Coohom 商用利用・著作権・透かしについて|プラン別7条件
Coohom(クーホム)は2026年に入り、工務店・不動産会社・インテリアデザイナーの現場で導入が進んでいます。一方で、納品段階で「商用利用してよいのか」「透かしは消えるのか」「ライブラリ家具の著作権は大丈夫か」と立ち止まる担当者も少なくありません。
プラン別の条件が英語仕様書に散らばっているため、Free で済ませてよいのか、Pro 以上に上げるべきかの判断が曖昧になりがちです。
この記事では、Coohom の商用利用条件を Free / Pro / Elite / 法人(Business)の4プラン別に整理し、ライブラリ素材の著作権範囲、透かしが付く出力形式、不動産・工務店・IC実務での注意点までを2026年4月現在の仕様で具体化します。
Coohom 商用利用の全体像:Freeでも商用OK、ただし透かしと配布範囲に制限
Coohom は全プランで商用利用が認められており、生成したパース・画像・プランは納品物・販促・SNS投稿に利用できます。ただし Free プランの一部出力には透かしが付き、ライブラリ内の3Dモデル自体の抽出・再配布は全プランで禁止されています。
| 項目 | 内容(2026年4月現在) |
|---|---|
| 商用利用可否 | 全プランで可 |
| 透かし | Free の高解像度・動画出力には付与 |
| 生成物の著作権 | ユーザーに帰属 |
| ライブラリ3Dモデルの抽出 | 全プランで禁止 |
| 納品用途 | クライアント提案・図面資料・販促チラシで利用可 |
| 販促利用 | Web・SNS・印刷物すべてで利用可 |
| 改変可否 | ユーザー生成プロジェクトは自由に改変可 |
| 二次配布 | レンダリング画像のみ可、3Dデータは不可 |
商用利用の定義:どこまでが「商用」か
Coohom における商用利用とは、生成した画像・パース・3Dモデル・動画をクライアント納品・自社販促・広告・SNS・印刷物に使う行為を指します。社内検討のみにとどまる利用も含めてほぼ全ケースが商用扱いですが、料金プラン上は Free でも許容されています。
実務では、工務店がコンセプトブックに使う、不動産会社が販売広告の完成予想図に使う、インテリアデザイナーが施主向けプレゼン資料に貼るといった用途がすべて商用利用に該当します。
ライセンス体系の読み方
Coohom のライセンスは「プラン利用規約(Subscription Terms)」と「コンテンツ利用規約(Content License Terms)」の2層構造です。前者はプラン別の機能範囲を、後者はライブラリ素材と生成物の権利関係を定めています。
契約前にはCoohom 公式の利用規約ページで最新版を必ず確認してください。改定頻度が高いため、2026年4月現在の内容と異なる場合があります。
プラン別の商用利用条件:Free / Pro / Elite / Business の7条件差
商用利用の差分は「透かし」「解像度」「配布量」「チーム利用」「商用再販」「AI生成素材」「法人再配布」の7条件に集約されます。納品規模と透かし要件でプランを選べば迷いません。
| 条件 | Free | Pro | Elite | Business |
|---|---|---|---|---|
| 透かしなし出力 | △ 一部のみ | ○ | ◎ | ◎ |
| 4K以上の納品解像度 | × | ○(4K) | ◎(16K) | ◎(16K) |
| 月間配布量 | 制限あり | 大幅解放 | 無制限帯 | 無制限帯 |
| チーム複数人利用 | × | × | △ 一部 | ◎ シート管理 |
| 商用再販(素材販売等) | × | × | × | 要問い合わせ |
| AI生成素材の商用利用 | ○(ベータ) | ○ | ◎ | ◎ |
| 法人内再配布 | 個人範囲 | 個人範囲 | 小規模チーム | ◎ 法人全体 |
Free プランの商用条件
Free でも商用利用は認められており、個人フリーランス・小規模工務店が透かし付きで社内提案・初期検討に使う運用は規約上問題ありません。ただし高解像度出力と動画には透かしが入るため、納品用の最終アウトプットとしては機能しません。
現場の用途としては、施主との初回ヒアリング時にパースを見せる、社内会議での検討資料にする、SNSで完成予想の雰囲気を共有するといった使い方が現実的です。最終的な販促物・納品物として配布するなら、Pro 以上への切り替えが必要になります。Free プランでできる範囲の詳細はCoohom 無料版でできること・できないこと|Free仕様7選で整理しています。
Pro プランの商用条件
Pro は個人フリーランスの本格的な商用運用を想定したプランです。透かしが完全に消え、4Kまでの静止画・動画・360°パノラマが商用配布できます。
月10〜30件の案件を個人で回すインテリアデザイナーや、住宅1棟あたり3カット納品を月2〜5件抱える工務店なら、Pro で十分に商用運用が成り立ちます。AI Designer 等のAI生成素材も商用利用対象に含まれ、クライアント納品・販促印刷・SNS投稿のいずれにも使えます。
Elite プランの商用条件
Elite は大量納品・16K解像度・360°パノラマ多用を前提としたヘビー商用向けプランです。月30件以上の案件を抱えるICや、大判ポスター印刷・VRゴーグル向けパノラマを納品する制作者が対象になります。
商用再販(素材マーケットでの販売等)は Elite でも許可されていないため、その用途は対象外と考えてください。
Business(法人)プランの商用条件
Business プランは法人3名以上のチーム運用とシート単位の商用ライセンスを提供します。複数シートで同一案件を編集し、法人全体で成果物を再配布できる点が個人プランとの最大の違いです。
工務店の営業チーム・不動産会社のマーケ部門・設計事務所のプレゼンチームなど、3名以上が Coohom で案件を回すケースで現実的な選択肢になります。プラン構成と導入条件の詳細はCoohom 法人プラン活用術|チーム運用・素材共有・SSOまで完全解説で掘り下げています。
著作権とライブラリ素材の利用範囲:第三者権利に注意すべき3ポイント
Coohom で生成したパース・3Dモデル・プランの著作権はユーザーに帰属しますが、ライブラリ内の家具・建材・テクスチャには Coohom または家具ブランドの権利が残っています。画像として使う分には問題ありませんが、3Dデータの抽出・再配布は全プランで禁止です。
生成パース・3Dモデルの著作権帰属
ユーザーが Coohom 上で作成したプロジェクト(間取り・配置・レンダリング画像・動画)は、生成者であるユーザーに著作権が帰属します。契約解除後もユーザーが生成した成果物の使用権は維持されるとCoohom User Agreementに明記されています(2026年4月現在)。
実務では、クライアントへの納品時に「著作権はユーザー側に帰属するため、納品後の改変・二次利用も可能」と説明できる点が安心材料になります。
家具ライブラリの利用条件
100万点以上の家具ライブラリは、Coohom 内のプロジェクトで配置・レンダリングする目的では自由に使えます。レンダリング画像・動画内での家具の映り込みは全プランで商用OKです。
ただし、ライブラリ内の3Dモデル自体を FBX・OBJ などで抽出し、Coohom 外のソフトウェア(Blender・3ds Max・Unreal Engine 等)で使用する、または第三者に配布することは全プランで禁止されています。Coohom Content License Termsでライブラリ素材は「Coohom 内のプロジェクトでの画像利用に限定」と定められており、CAD連携で DWG/DXF に書き出す場合も、家具モデル単体の再配布にあたる用途は規約違反となります。
ロゴ・ブランド家具・テクスチャの商標・意匠リスク
ライブラリには実在ブランドに似た家具(ハーマンミラー、カッシーナ等の類似モデル)が含まれることがあり、これらには家具メーカーの意匠権・商標権が残っています。納品先の販促物で「このソファは○○社製」と表記するのは商標的に問題が生じる可能性があるため、家具メーカー名を明記しない運用が安全です。
AI Designer のベータ機能で生成した間取り・配置も商用利用可能とCoohom Help Centerで明示されていますが、正式版移行時に条件変更の可能性があるため、本格運用前にCoohom Help Centerで最新の提供条件を確認してください(2026年4月現在)。
透かし(ウォーターマーク)の有無と消すための条件
Coohom の透かしは Free プランの高解像度静止画と動画出力に付与され、Pro 以上のプラン契約で完全に除去されます。Standard画質の静止画や共有リンクのプレビューには透かしが入らないケースもあり、用途によっては Free でも運用可能です。
透かしが付く出力形式
2026年4月現在、透かしが付与される出力形式は以下のとおりです。
- Free プランの High 画質・4K画質相当の静止画書き出し
- Free プランの動画・ウォークスルー出力(そもそも Pro 以上でのみ解放されるケースが多い)
- Free プランでの一部の360°パノラマ高解像度出力
透かしは画像の隅に Coohom ロゴが入る形式で、納品物としてクライアントに配布するには不向きです。
透かしが付かない出力形式
Free でも以下の出力には透かしが入らないケースがあります(2026年4月現在)。
- Standard 画質(2K相当)の静止画
- 共有リンク経由のブラウザプレビュー
- 360°パノラマの一部(解像度制限内)
社内検討・初期提案・SNS用の小さな画像であれば、Free の透かしなし出力だけで運用が成り立つ場面も多くあります。実務では、初回ヒアリング時にStandard画質で方向性を固め、納品段階で Pro に切り替える流れが合理的です。
透かしを確実に消す方法
納品用の高解像度出力で透かしを確実に消すには、Pro 以上のプラン契約が必要です。Pro では4Kまで、Elite・Business では16Kまで透かしなしで出力できます。
e-squisse 経由で Pro 年額約15,800円(2026年4月現在)から契約でき、顧客提案を1件でも納品すれば回収できる水準です。プランごとの詳しい料金と機能差はCoohom 料金プラン完全ガイド(Free/Pro/Elite/法人の違いと選び方)で整理しています。
実務シーン別の注意点:不動産・工務店・インテリアデザイナー
商用利用の規約上OKでも、業種ごとに気を付けるべきリスクポイントが異なります。3業種それぞれで起こりやすいトラブルを押さえておきましょう。
不動産会社:物件販促とポータル掲載の注意
不動産会社が Coohom で生成した完成予想パースを SUUMO・HOMES 等のポータルサイトに掲載する場合、規約上は Pro 以上で透かしなし出力すれば問題なく利用できます。
注意点は2つあります。第一に、「完成予想図」「イメージ画像」など実物と異なる旨の表記を景品表示法の観点から必ず添えてください。第二に、ライブラリ家具は実在家具と混同されやすいため、実際に付属しない家具を「標準装備」と誤認させる表記は避けましょう。国内の不動産販促ではパース画像の脇に「家具は含まれません」と注記する運用が定着しています。
工務店・設計事務所:施主向け納品とSNS事例投稿
工務店・設計事務所が施主に完成予想パースを納品する、または自社の施工事例として SNS に投稿するケースは、Pro プラン以上なら規約上そのまま運用できます。
注意点は、施主の間取り情報を含むパースを SNS に公開する前に施主の許諾を得ることです。著作権は工務店側にあっても、間取りが特定個人の住宅と結びつく場合はプライバシー配慮が必要になります。一般化した配置に調整してから事例投稿に回す運用が安全です。
インテリアデザイナー・ICフリーランス:クライアント納品とポートフォリオ利用
ICフリーランスがクライアント納品に Coohom パースを使う、または自身のポートフォリオ・作品集に掲載するケースも、Pro 以上で全面的に許容されています。
注意点は、クライアントに納品したパースをポートフォリオに掲載する前に、クライアント側の同意を得ることです。著作権とは別に、クライアントのプロジェクト情報が第三者に見える状態を嫌う企業もあります。実務では、契約段階で「ポートフォリオ掲載可否」の合意を取り付けてから納品する運用が安全です。
商用利用でトラブルを避ける5つのチェックリスト
商用で Coohom を使う前に、以下の5項目を公開前に必ず確認してください。規約違反や二次トラブルの大半は、この5点の見落としから発生します。
1. 利用規約の最新版確認
Coohom の利用規約は年数回改定されるため、新規案件に着手する前に公式User Agreementで最新版を確認してください。2026年4月現在の条件は本記事で整理していますが、半年後には変更される可能性があります。
2. 透かしの最終出力チェック
納品直前に、出力ファイルに透かしが入っていないかを必ず目視で確認しましょう。プラン変更の直後や、旧アカウントで生成した古いデータを流用するケースで、透かし入りファイルが納品物に混入する事故が時おり発生します。
3. ライブラリ家具の二次利用可否
パースに配置した家具を、3Dモデルとして CAD や他ソフトに書き出す運用を考えている場合、その家具がライブラリ由来か自前モデリング由来かを切り分けてください。ライブラリ由来の3Dモデルは全プランで再配布が禁止されています。
4. クレジット表記の要否
Coohom 側でクレジット表記義務は課されていませんが、クライアントや掲載先から「制作ツール名」を求められる場合があります。その際は「Coohom で作成」等のシンプルな表記で問題ありません。
5. プラン変更時の過去生成物の扱い
Pro から Free にダウングレードした場合、過去に Pro で生成した透かしなし出力は規約上そのまま使用できます。ただし Free 期間中に再レンダリングすると透かしが入るため、最終出力はプラン解約前に書き出しておく運用が安全です。
まとめ
Coohom は全プランで商用利用が認められており、生成パース・3Dモデルの著作権はユーザーに帰属します。2026年4月現在、Free でも個人商用での使用は可能ですが、納品用の高解像度出力には透かしが入るため、本格的な商用運用には Pro 以上が現実的な選択肢になります。
ライブラリ内の家具・素材は「レンダリング画像内での利用」に限り全プランで許容され、3Dデータの抽出・再配布は全プランで禁止されています。業種別には、不動産会社は景表法注記、工務店は施主許諾、ICフリーランスはポートフォリオ合意という具体的な注意点を押さえてください。
まずは Free で操作感を確かめ、案件が入り次第 Pro に切り替える流れから商用運用を始めてみてください。
あわせて読みたい
- Coohom 完全ガイド|3Dインテリアデザインを無料で始める方法:Coohomで何ができるのか全体像をつかみたい方へ
- Coohom 基本機能ガイド|初心者が最初に押さえる6テーマの全体像:機能・ライセンス・始め方をまとめて押さえたい方へ
- Coohom 料金プラン完全ガイド(Free/Pro/Elite/法人の違いと選び方):有料プランの金額と機能差を比較したい方へ
- Coohom 無料版でできること・できないこと|Free仕様7選:Free枠の機能境界を詳しく知りたい方へ
- Coohom 法人プラン活用術|チーム運用・素材共有・SSOまで完全解説:法人3名以上のチーム商用運用を検討したい方へ




