Coohom 2D間取り作成 完全チュートリアル|壁・ドア・窓・寸法の引き方

Coohomの2D間取り機能は、ブラウザ上で壁・ドア・窓を配置していくだけで、同時に3Dモデルが自動生成される設計ツールです。AutoCADやJw_cadのような建築CADとは設計思想が異なり、寸法精度よりも「提案スピード」「3D連動」を優先しています。そのため、初めて触る建築実務者ほど、ツールの並び方や寸法入力の流儀に戸惑いがちです。

この記事では、Coohom 2D間取り作成の基本操作を「全体フロー→壁→ドア・窓→寸法→レイヤ→実務ワークフロー→つまずき対処」の順で解説します。AutoCAD・Jw_cadとの違いも対比しながら、実測データから間取り図を立ち上げるまでの流れを段階化しました(2026年4月現在、Coohom Web版を前提)。

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目次

Coohom 2D間取りの特徴とAutoCAD・Jw_cadとの違い

Coohomの2D間取りは「提案スピード重視のインテリア向け2D/3D統合ツール」であり、建築CADの代替ではありません。寸法精度や作図の自由度ではAutoCAD・Jw_cadに一歩譲りますが、ブラウザ完結で3Dプレビューが即座に返ってくる点が最大の差分です。

対応バージョン・動作環境

2026年4月現在、Coohomは完全クラウド型のWebアプリとして提供されており、デスクトップ版インストールは不要です。推奨ブラウザはGoogle ChromeまたはMicrosoft Edgeの最新版で、WebGL 2.0対応が必須となります。動作要件の詳細はCoohom公式ヘルプセンターに掲載されています。

項目 Coohom 2026年4月現在
提供形態 Web(クラウド)のみ
推奨ブラウザ Chrome / Edge 最新版
OS Windows / macOS / Chromebook
モバイル 閲覧中心、作図は非推奨
日本語対応 UI対応済み(e-squisse経由で国内販売)

Web完結なので、社内PC・在宅PC・出張先のノートPCでも同じプロジェクトに即アクセスできます。

AutoCAD・Jw_cadとの機能差一覧

建築実務者が気にする差分を表にまとめます。

観点 Coohom AutoCAD Jw_cad
主用途 インテリア・住宅提案 汎用CAD・確認申請図 日本の建築実施図
2D/3D連動 自動生成(標準) 手動(3Dモデル別途) 2D専用
寸法精度 mm単位・表示上限あり mm・μm対応 mm単位・精密
レイヤ 4分類ベース 無制限 16×16=256
価格 Free〜有料 サブスク高額 無料
日本特有機能 限定的 拡張で対応 ハッチ・通り芯等充実

実務では、提案段階の間取りをCoohomで素早く立ち上げ、確認申請や施工図はJw_cad・AutoCADに引き継ぐワークフローが現実解となります。とくに中小工務店では、初回提案の3Dパースまでを営業担当がCoohomで作り、実施設計は設計担当がJw_cadで作図する分業が定着してきています。

向いている用途・向いていない用途

向いている用途として、インテリアコーディネーターの提案書、工務店営業のプラン初回提示、リフォーム現地調査後の簡易図面化が挙げられます。短時間で3Dビジュアルまで到達したい場面で強みが出ます。

一方で、確認申請図、詳細な矩計図、設備設計図など、法規対応や精密な寸法管理が求められる用途には向きません。Coohom単体で全工程をカバーしようとせず、Jw_cad・AutoCADと役割分担するのが賢明です。

2D間取り作成の全体フロー(6ステップ)

Coohomの2D間取りは、6ステップを順に踏めば手戻りが最小になります。このフローは公式チュートリアルの構成ではなく、国内の設計事務所で実務運用されている流れから再構成したものです。

全体フローの俯瞰

ステップ 工程 所要時間の目安 本文内の参照先
1 新規プロジェクト作成 1分 本節
2 用紙・グリッド設定 2分 本節
3 壁の描画 10〜20分 次H2
4 ドア・窓の配置 10分 後述
5 寸法指定 5〜10分 後述
6 レイヤ整理 5分 後述

合計で30〜60分程度。慣れれば30㎡程度の住宅であれば20分で3Dプレビューまで立ち上がります。公式動画でも同様のフローが紹介されており、画像からのトレース手順はImport a Floor Plan & Draw Walls Like a Pro!(Coohom公式YouTube)に整理されています。

作業前に決めておく3項目

作業着手前に、縮尺・グリッド単位・用紙サイズを決めます。具体的には、縮尺は1/50または1/100、グリッド単位は50mmまたは100mm、用紙はA3横を初期値にするのが扱いやすい組み合わせです。

この3項目を決めてからプロジェクトを立ち上げると、後工程での単位変更や用紙差し替えの手戻りを防げます。Coohomはプロジェクト途中でも変更可能ですが、寸法表示が一度崩れると再調整に時間を取られます。

新規プロジェクトと用紙の作り方

Coohomにログイン後、ダッシュボードの「新規プロジェクト」から「2D間取りから始める」を選びます。物件タイプ(住宅・店舗・オフィス)を選ぶとテンプレートが読み込まれ、白紙キャンバスにグリッドが表示されます。

グリッドの初期値は100mmですが、左側パネルの設定アイコンから変更できます。単位はmm/cm/mなどから選べ、設計段階ではmmで固定するのが安全です。単位切替の全選択肢はH2-5「ステップ3」で詳しく扱います。

ステップ1|壁の描画と編集

Coohomで最初に描くのは外壁です。壁ツールを選び、始点と終点を順にクリックしていくだけで壁が立ち上がります。描画と同時に3Dモデル側も自動で壁が生成される点が、AutoCAD・Jw_cadと最も違う部分です。

壁ツールの呼び出しと基本操作

画面左のツールパネル、または「W」キーで壁ツールを起動します。Cloud Design 5.0以降、壁の描画方法は以下の3種類に整理されています(Cloud Design 5.0 Wall Drawing Function Summary|Coohom Help Center)。

  • 直線壁:始点クリックから終点クリックで直線配置
  • 連続壁:クリックを連ねると多角形の部屋が完成
  • カーブ壁:始点・終点・曲率点の3クリックで描画

描画中に数値を直接入力できるのがCoohomの特徴で、マウスで方向を決めながら「3000」と入力すれば3000mmの壁が確定します。この数値入力方式に慣れると、実測寸法をそのまま打ち込むだけで正確な間取りを立ち上げられます。

また、描画中に押さえておきたい公式ショートカットが2つあります(2026年4月現在、Cloud Design 5.0基準)。

キー 挙動 実務での使いどころ
Space 壁の基準線を「中心線/内側線/外側線」で切替 Jw_cadの中心線入力に相当、壁芯基準にしたいときに切替
Shift 直交スナップ固定(水平・垂直に拘束) 外壁の直角精度を保ちたいときに常用

Jw_cadユーザーが戸惑いやすいのが基準線の考え方です。Spaceキーで「どの線を基準に長さを入力しているのか」を明示的に切り替えられる点を覚えておくと、寸法ズレの原因を一本化できます。

カーブ壁の2モードを使い分ける

カーブ壁には「半径指定」と「弦長指定」の2モードがあり、描画中にドロップダウンで切り替えられます(前掲 Coohom Help Center)。実務では、アール窓まわりやR型カウンター下地のように「壁厚の中心から半径何mmのアール」を決めたい場合は半径指定、逆に「ドアの開口幅を固定して曲率は自由」という場合は弦長指定が向きます。

半径指定モードでは、半径値を数値入力すれば正確な円弧壁が描けるため、提案図面でRが主役になる住戸に便利です。弦長指定モードは、住宅のリフォーム現場で既存の柱位置から柱位置までを結ぶ曲面壁を起こすときに扱いやすい挙動です。

壁厚の一括変更と部分編集

壁の厚みは、配置後に壁を選択し右側パネルから変更できます。外壁150mm・内壁100mmが住宅の標準値ですが、現場によってはRC造で200mm以上を設定する場合もあります。

壁厚の一括変更は、Ctrlとクリックで複数選択し、右側パネルで一括入力が可能です。実務では外壁をまず150mmで統一してから、必要な箇所だけ個別に増減させる運用が効率的です。

既存壁の削除・分割・結合(Split / Merge / Align)

描画済みの壁は、選択後Deleteキーで削除できます。公式ドキュメントでは、壁の編集操作として「Split(分割)/Merge(結合)/Align(整列)」の3操作が定義されており、編集メニューまたは壁選択時のフローティングウィンドウから呼び出せます(Wall Editing Tips: Split, Merge, and Align|Coohom Help Center)。

公式用語 日本語訳 想定シーン
Split 分割点を追加して1本の壁を2本に切る 途中でドア開口を後から入れたい
Merge 同一直線上の連続壁を1本に結合 修正で分割した壁を再統合したい
Align 複数壁の端点を揃える ズレた壁の端点を一括で合わせたい

壁を消してドアや窓を配置するのではなく、壁の上に建具をドラッグして配置すると、Coohomが自動で開口を作ります。この挙動はAutoCADの「トリム」操作とは発想が異なり、最初は戸惑いやすいポイントです。

ステップ2|ドア・窓の配置と編集

ドアと窓は、壁の上にライブラリからドラッグ&ドロップするだけで配置できます。壁へ自動吸着し、開口が自動的に抜ける仕様です。建具ライブラリは数千点規模で、2026年4月現在もCoohomの強みのひとつとなっています。

ドアの配置手順と開き勝手の切替

画面上部の「建具」タブから「ドア」カテゴリを開き、開き戸・引き戸・折戸などを選択します。選んだドアを壁にドラッグすると、壁に吸着して開口が自動で切れます。

開き勝手(左開き/右開き/内開き/外開き)は、配置後にドアを選択し右側パネルから変更します。または、ドアの上に現れる矢印アイコンをクリックすると上下左右に開き方向を反転できます。

ドア種別 標準幅(mm) 備考
室内開き戸 750 / 800 住宅の主流
室内引き戸 780 / 1650 和室・洗面で多用
玄関ドア 900 片開き/親子で幅変動
折戸 1650 クローゼット用

窓の配置手順と腰高・高さ設定

窓も同じ手順で、ライブラリからドラッグして壁に配置します。ドアと違う点は、腰高(床から窓下端までの距離)と高さを数値で指定することです。

一般的な住宅の腰高は900mm、高さは1100mm(腰窓)もしくは2000mm(掃き出し窓)が目安です。これらの数値はCoohomのデフォルト値でも調整されていますが、物件ごとに異なるため現地実測値で上書きするのが基本です。

建具のパラメータ一括変更

同じドアを複数配置する場合、1つを基準として右クリックから「同種のドアに適用」を選ぶと、幅・高さ・デザインを一括反映できます。実務では、1案件で建具シリーズを統一することが多く、この機能を使うと修正時の手戻りが大幅に減ります。

ステップ3|寸法指定と実測データの反映

Coohomの寸法は、配置した壁・建具に対して「寸法ツール」で自動計測するのが基本です。ただし、提案精度を上げるなら自動計測に頼らず、実測値を数値入力で直接反映させる運用が現実的です。

寸法ツールの基本操作

画面上部の「注釈」タブから「寸法」を選び、計測したい2点をクリックすると寸法線が自動配置されます。寸法線の位置や文字サイズは、配置後に選択して微調整が可能です。寸法値をあとから書き換える手順はCoohom Tutorial|How to Change Floor Plan Measurements in Coohom(公式YouTube)で動画として公開されています。

自動寸法は壁の中心線基準・外面基準の2種類から選べます。日本の建築実務では壁芯基準が標準なので、プロジェクト設定の「寸法基準」を「壁芯」に変更しておきます。

実測値からの作図手順(4ステップ)

現地実測データをCoohomに落とし込む手順は、次の4ステップで進めます。

  1. 現地で外壁と主要内壁の芯寸法を計測(レーザー距離計推奨)
  2. Coohomで用紙・グリッド・縮尺を先に確定
  3. 壁ツール起動から数値入力で寸法を打ち込みながら描画
  4. 全体を描き終えた後、寸法ツールで自動表示に加えて誤差を検算

この手順なら、実測値がそのまま図面に反映されるため、後から寸法ずれを修正する手間がかかりません。実務では、レーザー距離計の測定値をスマホメモに転記し、PCでCoohomに打ち込む流れが定着しています。

単位・桁数の設定(公式7種の切替)

Coohomの単位はアバターアイコンからPreferencesを開き、General内のUnitから変更します。選択肢は以下の7種類です(Change the Unit of Measurement in Preferences|Coohom Help Center、2026年4月現在)。

# 表示単位 用途の目安
1 mm(ミリメートル) 日本の建築・インテリア実務の推奨設定
2 m(メートル) クライアント提案PDFの仕上げ表示
3 ft(フィート) 北米向けアウトプット
4 分数インチ 北米木造実務
5 小数インチ 海外製図ソフトからの取込時
6 フィート+分数 北米住宅図面
7 フィート+小数 北米インテリア事務所

日本の実務では、設計中はmmで固定し、提案書PDFを書き出す直前にmへ切り替えるのが安全です。設計中の単位混在はトラブルの主因になるため、プロジェクト冒頭でmmを選んだら完成までは触らない運用を推奨します。桁数は小数点以下0桁(整数)で十分で、インテリアCADとしては必要以上の精度追求を避けるのが実務的な設定です。

ステップ4|レイヤ管理と整理のコツ

Coohomのレイヤは、Jw_cadの16×16=256レイヤとは設計思想が異なります。建築CADのような多層管理ではなく、「壁/建具/家具/注釈」の4分類をベースに、視覚的に整理する運用が向いています。

レイヤパネルの操作

画面右下の「レイヤ」アイコンから、レイヤパネルを開きます。各レイヤは目アイコンで表示/非表示、鍵アイコンでロック/解除を切り替えられます。色分けはプロジェクト設定から変更可能です。

レイヤの追加・削除もパネル右上の「+」「−」から行います。ただしCoohomでは無数にレイヤを増やすより、4〜6分類に絞って運用するほうが作業効率が高まります。

推奨レイヤ構成(4分類)

実務で工務店が採用しやすい推奨レイヤ構成は、次の4分類に整理できます。

レイヤ 役割 初期の表示設定
外壁・内壁の躯体 表示・ロック可
建具 ドア・窓・開口 表示
家具 ソファ・テーブル等 表示/非表示切替
注釈 寸法・文字・引出線 提案時のみ表示

この分類で運用すると、提案用PDFを出す際は「家具と注釈のみ表示」、施工用の参照図を出す際は「壁と建具のみ表示」といった切替が1秒で済みます。

ロック・非表示の使い分け

壁を描き終えて建具配置に入るフェーズでは、壁レイヤをロックしておくと誤操作で壁が動くことを防げます。家具配置中は寸法レイヤを非表示にして視界を整理するのが効果的です。

Jw_cadの「書込レイヤ」の発想をそのまま持ち込むと操作が重くなるため、ロックと表示/非表示の二軸だけで運用する方がCoohomに合います。

実務ワークフロー|実測から図面化までの進め方

Coohom 2D間取り作成の真価は、現地実測から提案書までをブラウザ1つで完結できる点にあります。ここでは、実務で使える一連のワークフローを提示します。

現地実測のチェックリスト

現地に出かける前に、次の項目を準備しておきます。

  • レーザー距離計(mm精度のもの)
  • スマホカメラ(壁・建具の写真記録)
  • 既存図面のPDF(あれば)
  • 開口位置・腰高を書き込む手書きメモ用紙

実測値はその場でスマホメモに箇条書きしておき、事務所に戻ってからCoohomに入力します。実測と入力を分けることで、現地での判断ミスを減らせるためです。

既存CAD図面からのインポート前処理(DWG/DXF要件)

手描きではなく既存のJw_cad・AutoCAD図面から流用するケースでは、DWG/DXFでCoohomに取り込めます。ただし取込要件がかなり厳格なので、事前の整形が不可欠です。公式ヘルプセンターはRequirements and FAQ for Uploading CAD Floor Plan Files|Coohom Help Centerにまとまっています(2026年4月現在)。

項目 要件
DWGファイルサイズ上限 5MB
DXFファイルサイズ上限 10MB
単位 mm固定(他単位は不可)
壁厚 50mm〜400mmの範囲
壁の表現 2本線で描画(単線不可)
壁の方向 水平・垂直のみ(斜め壁は非対応)
外形寸法 2.5m×2.5m以上
ファイル構成 1ファイル1間取り

Jw_cadから渡す場合のコツは、DXF書き出しの前に「単位mm統一」「斜め壁を水平垂直に整理」「通り芯・寸法・ハッチングを別レイヤに逃がして壁の2本線だけ残す」の3ステップです。取込後はCoohom側で壁・ドア・窓を自動認識してくれるため、再入力の手間はほぼ発生しません(How to Upload/Import AutoCAD file?|Coohom Help Center)。

紙図面やPDFから起こす場合

既存図面がDWG/DXFではなく、紙図面や写真・PDFしかないケースもあります。その場合はCoohomに画像を背景として読み込み、壁ツールでトレースする方式が基本です。PDFはページ画像として取り込み、壁の通り芯に沿ってクリックしていきます。

編集部では、築30年以上のリフォーム案件でこの方式を採用するケースが増えました。図面紛失物件では、現地で寸法を拾いながら背景の古い写真図面を参考にトレースすれば、1時間前後で叩き台まで到達できます。

3Dプレビューで検算する習慣

2D間取りをある程度描いたら、必ず3Dプレビューに切り替えて立体で確認します。Coohomは2D/3D自動連動のため、ワンクリックで立体モデルに切り替わります。

立体で見ると、寸法入力のミス(部屋の奥行が1桁違うなど)が一目で分かります。2D表示だけで作業を進めると気付きにくいミスが、3Dに切り替えた瞬間に浮き彫りになるのです。3Dビューの操作詳細はCoohom 3Dビュー・カメラ操作完全ガイドで解説しています。

図面出力とPDF連携

提案書として出力する場合は、画面上部の「エクスポート」から2D図面PDFを選択します。出力時に表示するレイヤ・寸法・タイトルブロックを指定でき、A3・A4横/縦で書き出せます。

AutoCAD・Jw_cadに引き継ぐ場合は、Coohom単体でのDWG/JWW出力は2026年4月現在サポートされていません。PDFで下絵出力し、Jw_cad側でトレース、もしくは寸法値を転記する運用が現実解です。AI間取り生成との連携についてはCoohom AI間取り完全ガイド|PDF・JPGを3Dに自動変換する手順で解説しています。

よくあるつまずきと対処

Coohom 2D間取り作成で初心者がつまずく典型パターンは3つあります。いずれも原因が分かれば数秒で解決できます。

壁が閉じない場合

壁の始点と終点がわずかにずれていると、閉じた部屋として認識されず、床面や天井の自動生成がうまく動きません。対処は壁ツールで「スナップ」を有効にし、既存壁の端点に吸着させて閉じます。描画中にShiftキーを押しながら動かせば水平・垂直に拘束されるため、端点が微妙にズレる事故も減らせます。

それでも閉じない場合は、レイヤパネルで壁レイヤのロックを外し、端点をドラッグして既存端点に重ねます。前述のAlign(整列)操作を使えば、複数の壁端点を一括で揃えることもできます。

寸法ずれの主因3つ

寸法が微妙にずれる場合、主因は次の3つのいずれかです。

  • グリッド単位とスナップ単位が合っていない
  • 壁芯基準と壁面基準が混在している(Spaceキーでの基準線切替を意識していない)
  • mとmmの単位切替時に値が古いまま残っている

プロジェクト設定を開き、寸法基準と単位を一度統一するだけで大半は解決します。

単位切替時の注意

作図中に単位をmmからmに切り替えると、既存の数値表記が一瞬崩れて見えることがあります。これは表示上の問題で内部データは正しく保持されていますが、提案書出力の直前は単位を再確認する習慣をつけておきましょう。

まとめ|Coohom 2D間取り作成の要点と次に読む記事

Coohom 2D間取り作成は、6ステップに分解して順に進めれば初心者でも1時間以内に3Dプレビューまで到達できます。AutoCAD・Jw_cadと使い分けながら、提案の初動を速めるツールとして位置づけるのが実務的な使い方です。

この記事の要点は次の5つです。

  • Coohomは「提案スピード重視」の2D/3D統合ツールで、建築CADの代替ではない
  • 全体フローは「用紙→壁→建具→寸法→レイヤ→3D検算」の6ステップ
  • 壁描画はSpace/Shiftの公式ショートカットと数値入力を組み合わせると精度が出る
  • 単位は公式7種から選べるが、日本実務はmm固定が安全
  • 既存CAD図面の流用時はDWG/DXFの厳格要件(mm/2線壁/50〜400mm)を満たす前処理が鍵

次のステップとして、3Dビューの操作を覚えたい方はCoohom 3Dビュー・カメラ操作完全ガイドへ、AIで間取りを自動生成する方法を知りたい方はCoohom AI間取り完全ガイド|PDF・JPGを3Dに自動変換する手順へ進んでください。

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CONTENTS

3 LESSONS


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基礎編② 画面構成と基本的な操作方法

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実践編① 太陽光の入る白い部屋

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マテリアル ライブラリセット

この記事を書いた人

橘 美咲のアバター 橘 美咲 PERSC 専任講師

「CADは裏切らない。昨日引けなかった線が、今日は引ける。それが楽しいの」

元・完全未経験の文系女子。新卒で入った建築現場で「図面が読めない」と絶望し、悔し涙を流しながらCADを独学で習得した過去を持つ。 その後、設計事務所、ゼネコンを経てフリーランスへ転身。現在はPERSCにて「現場で本当に使える技術」を伝授する鬼(?)コーチとして活動中。 「線一本にも意味がある」が口癖。趣味は、完成した建物を見上げながらのビールと、深夜の猫動画巡回。

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