Coohom vs Planner 5D 完全比較|7軸で選ぶインテリアCAD

CoohomとPlanner 5Dは、どちらも無料プランを持つクラウド型インテリアCADです。ただし、ターゲット層は明確に分かれています。Coohomは法人・プロ向けの大規模モデルライブラリと高速レンダリングが強みで、Planner 5DはDIY・教育・個人施主のAI自動配置と低価格に振り切った設計です。機能リストだけ見ると似ている2つのツールですが、使いどころは違います。

この記事では、CoohomとPlanner 5Dを料金プラン・レンダリング・3Dモデル数・AI機能・商用利用・日本語対応・得意領域の7軸で比較し、どちらが自分の用途に合うかを判断できるよう整理します。料金・レンダリング上限は2026年4月現在の公式情報にもとづいて数値で示します。

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目次

CoohomとPlanner 5Dの基本プロフィール

まず両ツールの出自と設計思想を押さえます。比較軸に入る前に立ち位置を知っておくと、表の読み方が変わります。

Coohomの概要と強み

Coohom(クーホム)はKujiale社が提供するクラウド型インテリアCADです。100万点超の3Dモデルライブラリ、4Kレンダリングを10秒前後で出力する速度、キッチン・バス(K&B)向けのmm単位パラメトリックエンジンを軸に、工務店・不動産・小売など法人導入が進んでいます(2026年4月現在、Coohom公表値)。無料のBasicプランから法人のElite/EnterpriseまでSKUが連続しており、スモールスタートから組織展開への移行がしやすい設計です。

参考:Coohom Pricing|Capterra

Planner 5Dの概要と強み

Planner 5D(プランナー5D)はリトアニア発のインテリア・間取り作成ツールで、スマホアプリの使いやすさとAI自動配置機能「Smart Wizard」で世界的にユーザーを伸ばしています。部屋の形状・寸法・好みのスタイルを選ぶだけで、AIが家具配置まで一気に生成する手軽さが特徴です(2026年4月現在)。

無料のBasicプランで間取り・3Dビューの基本操作が使え、Premiumは年額課金で月額$4.99、月額課金で$19.99、Professionalは年額で月額$33.33、月額で$49.99と手頃な価格帯にまとまっています(2026年4月現在、Planner 5D Pricingより)。教育機関向けのライセンスも用意されており、授業での採用例が増えています。

7軸比較表(Coohom vs Planner 5D)

本記事で使う比較軸は以下の7つです。料金・レンダリング・モデル数といった定量情報に加え、AI機能・商用利用・日本語対応・得意領域の質的な違いも整理します。

比較軸 Coohom Planner 5D
料金プラン Basic(無料)/Pro $25・月、$299・年/Elite $58・月、$699・年 Basic(無料)/Premium $4.99・月(年額)または$19.99・月/Professional $33.33・月(年額)または$49.99・月
レンダリング Pro以上で4K、Eliteで8K、4K出力が10秒前後 Premiumは月5枚または年60枚の上限、Professionalで4K無制限
3Dモデル数 100万点超(公表値) 8,000点前後(カタログ規模は中程度)
AI機能 AIデザイン(テンプレ自動生成/自動ライティング/素材提案) Smart Wizard(部屋形状+スタイル指定でAI家具配置)
商用利用・透かし 無料は制限あり、Pro以上で商用品質を確保 無料は透かし付出力、Premium/Professionalで透かし解除
日本語対応 ブラウザ版UIの日本語網羅性が高い スマホアプリ・Web版ともに日本語UIが自然
得意領域 工務店・不動産・小売・K&B特化 DIY・教育・個人施主・コンセプト検討

※ 各プランの価格・機能・レンダリング上限は2026年4月現在の情報です。公式pricing・Help Centerは随時更新されるため、最新情報は各社公式サイトで確認してください。

料金プランと無料範囲の違い

料金設計の思想は対照的です。Coohomは月額$25のProからが実質的な商用利用ライン、月額$58のEliteで8Kレンダリングを含む上位機能が使えるという構成で、Basicは試用の位置づけが強めです(2026年4月現在)。

Planner 5DはPremiumが年額で月額$4.99と低価格帯からスタートし、ProfessionalでもCoohom Proより安い価格レンジに収まります。無料でも間取り・3Dビューの基本操作は十分に使え、個人の模様替えや授業利用なら課金なしで完結できる場面が多くなります。

ただし、無料プランの「何ができて何ができないか」は両者で違います。Planner 5D無料は基本カタログ+透かし付出力、Coohom無料は基本ツール+限定レンダリング。どちらも商用本番利用には有料プランが前提になります。

レンダリング品質と3Dモデル数

レンダリング性能はCoohomが一枚上手です。Pro以上で4K、Eliteで8Kの出力に対応し、4Kが10秒前後で出る速度は営業現場で効いてきます(2026年4月現在、Coohom公表値)。

Planner 5DのレンダリングはPremiumで月5枚または年60枚の上限、Professionalで4K無制限という設計で、枚数を回す業務にはProfessionalが必要になります(2026年4月現在、Planner 5D Help Center参照)。

3Dモデル数でも差が出ます。Coohomの100万点超は、商材連携・カスタム提案のバリエーションで強みになります。Planner 5Dのカタログ規模は中程度のため、コンセプト・スタイリング重視の用途に向きます。

AI機能と商用利用

AI機能の方向性が違います。CoohomのAIはテンプレ自動生成・自動ライティング・素材マッチングまでカバーし、業務効率化に大きく貢献します。Planner 5Dの「Smart Wizard」は部屋形状と寸法とスタイルを選ぶだけでAIが家具配置を提案する機能で、初学者・アイデア出し用途に強みがあります(2026年4月現在)。

商用利用はCoohomが個人から法人まで連続的にカバー、Planner 5Dは個人・教育利用が中心で、商用案件を継続的に受ける用途ならCoohomの方が運用が安定します。

日本語対応と得意領域

日本語対応はどちらも水準が高く、実務で言語の壁を感じる場面は少なくなっています。Planner 5DはスマホアプリUIの日本語の自然さに定評があり、Coohomはブラウザ版の日本語網羅性が高い傾向です(2026年4月現在)。

得意領域は完全に分岐します。Coohomは工務店・不動産・小売・K&B(キッチン/バス)特化、Planner 5DはDIY・教育・個人施主・コンセプト検討という分担です。実務では、この得意領域が選定の決め手になるケースが多く見られます。

Coohomが向くケース

Coohomを選ぶべき場面は明確です。

工務店やリフォーム会社で営業提案に使いたい場合、AIレンダリングの品質と10秒前後の出力スピードが武器になります。Proプラン以上で4K、Eliteで8Kまで対応するため、顧客提出用の静止画クオリティにこだわれます(2026年4月現在)。

キッチン・バスの設計・提案に使いたい場合も、Coohomのmm単位パラメトリックエンジンが効きます。造作家具・システムキッチンの寸法調整が表現でき、K&B専門店・リフォーム会社の実務フィットが高い領域です。

商用利用を前提にしている場合、ライセンス上の商用制限が少なく、クライアント提出用のパノラマVRも標準機能で生成できます。大量レンダリングを回す業務(分譲モデルルーム、EC向け商品写真連動、カタログ化)との親和性も高めです。

編集部では、最初にPlanner 5Dで操作感を覚え、業務利用に移行する段階でCoohomに切り替えるケースを何度か取材しています。

Planner 5Dが向くケース

Planner 5Dが活きるのは、以下のような用途です。

自宅の模様替え・引っ越し前のレイアウト検討など、個人DIY用途なら無料プランで十分です。スマホアプリの操作性が良く、PCを開かずに間取りを試せる手軽さがあります。Smart Wizardに任せればAIが家具配置まで生成するため、0からの間取り設計に慣れていない方でも最短ルートで形にできます(2026年4月現在)。

教育機関でインテリアCADを授業に組み込みたい場合、教育ライセンスと日本語UIの完成度が決め手になります。Premiumは年額で月額$4.99からと低コストで、学校の予算にも収まりやすい価格帯です(2026年4月現在、Planner 5D Pricing)。

コンセプト提案・ムードボード作成にも向きます。ややスタイライズされた見栄えでアイデアを手早く可視化したいときに、Planner 5Dの標準レンダリングは使い勝手がよい印象です。

移行・併用の判断ポイント

CoohomとPlanner 5Dは競合するようで、実は用途の線引きができる2製品です。そのため、併用も現実的な選択肢になります。

読者レベル別の目安

初学者で「まずは間取り作成を体験したい」段階なら、Planner 5Dの無料プランから始めるのが無難。Smart Wizardでの自動配置を一度通すと、インテリアCADの感覚がつかめます。

中級者以上で「提案資料・商用クオリティのレンダリングを出したい」段階に入ったら、Coohom Proが候補になります。4K出力・大量モデル・商用利用の3点が揃う環境は、法人案件の前提条件になる場面が多いためです(2026年4月現在)。

併用パターン

Planner 5Dで素早くラフ間取りを作り、Coohomで本格レンダリング・VR生成を行うワークフローは効率的です。外出先でスマホのPlanner 5Dを使い、事務所に戻ってからCoohomで仕上げる流れは、営業担当者にとって実用的な運用になります。

移行時の注意点

Planner 5DからCoohomへのプロジェクトデータ直接インポートには対応していません(2026年4月現在)。両者ともクローズドなエコシステムで、IFC/OBJ経由の外部書き出しは有料プランの要件になりがちです。間取りの再作成が必要になるため、プロジェクト数が増える前に移行を決断するのが得策です。

まとめ(どちらを選ぶべきか)

CoohomとPlanner 5Dは、ターゲット層が明確に分かれるツールです。

法人営業・商用利用・大量レンダリング・K&B特化を重視するならCoohom、個人DIY・教育・低コスト運用・AI自動配置を優先するならPlanner 5Dが最適です。どちらも無料プランがあるため、自分の主要用途で10〜20分ほど触って操作感を比べるのが最短の判断方法になります。

価格・レンダリング上限・機能は随時更新されるため、最終判断の直前に公式pricingの数値を確認してから申し込むのが安全です(2026年4月現在)。

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この記事を書いた人

橘 美咲のアバター 橘 美咲 PERSC 専任講師

「CADは裏切らない。昨日引けなかった線が、今日は引ける。それが楽しいの」

元・完全未経験の文系女子。新卒で入った建築現場で「図面が読めない」と絶望し、悔し涙を流しながらCADを独学で習得した過去を持つ。 その後、設計事務所、ゼネコンを経てフリーランスへ転身。現在はPERSCにて「現場で本当に使える技術」を伝授する鬼(?)コーチとして活動中。 「線一本にも意味がある」が口癖。趣味は、完成した建物を見上げながらのビールと、深夜の猫動画巡回。

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