Coohom vs RoomSketcher 完全比較|7軸で選ぶインテリアCAD
CoohomとRoomSketcherは、どちらも不動産業界で使われる間取り・3D可視化ツールです。ただし、Coohomが中国発のインテリアCAD全般をカバーするのに対し、RoomSketcherはノルウェー発で不動産・賃貸の間取り提案に特化しています。発祥地と立ち位置の違いが、料金モデルから機能設計まで幅広く影響しています。
この記事では、CoohomとRoomSketcherを料金モデル・料金レンジ・無料プラン条件・ライブラリ規模・AI機能・日本語対応・作図代行サービスの7軸で比較し、賃貸・売買仲介の用途でどちらが合うかを整理します。
CoohomとRoomSketcherの基本プロフィール
両ツールの出自と得意分野を確認します。
Coohomの概要と強み
Coohom(クーホム)は中国発のKujiale(万間社)が提供するクラウド型インテリアCADです。Web完結で動作し、AIレンダリング・パノラマVR・75万モデル級の素材ライブラリを軸に、工務店・不動産・小売での法人導入が進んでいます(2026年4月現在)。無料プランから法人プランまで段階的に用意されています。
インテリア提案の品質に強みがあり、フォトリアルな4Kパースやウェブ共有可能なVR体験の提供で、物件の魅力を最大限に伝えるツールとして評価されています。参考までに、Capterraの2026年4月現在の公開情報では、Pro Monthlyが月$30前後、Pro Yearlyが月額換算$25前後、Premium Yearlyが月額換算$84前後と整理されており、無料版は無期限で利用できます(出典:Capterra Coohom Pricing)。
RoomSketcherの概要と強み
RoomSketcher(ルームスケッチャー)はノルウェー発のクラウド型間取り・3Dツールです。不動産の間取り図作成・3Dフロアプラン・360度ビューに特化しており、北欧を中心に欧州の不動産会社での導入実績があります(2026年4月現在)。対応プラットフォームはMac/Windows/iPadで、UIは英語・ノルウェー語・デンマーク語・ドイツ語・スウェーデン語に対応しています(出典:SoftwareAdvice RoomSketcher Profile)。
操作のシンプルさと、不動産業務に最適化されたワークフローが特徴です。間取り図のPDF出力、ブランドロゴ入り図面の生成、物件広告向けのテンプレート、そして1営業日納品の作図代行サービスなど、不動産仲介の日常業務に直結する機能が揃っています。料金はFree/Pro/Teamの3階層で、サブスクリプションに加えてクレジットを消費する独自のハイブリッド課金を採用しています(出典:RoomSketcher Pricing)。
7軸比較表(Coohom vs RoomSketcher)
| 比較軸 | Coohom | RoomSketcher |
|---|---|---|
| 料金モデル | 月額/年額サブスクリプションのみ | サブスク+クレジットのハイブリッド |
| 料金レンジ | Pro月額$30前後、Pro年額は月額換算$25前後(2026年4月現在) | Pro年額プラン+月5クレジット、Team年額プラン+月20クレジット(2026年4月現在) |
| 無料プラン条件 | 無期限無料、プロジェクト数・レンダリング枚数に上限 | Freeプラン、2D間取り図は無制限、3D/360は少量クレジット分のみ |
| ライブラリ規模 | 75万モデル級の家具・建材ライブラリ | 組込家具中心、アイテム数は限定的 |
| AI機能 | AIプランナー(自動3Dプラン生成)、自動レンダリング、素材マッチング | AI Floor Plan Conversion(手描きスケッチ→デジタル変換)、自動家具配置 |
| 日本語・日本市場対応 | UIの大部分が日本語化済み | 日本語UIは未対応、多言語(英/デンマーク/独/ノル/スウェ) |
| 作図代行サービス | 提供なし(セルフ作業前提) | 1営業日納品の有料作図サービスを提供 |
※ 各プランの価格・機能は2026年4月現在の情報です。最新情報は各社公式サイトで確認してください(出典:RoomSketcher Credits、G2 Coohom Reviews)。
料金モデルの違いが運用に与える影響
RoomSketcherの特徴は、サブスクリプションと都度消費のクレジットを組み合わせたハイブリッド課金です。Proプランは月5クレジット、Teamプランは月20クレジットが付与され、2D間取り図は無制限で無料、3D Floor Plan・3D Photo・360 Viewの出力ごとにクレジットを消費する仕組みになっています(2026年4月現在)。
実務では、物件ごとに3Dや360ビューを出す頻度が月によって変動する賃貸仲介で相性が良い設計です。「物件ごとに1枚単価で支払っている感覚」に近く、コスト管理が直感的になります。
一方のCoohomは月額/年額のサブスクリプション一本で、契約期間中はレンダリング回数の上限内で自由に使えます。出力枚数が多い月でも追加課金が発生しない点が強みです。
ライブラリ規模とAI機能
ライブラリ規模はCoohomが圧倒しています。75万モデル級の家具・建材データを備え、公式AIプランナーが自動で3Dプランを生成する機能まで揃っています(2026年4月現在、出典:G2 Coohom Reviews)。提案の初期段階から効率化でき、見栄え重視のプレゼン資料を短時間で仕上げられます。
RoomSketcherはAI Floor Plan Conversionを備えており、手描きスケッチや既存図面をアップロードすると自動でデジタル間取りに変換できます。間取り作成の導線に最適化されたAIであり、ライブラリ規模よりも「図面の量産性」で強みを発揮します。
日本語・日本市場対応
CoohomはUIの大部分が日本語化されており、国内ユーザーでも導入の心理的ハードルは低めです。RoomSketcherは日本語UI未対応のため、英語インターフェースに抵抗がない担当者が運用する前提になります。日本市場向けの公式サポート体制も、Coohomの方が手厚い状況です(2026年4月現在)。
Coohomが向くケース
Coohomを選ぶべき場面を整理します。
VR内見体験で物件の魅力を最大限に伝えたい場合、CoohomのパノラマVR共有が強力です。特に、遠方の顧客や海外投資家への物件提案で効果を発揮します。
豊富な家具ライブラリで見栄え重視の提案資料を作りたい場合も、Coohomの75万モデル級データとAIレンダリングが活きます。バーチャルステージングで空室物件を家具付きイメージに仕上げられる点や、屋根・外観を含む完成度の高いビジュアルを1本で完結できる点も大きな魅力です。
日本語環境での運用を優先したい場合や、月ごとの出力枚数が多く課金の予測可能性を求めたい場合も、Coohomの固定サブスクが有利になります。
RoomSketcherが向くケース
RoomSketcherが活きるのは、以下のような用途です。
間取り図の作成と物件広告への出力が主業務の場合、RoomSketcherの特化機能が最も効率的です。PDF出力・ブランドロゴ入り図面・広告テンプレートなど、仲介営業の定型業務をそのまま自動化できます。
物件ごとに3Dや360ビューを出す頻度が読めず、クレジット消費で細かくコスト管理したい場合も、ハイブリッド課金の設計が合います。月によって出力量が変動する賃貸仲介と相性が良い料金体系です。
作図作業そのものを外注したい場合、1営業日納品の有料作図代行サービスが選択肢になります。スケッチや青焼きをアップロードすれば、デジタル図面として仕上げて返送されます(2026年4月現在、出典:RoomSketcher Real Estate Agents)。
北欧・欧州の不動産市場向けに業務を行う場合、RoomSketcherの導入実績が多い地域との連携がスムーズに進みます。屋根・外観より間取り精度を優先したい物件広告にも適しています。
移行・併用の判断ポイント
CoohomとRoomSketcherは得意領域が異なるため、併用も現実的です。
併用パターン
通常の物件広告用間取り図はRoomSketcherで量産し、注目物件や高額物件のプレゼンにはCoohomでVR体験を追加する運用が定番です。コストと効果のバランスを取りやすい組み合わせになります。
どちらでも決めきれない場合は、次の検討先としてFloorplannerやPlanner 5Dなどの代替ツールもあります。用途に応じて比較軸を再整理するのが近道です。
移行時の注意点
RoomSketcherからCoohomへのプロジェクトデータ直接移行には対応していません(2026年4月現在)。逆方向も同様です。併用で役割を分ける方が運用負荷は軽くなります。
まとめ(どちらを選ぶべきか)
CoohomとRoomSketcherは、不動産業務の中でも求める機能によって使い分けられるツールです。
Coohomは「素材とライブラリで魅せる」タイプで、VR体験・AIレンダリング・インテリア提案を重視するなら合います。RoomSketcherは「間取り精度+作図代行で不動産実務に寄せる」タイプで、物件広告の量産や作図外注を優先するなら適しています。
編集部では、ツール選定の起点を「物件の魅力をどう伝えるか」に置くことをおすすめします。VR体験で感動を与えたいのか、統一された間取り図で信頼感を出したいのか。その方向性が、ツール選びの答えにつながります。
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