Coohom 完全ガイド|3Dインテリアデザインを無料で始める方法

Coohom(クーホム)は、ブラウザだけで間取り作成から3Dパース、写真品質のレンダリングまで完結するクラウド型の3Dインテリアデザインツールです。インストール不要で無料から使い始められるうえ、AI自動レイアウトや100万点超のモデルライブラリなど、専用ソフトに匹敵する機能を備えています。一方で「Coohomは結局なにができるのか」「無料でどこまで使えるのか」「日本語で問題なく操作できるのか」と全体像が見えないまま検討を止めてしまう方も少なくありません。

この記事では、Coohomの基本から料金プラン、使い方の5ステップ、業界別の活用方法、他ツールとの比較まで、2026年4月現在の情報で完全ガイドとして整理します。気になるテーマに応じて個別ガイドへすぐ飛べるよう、全体の地図役としてお使いください。

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目次

Coohom(クーホム)とは|ブラウザ完結の3Dインテリア設計ツール

まず、Coohomがどんなサービスなのかを俯瞰します。導入を検討するうえで、開発元の信頼性と提供形態、そして中国本家サービスとの関係を押さえておくことが出発点です。

開発元Manycore Techと国内パートナーe-squisse

Coohomは、中国・杭州を拠点とするManycore Tech(群核科技)が提供するクラウド型の3Dインテリア設計プラットフォームです。公式発表ベースではグローバルで1,000万超のユーザー、35,000社以上の企業が導入しており、13言語対応で世界展開しています(2026年4月現在)。北米家具大手のAshley(アシュレイ)、韓国の大手家具企業 汉森(Hanssem)など海外の業界プレイヤーにも採用されています。

日本国内では、株式会社e-squisse(イースキース)が正規パートナーとして日本語サポートや請求書払いに対応しています。海外サービス特有の英語ドキュメントや決済の壁を、国内窓口で回避できるのが実務上の大きなメリットです。

海外版Coohomと中国本家 酷家乐(Kujiale)の関係

検索時に混同しやすいのが、中国国内版の酷家乐(Kujiale/クージアラ)との関係です。運営元はどちらも群核科技(Manycore Tech)ですが、海外版Coohomと中国本家の酷家乐は内核ロジックが別製品として開発・運用されています。酷家乐は中国市場向けに特化し、Coohomは海外市場向けに再設計された製品という位置づけです。

この記事で扱うのは、グローバル版のCoohom(日本語UI対応済み)です。中国語情報を参照する際は、機能差や料金体系が異なる点に注意してください。

インストール不要・ブラウザだけで設計からレンダリングまで

Coohomの最大の特徴は、ChromeやEdgeなどの主要ブラウザさえあれば始められる点にあります。2D間取りを引いた瞬間に3Dビューが連動し、家具の配置、素材の貼り替え、照明の調整、そして写真品質のレンダリングまでを一つの画面で完結させられます。

レンダリング処理はクラウド側で実行されるため、高性能なグラフィックボードを積んだPCは必要ありません。推奨スペックの目安はメモリ8GB以上の一般的なノートPCです。

100万点以上のモデルライブラリとAI自動レイアウト

Coohomは2026年4月現在、家具・建材・設備を合わせて100万点以上のモデルを利用可能と公式に案内しています(日本語版の共有モデルは40,000点以上)。汎用モデルだけでなく、グローバル家具ブランドの公式モデルも含まれており、提案書にメーカー名を明記できる点が商用利用で強みになります。

AI自動レイアウトでは、部屋タイプとサイズを指定するだけで家具配置案を自動生成できます。加えてAI間取り認識では、紙の間取り図やPDFをアップロードするだけで壁・開口・部屋名を自動認識し、3D空間に変換してくれます。

Coohomが選ばれる5つの理由

ブラウザ完結で導入コストゼロ

Coohomはブラウザで動くため、初期投資はゼロ。PCの入れ替えやOSのアップデートに振り回されず、チーム全員が同じ環境にアクセスできます。

高速レンダリング:4K画像を1〜2分で出力

Coohomのレンダリングはクラウド処理のため、1〜2分で4K相当の高解像度画像を書き出せます(2026年4月現在、公式案内)。ローカルレンダラーだと数十分かかる作業を大幅に短縮でき、提案当日に差分を出し直す運用も現実的です。

100万点超のモデルとブランド公式家具

汎用品だけでなくブランド公式モデルが揃っているため、施主への提案書にそのままメーカー品番を載せられます。海外ではAshleyやHanssemのような大手家具企業が自社商品モデルを提供しており、提案精度を引き上げる素材として活用できます。

720°パノラマウォークスルーとAI自動レイアウト

複数の360°パノラマを動線に沿って連結する720°ウォークスルー機能により、キッチンからリビングへ連続視点で移動できる提案が可能です。施主や入居希望者は、静止画では伝わらないスケール感と動線を体験できます。

AI自動レイアウトは2026年4月現在、部屋タイプとサイズから配置案を提案する機能として提供されています。競合のPlanner 5DのAI機能ほど尖った自動生成ではないものの、ベース案作成の時短には十分役立ちます。

日本語対応とe-squisse経由の国内サポート

CoohomのUIは日本語に切り替え可能で、e-squisse経由であれば日本語ヘルプデスクと請求書払いが使えます。

Coohomの料金プランと無料版でできること(2026年4月現在)

無料プランの範囲と制限

Coohomの無料プラン(Free)では、2D間取り作成、3Dビュー、家具配置、標準解像度のレンダリング、パノラマ出力が利用できます。プロジェクト数とレンダリング枚数に月間上限はありますが、初めて触る段階であれば十分に機能を体験できる範囲です。

制限として押さえておきたいのは、高解像度レンダリング、一部のブランド公式モデル、商用利用範囲が有料プラン側に含まれる点です。

Pro・Premium・法人プランの違い

有料プランはPro・Premium・法人の3段階に分かれます(2026年4月現在、海外版価格)。Proは月額 約25〜30米ドル(年払い時の目安)で、個人から少人数向けに高解像度レンダリングやブランドモデルが解放されます。Premiumは月額 約84米ドルで、レンダリング枚数やプロジェクト上限がさらに拡張されます。法人プランはシート管理、SSO、ブランド素材ライブラリ、監査ログなど組織運用に必要な機能が追加されます。

各プランの具体的な機能差と価格は随時変動するため、最新情報はCoohom公式サイトまたはe-squisse経由で必ず確認してください。料金とライセンスの全体像は Coohom 基本機能ガイド|初心者が最初に押さえる6テーマの全体像 でさらに詳しく扱っています。

無料で始めて有料へ移行するタイミングの目安

次の3つのいずれかに当てはまったら、有料プランへの移行を検討するタイミングです。

  1. レンダリング画質を提案書や営業資料に使いたくなった
  2. 月間のプロジェクト数が無料枠を超えるようになった
  3. チームで共有して使う必要が出てきた

無料プランのまま操作感を十分に把握してから移行すれば、プラン選びで失敗するリスクを抑えられます。

Coohomの使い方|5ステップで最初の提案パースを完成させる

ステップ1 アカウント作成と日本語化

Coohom公式サイトにアクセスし、メールアドレスでアカウントを作成します。UIを日本語に切り替えるには、アカウントメニューからLanguage設定を選び、日本語を指定するだけです。

法人でe-squisse経由の導入を予定している場合は、最初からe-squisse経由で申し込むほうがスムーズです。アカウントの詳細手順は Coohom 基本機能ガイド で解説しています。

ステップ2 間取りの作成(手動 or AI取込)

間取りの作成方法は2つあります。ひとつはCoohomの2Dエディタで壁と開口を手動作図する方法。もうひとつは紙の間取り図やPDFをアップロードし、AI間取り認識で自動変換する方法です。

AI間取りの精度と使いどころは Coohom AI機能・他ソフト連携ガイド で詳しく整理しています。

ステップ3 家具・素材の配置と編集

100万点超のライブラリからカテゴリ・スタイル・ブランド名で検索し、ドラッグ&ドロップで配置します。壁・床・天井の素材も、面をクリックしてライブラリから選ぶだけで貼り替えが完了します。

提案レベルの仕上げ方は Coohom デザイン機能ガイド|写真風パースを仕上げる5ステップの全体像 にまとめています。

ステップ4 照明設定とレンダリング

照明は、シーリングライト・ダウンライト・スタンドライトなどの光源を配置し、色温度と明るさを調整するだけで基本的な光環境が整います。レンダリングはクラウド処理のため、ボタンを押して1〜2分で4K相当の画像が生成されます。

ステップ5 共有・出力(パノラマ・AR・PDF)

完成した空間は、静止画のダウンロード、360度パノラマや720°ウォークスルーのURL共有、ARでの実空間配置、PDF図面の出力が主な選択肢です。実務では、出力形式を提案フェーズごとに決めておくと効率が上がります。初回提案はパノラマURL、詳細打合せは高解像度静止画、現地確認はARという使い分けが代表的です。

Coohomの5つの活用領域|あなたに合うガイドを選ぶ

Coohomの機能は広範なため、目的に応じて読むべき記事が異なります。主要な活用領域ごとに個別ガイドを案内します(2026年4月現在、5領域構成)。

基本機能を押さえたい方へ

始め方・日本語化・2D/3D操作・料金プラン・無料版の制限・商用利用までを入門者向けに統括した記事です。詳しくは Coohom 基本機能ガイド|初心者が最初に押さえる6テーマの全体像 をご覧ください。

デザイン機能を深めたい方へ

家具配置からレンダリングまでの制作パイプラインを5ステップで整理した記事です。詳しくは Coohom デザイン機能ガイド|写真風パースを仕上げる5ステップの全体像 をご覧ください。

AI・他ソフト連携で効率化したい方へ

AI間取り・AIデコレーター・AutoCAD・SketchUp連携・OBJ/FBX取込・ARまでを2軸で俯瞰した記事です。詳しくは Coohom AI機能・他ソフト連携ガイド をご覧ください。

業界別に活用したい方へ

6業界でCoohomの効く機能を整理した記事です。詳しくは Coohom 業界別活用ガイド|法人・不動産・工務店・IC・家具メーカー をご覧ください。

他ツールと比較して選びたい方へ

主要9製品を7軸で比較した記事です。詳しくは Coohom徹底比較ガイド|主要9製品との違いとタイプ別の選び方 をご覧ください。

Coohomと他インテリアCADの違い|選ぶ前に知る選び方

SketchUp・Planner 5D・Homestylerとの立ち位置の違い

SketchUpは建築・プロダクト全般を対象とする汎用3Dモデリングツールで、自由度が高い反面、学習コストも相応に必要です。Coohomはインテリア設計に特化しているため、間取り作成からレンダリングまでの導線が最初から整っています。海外レビューサイトでも、SketchUpを「技術モデラー向け」、Coohomを「ハイブリッド型」、Planner 5Dを「初心者向け」と位置づける評価が定着しています(SelectHub等)。

Homestylerは同じクラウド型インテリアツールですが、個人・DIY寄りの設計で商用向けの機能はCoohomのほうが充実しています。AI間取り認識や法人プランの有無が実務利用での分かれ目です。

Planner 5DはAI機能の先進性でCoohomを上回るとのレビュー評価もあります。ただしモデルライブラリの規模や720°ウォークスルーのような空間提案機能はCoohomの方が手厚く、ビジネス利用の総合力では優位と見られています。

Coohomの弱点も押さえる

客観評価として、海外第三者レビュー(Capterra・SoftwareSuggest等)では次の弱点も指摘されています。

  • 高度機能の月額料金がやや高め
  • ソフトウェアバグが時折発生する
  • 完全オフライン利用は基本的に想定されていない

これらはクラウド型SaaSの構造的な特性でもあります。導入前に「通信環境が安定する前提で使う」「重要案件はこまめに保存する」といった運用ルールを決めておくと安心です。

無料3Dインテリアツール選びで押さえる3つのポイント

無料の3Dインテリアツールを選ぶ際に押さえたい基準は、次の3つです。

  1. 商用利用が無料プランの範囲に含まれるか
  2. レンダリング品質が提案書レベルに達するか
  3. 日本語対応とサポート体制が整っているか

Coohomはこの3点をいずれもカバーしており、無料から始めて段階的に有料プランへ移行できる設計です。各ツールとの詳細な機能比較は Coohom 比較・vsガイド で扱っています。

Coohomを業界で活用する具体例

工務店:提案パースで施主の「わかった」を引き出す

工務店の現場では、図面だけでは伝わらない空間のスケール感を施主に体感してもらうことが成約の分かれ目です。テンプレートを自社仕様に合わせてカスタムしておくと初稿の立ち上げが格段に速くなります。工務店向けの提案ワークフローは 工務店のためのCoohom提案ワークフロー で詳しく解説しています。

不動産:VR内見とバーチャルステージングで空室期間を短縮

Coohomの720°ウォークスルーとバーチャルステージングを組み合わせれば、VR内見ページをWebで公開でき、内見の事前スクリーニングが効率化します。不動産向けの活用ポイントは Coohom 不動産活用ガイド にまとめています。

インテリアコーディネーター:世界観を可視化して提案手数を増やす

テイスト別テンプレートとAIデコレーターを使って初稿を一瞬で立ち上げ、そこから素材と照明を差し替えて世界観を詰められます。ICの実務フロー全体は インテリアコーディネーターのためのCoohom実務活用 で解説しています。

家具メーカー・海外導入事例

海外ではAshley(北米)やHanssem(韓国)といった大手家具企業が、自社商品モデルをCoohom上で公開し、販売チャネルでの提案ツールとして活用しています(2026年4月現在、公開事例ベース)。国内でもe-squisse経由で法人導入が進みつつあり、ショールームや販売員の提案品質を底上げする運用が広がっています。

AutoCADやSketchUpの図面資産をCoohomに活かす

CoohomはDWG/DXF(AutoCAD形式)とSKP(SketchUp形式)のインポートに対応しており、既存の平面図をCoohom上で立体化できます。造作家具などのオリジナルモデルはOBJ/FBX経由で取り込めるため、他のソフトで蓄積した資産を無駄にしません。

加えてCoohomは企業向けにSDK/APIも提供しており、自社ECや販売支援ツールへの埋め込み、VR内見連携などのカスタム開発が可能です。大規模な法人活用ではこのSDK/APIが採用の決め手になるケースもあります。

外部連携の全体像は Coohom AI機能・他ソフト連携ガイド で、AI軸と外部連携軸の2軸に分けて整理しています。

まとめ|Coohomで3Dインテリア提案を始める最短ルート

Coohomは、ブラウザ完結・無料スタート・AI自動レイアウト・100万点超のモデル・日本語対応という5つの強みを持つ、3Dインテリアデザインのクラウドプラットフォームです。編集部では、中国本家の酷家乐とは別系統の海外向け製品である点、AshleyやHanssem等の海外家具企業にも採用が進んでいる点を、国内読者が混同しないよう意識して整理しました。

最短の始め方を3行に要約します。

  1. Coohom公式サイト(またはe-squisse経由)で無料アカウントを作成する
  2. 間取りを手動作図またはAI取込で作成し、家具と素材を配置してレンダリングする
  3. 提案書に使う画質やチーム共有が必要になったタイミングで有料プランを検討する

目的に合わせて、以下の5ガイドから読み進めてください。

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CONTENTS

3 LESSONS


基礎編① インストール&7項目の初期設定

Blenderの導入から制作に必要な基本設定

基礎編② 画面構成と基本的な操作方法

未経験でも迷わない画面の見方と操作の基本

実践編① 太陽光の入る白い部屋

建築パースを1作品完成させるまでを体験


BONUSES
体験カリキュラム限定の3大特典


実践編完成データ(.blend)

ショートカット・チートシート

マテリアル ライブラリセット

この記事を書いた人

橘 美咲のアバター 橘 美咲 PERSC 専任講師

「CADは裏切らない。昨日引けなかった線が、今日は引ける。それが楽しいの」

元・完全未経験の文系女子。新卒で入った建築現場で「図面が読めない」と絶望し、悔し涙を流しながらCADを独学で習得した過去を持つ。 その後、設計事務所、ゼネコンを経てフリーランスへ転身。現在はPERSCにて「現場で本当に使える技術」を伝授する鬼(?)コーチとして活動中。 「線一本にも意味がある」が口癖。趣味は、完成した建物を見上げながらのビールと、深夜の猫動画巡回。

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