Coohom 無料版でできること・できないこと|Free仕様7選

Coohomは2026年に入り、無料プラン(Free)の機能拡充が続いています。2026年4月現在、ブラウザを開いて登録するだけで、2D間取り・3Dパース・家具配置・自動レンダリングまでひと通り体験できる環境が整いました。工務店やインテリアコーディネーターが「まずは無料で」と始めるケースも増えています。

一方で「無料のまま実務で使えるのか」「透かしは入るのか」「商用で配ってよいのか」と、不安を抱えたまま登録をためらうケースも少なくありません。

この記事では、Coohom無料版でできること・できないことを7つの軸で整理し、有料プランへ切り替えるべき境界線までを2026年4月現在の仕様で具体的に示します。

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目次

Coohom 無料版(Free)の全体像:ブラウザ完結で月数枚のプレゼン出力まで到達

Coohom 無料版は、インストール不要のクラウド型3Dインテリアデザインツールであり、無料のままで100万点以上の3D家具ライブラリと自動レンダリング機能を利用できます。制限は主に「出力枚数」「解像度」「書き出し形式」「チーム機能」に集中しています。プラン仕様の1次情報はCoohom 公式価格ページで確認できます。

項目 内容(2026年4月現在)
プラン名 Free(無料)
価格 0円 / 永続無料
利用形態 ブラウザ完結(インストール不要)
対応OS Windows / Mac / ChromeOS(ブラウザ経由)
家具ライブラリ 100万点以上にアクセス可能
2D/3D編集 ◎ 両方可能
自動レンダリング ○ 月次クレジット制、Standard画質中心
4K出力 × Pro以上が必要
動画・ウォークスルー × Pro以上が必要
透かし 高解像度出力・動画では付与あり
商用利用 △ 制限付きで可能(詳細はH2後半で整理)

Free の位置づけと対象ユーザー

Free は「試用版」ではなく「永続的に使える入門プラン」として設計されています。登録から30日経過しても機能は縮小せず、同じ範囲で使い続けられます。

案件前のアイデアスケッチや社内検討、学習目的のコーディネーターが最も恩恵を受けます。月1〜2件程度の個人設計なら、Freeだけで提案フローが回る場合もあります。海外のレビューサイトG2 の Coohom レビューでも、無料枠のまま小規模リフォーム提案に活用している声が複数報告されています。

Free で触れる主要機能(2026年4月現在)

無料版でも主要機能の大半にアクセスできる点が Coohom の特徴です。具体的には、2D間取り作成、3Dモデリング、家具配置、カラーシミュレーション、スタンダード画質レンダリング、360°パノラマ、共有リンク生成まで一通り触れます。

AI間取り提案(AI Designer)は2026年4月現在ベータ機能として無料枠内で提供されていますが、正式版移行時に有料化される可能性があります。利用時は最新の提供条件を確認しておくと安心です。

Coohom 無料版でできること:7つの実務シーンで整理

無料版は「提案前の検討フロー」を丸ごと回せる点が強みであり、受注前のプリセールス用途では有料版との差をほとんど感じない場面も多くあります。

1. 2D間取り作成と寸法管理

壁・建具・開口部の配置、畳数の自動計算、mm単位の寸法入力までが無料で完結します。住宅の間取り検討や、リフォーム提案の下絵として十分な精度を確保できます。

日本の住宅でよく扱う「畳」「尺」などの単位設定も可能で、実務では提案前の初回ヒアリングで間取り図を一緒に書きながら進める使い方が定着しつつあります。

2. 3Dパース自動生成と視点確認

2D間取りから3Dモデルが自動生成され、カメラ位置を動かしながらリアルタイムで室内を歩き回れます。クライアントに画面を共有しながら「リビングからキッチンを見る視点」を決めていく用途で重宝します。

3. 家具・建材の自由配置

100万点を超える3D家具ライブラリから検索・配置でき、サイズ変更や色違いのスワップも自由に行えます。ソファ・テーブル・照明・カーテンまで、住宅のリビング・ダイニング・キッチンの3カット分を組み立てるのに必要な素材は揃います。

4. スタンダード画質の静止画レンダリング

無料枠では月ごとにレンダリングクレジットが付与され、Standard画質(2K前後)の静止画生成に充当できます。2026年4月現在、初回登録時のボーナスと月次付与を合わせれば、ひと月で数枚〜十数枚のレンダリングが可能です。クレジット制の詳細はCoohom ヘルプセンターに最新ポリシーがまとめられています。

ただし High 画質や 4K を選ぶとクレジット消費が一気に増えるため、無料の範囲で収めるにはStandard中心の運用が基本となります。

5. 360°パノラマの生成

クライアントにVR的な視点を届けたいときに便利なのが360°パノラマです。無料版でも限定枚数の生成が可能で、共有リンク経由でスマホからも閲覧できます。

編集部では、現地打ち合わせ前にパノラマを先に送って「完成後のイメージ擦り合わせ」に使うと、当日の意思決定が速まる傾向を複数の工務店取材で確認しています。

6. 共有リンク経由のクライアントプレビュー

生成したプロジェクトを共有URLで送れば、クライアントはログイン不要で3Dモデルを閲覧できます。無料版でもこの共有機能が使える点は大きな実務メリットです。

7. AI間取り提案(ベータ機能)

2026年4月現在、AI Designer と呼ばれるベータ機能が無料枠内で試せます。部屋の用途と広さを指定すると、家具配置のたたき台をAIが数パターン提示してくれます。

正式リリース時に料金体系が変わる可能性があるため、本格運用に組み込む前に最新の提供条件を確認しておくと安心です。

Coohom 無料版でできないこと:有料版が必要になる7つの境界

無料版の制約は「商用の本格運用」「高解像度」「チーム連携」「CAD連携」に集中しており、この4領域に踏み込む時点で Pro 以上が現実的な選択肢になります。

1. 月次クレジットを超える大量レンダリング

無料版のレンダリングはクレジット制で、月の上限を超えると翌月まで追加出力ができません。案件が月5件以上続くと、クレジットがすぐに枯渇するケースが目立ちます。

2. 4K 解像度での書き出し

印刷用プレゼンボードや大画面提示を想定する場合、4K(3840×2160以上)の書き出しが必要になります。無料版ではこの解像度に到達できず、Standard〜High画質までが上限です。

3. 動画レンダリング・ウォークスルー

動画によるウォークスルーやアニメーション出力は、無料版では生成不可です。Pro 以上の契約で解放されます。

4. 透かしなしの高解像度書き出し

一部の出力形式では、無料版だと透かし(ウォーターマーク)が付与されます。2026年4月現在、Standard画質の静止画や共有プレビューでは透かしが入らない一方で、高解像度書き出しや動画には透かしが入るケースがあるため、納品用には Pro 以上が安全です。

5. 商用利用範囲の制限

無料版でも個人の商用利用は許容されていますが、営業資料への継続的な利用・クライアント納品の大量発注などは、プラン規約で制限が設けられています。商用条件の詳細は、Coohom 商用利用・著作権・透かしについて|プラン別7条件で整理しています。

6. チーム機能・共同編集・法人ライブラリ

工務店やICチームで複数人が同じプロジェクトを編集する運用は、無料版では想定されていません。ロール管理・法人ライブラリ・デザインテンプレート共有は Elite / Business プランで提供されます。

7. CAD(DWG/DXF)インポート・エクスポート

JW_cadやAutoCADから間取りを取り込みたい場合、DWG/DXFのインポート・エクスポートは有料版が前提です。無料版ではCAD連携ワークフローに組み込めない点が、既存CAD運用との最大の差になります。

Free / Pro / Elite の主要差分:一目で境界線を把握する比較表

無料版と有料版の差は「出力量・解像度・動画・CAD・チーム」の5軸に集約され、このいずれかに1つでも該当する案件を抱えた時点で Pro 以上が合理的です。

機能 Free Pro Elite / Business
月額目安(2026年4月現在) 0円 有料(月額サブスク) 法人見積もり
月次レンダリングクレジット 限定 大幅増加 実質無制限帯
Standard画質静止画
4K画質静止画 ×
動画・ウォークスルー ×
360°パノラマ △ 枚数制限
透かし 一部あり なし なし
DWG/DXF連携 ×
チーム・法人ライブラリ ×
商用利用範囲 △ 制限付き ◎ 法人規模対応

※月額の正確な金額は為替と改定の影響を受けます。最新の数値はCoohom 料金プラン完全ガイド(Free/Pro/Elite/法人の違いと選び方)で確認してください。

比較表から読み取れる注目ポイントは3つあります。第一に、Free と Pro の境界は「4K」「動画」「DWG」の3つで、このいずれかが必要な時点でプラン変更が決まります。第二に、Pro と Elite の境界は「チーム運用」と「法人規模の商用」で、個人事業主はほぼ Pro で足ります。第三に、透かしは全項目に付くわけではなく、納品用の高解像度出力に限定されるため、Free で社内検討を続ける運用は十分現実的です。

無料版が向いている人・向いていない人:実務シーン別の選び方

Coohom 無料版は「商用の本番納品」ではなく「提案前の検討フロー」に最適化されており、ここを外して使うと早い段階で制約に当たります。

向いている人・ケース

  • 月1〜2件ペースで個人住宅を設計する施主付き設計者
  • 営業前のアイデアスケッチを素早く作りたい工務店担当
  • Coohomの操作感を学びたい学生・ICの学習者
  • 社内検討・クライアントとの意思確認用途

実務では、初回ヒアリング時に Free で間取りを一緒に書きながらイメージを固め、本提案の段階で Pro に切り替える流れが合理的です。

向いていない人・ケース

  • 月10件以上の提案を並行処理する営業チーム
  • 4K印刷や動画ウォークスルーを納品する案件
  • DWG/DXF連携が必須のBIMワークフロー
  • 複数人でのチーム制作・法人ライブラリ共有

Free から Pro への切り替えタイミングは、「月のレンダリング必要枚数が10枚を超えた時点」「4K出力が必要な案件が1件でも入った時点」のいずれかで検討するのが合理的な目安となります。

無料版を賢く使う3つのコツ:月のクレジットを有効活用する

無料版の価値を最大化するには「クレジット消費を最小化する運用」が鍵であり、構図・解像度・共有フローを工夫するだけで、無料枠のまま実案件のプレゼンに耐える品質に届きます。

1. レンダリング前に構図を固める

クレジットはレンダリングの「枚数」で消費されます。画面上のプレビューで納得できる構図に整えてから本レンダリングに進むことで、やり直しの無駄を減らせます。

2. 360°パノラマで確認用ビューを増やす

静止画レンダリングよりも、360°パノラマのほうが「1枚で多角的に見せられる」ため、コスト効率が高い場合があります。現地確認の代替として活用しましょう。

3. 共有リンクで最終出力を1枚に絞り込む

クライアント確認は共有リンクのリアルタイム3Dで重ね、最終的な納品用レンダリングだけを本出力に回します。この運用なら、月のクレジットで1案件を完結できるケースも十分にあります。

まとめ

Coohom 無料版は「ブラウザ完結で3D提案の一歩目を踏み出す」には十分な環境であり、2026年4月現在、2D間取り・3Dパース・Standard画質レンダリング・360°パノラマ・共有リンクまでが無料枠で使えます。一方、4K・動画・DWG連携・チーム運用のいずれかに踏み込んだ時点で、Pro以上のプランが合理的な選択肢になります。

無料で始めて操作感を掴み、案件ボリュームが増えたタイミングで Pro に切り替える流れが、工務店・ICにとって最もコスト効率の良い導入パスになります。まずは Free で Coohom の実力を確かめてみてください。

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基礎編② 画面構成と基本的な操作方法

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実践編① 太陽光の入る白い部屋

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この記事を書いた人

橘 美咲のアバター 橘 美咲 PERSC 専任講師

「CADは裏切らない。昨日引けなかった線が、今日は引ける。それが楽しいの」

元・完全未経験の文系女子。新卒で入った建築現場で「図面が読めない」と絶望し、悔し涙を流しながらCADを独学で習得した過去を持つ。 その後、設計事務所、ゼネコンを経てフリーランスへ転身。現在はPERSCにて「現場で本当に使える技術」を伝授する鬼(?)コーチとして活動中。 「線一本にも意味がある」が口癖。趣味は、完成した建物を見上げながらのビールと、深夜の猫動画巡回。

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