。

Coohomの基本操作(2D/3D)

Coohom の基本操作は「2D で間取りを引く」「3D で確認する」「家具を置く」の3工程に集約されます。ここでは、それぞれの入口を俯瞰します。

2D間取り作成の基本ワークフロー

新規プロジェクトを開くと、まず 2D の間取りエディタが表示されます。基本の流れは次のとおりです。

  1. 外壁ツールで部屋の輪郭を描く
  2. 内壁で部屋を仕切る
  3. ドア・窓ツールで建具を配置
  4. 部屋名・天井高を設定

この時点で、画面右上の 3D ボタンを押すと、引いた間取りがそのまま立体化されます。一般的な CAD で必要となる「平面を 3D に変換する」工程が不要な点が、Coohom が「速い」と評される理由のひとつです。

具体的なツール選択や、寸法入力、テンプレートからの読み込みといった手順は Coohom 2D間取り作成 完全チュートリアル|壁・ドア・窓・寸法の引き方 で順を追って解説しています。

3Dビュー・カメラ操作の基本

3D ビューでは、ウォークスルー視点と俯瞰視点を切り替えながら空間を確認できます。マウス操作はおおむね次のような構成です。

操作 キー/マウス
視点回転 右ドラッグ
平行移動 ホイール押し込み+ドラッグ
ズーム ホイール回転
ウォークモード切替 画面下のアイコン

この基本操作は他の 3D ツールと大きく変わりません。実務では、提案時にウォークモードでクライアントに視点を渡し、施主自身に空間を歩いてもらう使い方が定着しつつあります。

カメラの細かな調整、画角設定、保存ビューの活用などは Coohom 3Dビュー・カメラ操作完全ガイド|視点切替とウォークスルー7選 を参照してください。

Coohomの料金・ライセンス体系

Coohom の料金は、無料版と複数の有料プランで構成されます。ここではプラン全体の構造のみ整理し、詳細条件は各プランの解説記事に委ねます。

個人向けプランの構成

個人向けプランは、無料版(Free)と上位の有料プラン(Pro/Elite)の階層構成です。プラン差の主軸は次の3点です。

  • レンダリングのクオリティ・点数上限
  • ダウンロードできる画像解像度・透かしの有無
  • 利用できる家具・素材ライブラリの範囲

2026年4月現在、公式の日本語料金ページで公開されている代表的な価格レンジは下表のとおりです(日本円建て)。

プラン 月払い 年払い 主な差分
Free(基本) 0円 0円 透かし入り出力、機能制限あり
Pro(プロ) 5,400円/月 54,000円/年(月換算4,500円) 高解像度・透かしなし
Elite(エリート) 12,000円/シート・月 120,000円/年(月換算10,000円) 最大解像度・レンダリング上限を大幅拡張
Business(企業) 要相談 要相談 シート管理・SSO・Enterprise Library

日本円建てで直接契約できるため為替リスクは発生しませんが、プロモーションや年次改定で変動する可能性があります。最新の条件は必ず公式料金ページで確認してください。詳細なプラン比較と選び方は Coohom 料金プラン完全ガイド(Free/Pro/Elite/法人の違いと選び方) に整理しています。

法人プランと請求書払い

3名以上のチーム運用を前提とする場合は、企業プラン(Business)が選択肢になります。シート単位の課金、管理者権限、ブランド素材ライブラリ、SSO 連携などが追加され、組織導入の前提が整います。料金は公式料金ページ上も「要相談」の表記で、シート数・機能構成に応じた個別見積となります。

法人プランの運用ノウハウについては、Coohom 法人プラン活用術|チーム運用・素材共有・SSOまで完全解説 で詳しく扱っています。プラン比較から入りたい場合は、まず料金プラン記事から目を通すと判断しやすくなります。

無料版でできること・できないこと

「とりあえず無料で試したい」というニーズは強いものの、Coohom の無料版には明確な制限があります。選び方を整理します。

無料版の主要制限

無料版で押さえておきたい主な制限は次のとおりです。

  • 高解像度ダウンロードに透かし(ウォーターマーク)が入る
  • 高品質レンダリング(Ultra HD 等)の点数に月次上限
  • 一部のプレミアム家具・素材が利用不可
  • 商用利用条件が有料版より制約的

つまり、操作感や設計手順を学ぶ範囲では無料版で十分ですが、案件納品物として出力する段階で制限に当たりやすい構造です。

有料化を検討する選び方

実務では、次のいずれかに当てはまった時点で有料化が現実的になります。

  • 月に複数案件のレンダリングを納品する
  • 透かしのない高解像度静止画・パノラマが必要
  • 法人ロゴ入りの素材ライブラリを共有したい
  • 商用案件で著作権面のリスクを最小化したい

個別の境界線、無料で粘れる範囲と有料に踏み込むべき分岐点は Coohom 無料版でできること・できないこと|Free仕様7選 で詳しく整理しています。なお、透かし・解像度・商用可否の具体条件は次章の「商用利用・著作権・透かしの扱い」で整理していますので、あわせて読み進めてください。

商用利用・著作権・透かしの扱い

前章で触れた透かし・解像度の制約をふまえ、この章では商用利用の可否判断に必要な規約面を整理します。Coohom は商用利用を前提に設計されたサービスですが、プランや出力形式によって条件が変わるため、導入前に必ず押さえておきたい論点です。

商用利用の可否と条件

有料プラン契約者は、出力した画像・動画・パノラマを自社の提案資料・広告・SNS 等で利用できます。一方で、家具・素材ライブラリのアセット単体を再配布・販売することは禁止されています。あくまで「Coohom で作成した空間ビジュアルとしての二次利用」が許可される形です(2026年4月現在、Coohom User Agreement を根拠とする)。

無料版での商用利用は、透かしを含む出力に限定される点に注意してください。透かしを除去する加工は規約上認められていません。

透かし・出力解像度の扱い

無料版で出力すると、画像下部に Coohom のロゴが透かしとして残ります。有料プランでは透かしが外れ、4K 相当の高解像度出力が可能になります。動画・パノラマも同様で、解像度と尺の上限がプラン依存です。

商用利用の細かい条件(クライアントへの納品、不動産掲載、雑誌掲載など)は Coohom 商用利用・著作権・透かしについて|プラン別7条件 で踏み込んで整理しています。

Coohom 基本機能まとめと次の一歩

Coohom の基本機能は、2D と 3D が分離しない設計体験、クラウドで完結するレンダリング、豊富な家具ライブラリ、明確な無料/有料の階層、日本語UI対応と公式サイトからの直接契約の5点に集約されます。入門段階では「無料版で操作感を確認」「日本語化して負荷を下げる」「商用案件に進む段階で有料化を検討」という順番が無理のない導入経路になります。

素材編集や照明・レンダリングまで踏み込みたい場合は Coohom デザイン機能ガイド|写真風パースを仕上げる5ステップの全体像 へ、AI 機能や他ソフト連携で生産性を上げたい場合は Coohom AI・他ソフト連携ガイド|設計から提案までつなぐ6機能の全体像 へ、業界別の運用パターンを知りたい場合は Coohom 業界別活用ガイド|法人・不動産・工務店・IC・家具メーカー へ、他ツールとの比較から入りたい場合は Coohom徹底比較ガイド|主要9製品との違いとタイプ別の選び方 へ進むのが効率的です。

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CONTENTS

3 LESSONS


基礎編① インストール&7項目の初期設定

Blenderの導入から制作に必要な基本設定

基礎編② 画面構成と基本的な操作方法

未経験でも迷わない画面の見方と操作の基本

実践編① 太陽光の入る白い部屋

建築パースを1作品完成させるまでを体験


BONUSES
体験カリキュラム限定の3大特典


実践編完成データ(.blend)

ショートカット・チートシート

マテリアル ライブラリセット

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