3Dインテリア・間取り作成ツール17選比較|編集部が業種別に選ぶ【2026年版】
3Dインテリア・間取り作成ツールは、ここ数年でクラウド完結のSaaS、AI間取り生成、visionOS対応まで一気に裾野が広がりました。「無料で試したい」「不動産物件のVR内見を出したい」「工務店プレゼンに使いたい」など、実務での目的によって最適解はまったく違ってきます。
この記事では、PERSC編集部が自社製品を持たない独立した立場で、国内・海外の主要17本を業種別に整理しました。
扱うのは中級・初期設計・プレゼン用途で1本完結できるツールが中心です。プロが3ds MaxとV-Rayを組み合わせる本格運用は3DCGソフト完全比較ガイド|建築3DCG向けBlender・SketchUp・3ds Max他徹底比較で別途扱います。価格は2026年5月時点の公式情報をもとにした原通貨そのままで、変動はその都度公式の最新表記を確認してください。
17本の全体マップと2026年の業界動向
3Dインテリア・間取り作成ツールは「2D/3D × ローカル/クラウド × 個人/業務」の3軸で見ると、選択肢の散らばりが整理できます。この記事で取り上げる3Dインテリアツール17本は、3軸のいずれかに分類でき、業種ごとに刺さるポジションが異なります。
17本を3軸マトリクスで一望する
ツール選定で迷う最大の理由は、選択肢が「価格×機能×操作性」のような並列の軸でしか整理されていない記事が多いことです。読者の業種と用途に合わせて、3つの軸で17本の位置づけを示します。
- クラウドSaaS × 業務 × 3D: Coohom、Homestyler、Cedreo、Foyr Neo、Floorplanner、RoomSketcher、HomeByMe(中〜ハイエンド寄り)
- ローカルアプリ × 業務 × 3D: 3Dアーキデザイナー11 Professional、A’s 2025、3DマイホームデザイナーPRO10EX、Live Home 3D Pro、SketchUp Pro/Studio
- クラウド or ローカル × 個人 × 3D: Sweet Home 3D、せっけい倶楽部、IKEA Kreativ、DecorMatters、Planner 5D、3DマイホームデザイナーVer.14、SketchUp Free/Go
クラウドSaaSが業務領域で急成長し、買い切りのローカルアプリは2026年から少しずつサブスク移行が進んでいます。後ほどの「価格帯別の個別解説」で各ツールの詳細を見ていきます。
2026年5月時点の業界動向7点
ツール選定の前提が、ここ12か月で大きく動いています。直近の重要動向を7点に絞って整理します。
- Coohom運営Manycore Techが2026年4月にHKEX上場しました。香港証券取引所で「世界初のSpatial Intelligence企業」として上場し、3Dインテリア領域への資金体力が一段と強まっています(Coohom公式ブログ、2026年4月)。
- Home Designer(Chief Architect製)が2026年版から買い切り廃止、月額$59/年額約$495のサブスクへ移行しました(Chief Architect公式、2026年)。長年の買い切り派ユーザーには負担増です。
- Sweet Home 3Dが2024年8月にSpace Mushrooms社へ運営移管、バージョン7.5以降はAppleのセキュリティ要件によりmacOS版が非対応化しました。Mac利用者は要注意です。
- RoomSketcherがAI Convertをローンチしました。PDFや画像の図面を、編集可能なフロアプランに数秒で変換します。不動産系の物件取り込み作業を一段と短縮できます。
- Live Home 3DがvisionOS(Apple Vision Pro)対応しました。3DインテリアがPC画面からVR体験へ拡張する流れの先端です。
- AI間取り生成サービスの主流化。Maket.aiやSnaptrudeなどの新興と、Coohom AI DesignerやPlanner 5D AI Floor Planなど既存大手のAI機能が並走し、AIプラン自動生成が標準機能になりつつあります。
- 写真からのAIリデザイン市場が急拡大しています。Spacely AIやRoomGPTなどが急成長し、Verified Market Researchの予測では市場規模が2024年の約$3.28Bから2030年に$15B規模へ伸びる見込みです(Verified Market Research, 2024、2024年9月)。
スコープ外の隣接ツールはどう扱うか
「3Dインテリア・間取り作成」と検索したときに混ざってくるツールには、用途や深さがこの記事のスコープと違うものが多くあります。混乱を防ぐため、隣接領域の主なツールはここで明示的に切り分けます。
| ツール | この記事で取り上げない理由 | 詳細を解説している記事 |
|---|---|---|
| Magicplan(B&O Group傘下、独) | 現場LiDARスキャン特化で家具配置は補助機能 | 不動産現調用途は不動産業者向け 3Dシミュレーション・バーチャルステージングツール完全ガイドへ |
| Modelo(米、Manycore Tech傘下) | AEC設計者向け3Dプレゼン特化、家具モデル非内蔵 | 設計プレゼン用途は別記事の領域 |
| Roomle(オーストリア) | B2C無料/B2B €850-1,450/月で家具メーカー組み込み向け | 設計用途には中途半端 |
| Home Designer(Chief Architect製、米) | 2026サブスク移行で情報不安定、北米住宅特化で日本家屋非対応 | 国内利用は推奨外 |
| SmartDraw(米) | 2D特化で3D機能なし、汎用ダイアグラム+間取りの位置づけ | 3D用途には不適 |
| Maket.ai(カナダ)/Snaptrude(インド/米) | AI間取り生成特化、この記事は3D設計ツールが中心 | AI間取り生成は別領域 |
| CubiCasa(フィンランド) | スマホ撮影→自動間取りの不動産特化スキャン | 詳細は不動産業者向け 3Dシミュレーション・バーチャルステージングツール完全ガイドへ |
Polycam・Luma AIなどのスマホ3Dスキャン系は別カテゴリで、3Dスキャン・フォトグラメトリおすすめ比較|Polycam/Luma AIで解説しています。
ツール選定で見るべき7つの比較軸
3Dインテリア・間取りツールは多機能ですが、業種を問わず比較すべき観点は7つに集約できます。この7軸で見ると、17本の差が見えやすくなります。
7軸の中身は以下のとおりです。
- 料金体系: 無料/月額/買い切り/one-time購入、年契約割引の有無
- 日本語UI対応: ソフトUI自体の日本語化、Webサイト日本語化、国内サポート体制
- レンダリング品質: 最大解像度(HD/4K/8K)、写真品質レンダリングの可否
- 業界別機能: VR内見・360°パノラマ・AIプラン自動生成・バーチャルステージング
- モデルライブラリ規模: 家具・建材の収録数、家具メーカーカタログ連携
- CAD/3Dデータ連携: DWG/DXF/JWW/SKP/OBJ/FBXなどの入出力対応
- 商用利用条件: プラン別の透かし・商用可否、Free枠の業務利用の可否
これに加えて、PERSC編集部は日本市場適性スコアを独立軸として用意しました。日本語UI/国内サポート・代理店/請求書対応/日本家屋(畳・押入・和室・910mmモジュール)の4要素を加算した5点満点で、海外メディアの比較記事では拾われない国内実務のハードルを可視化します。
価格表記は原通貨そのままで統一し、円換算はしません。為替や代理店マージンで誤った印象を与えるためです。
主要17ツールの一覧比較表
ここから17本を1枚の表で俯瞰します。各ツールの詳細は後続の価格帯別解説で深掘りするため、ここでは8項目に絞って意思決定のたたき台として使えるようにしました。
評価記号は ◎=最適 / ○=対応 / △=制限あり / ×=非対応 / -=該当なしの5段階です。料金は2026年5月時点の公式情報をもとにした原通貨そのままで、Phase 1リサーチで第三者情報依存だった4社(Coohom/Planner 5D/Cedreo/Foyr Neo)はPhase 2で公式確定値に更新済みです。
| ツール | 運営国 | 料金(原通貨) | 日本語UI | モデル数 | レンダ最大 | AI/VR/CAD連携 | 日本市場適性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Coohom | 中国(香港上場) | Free / Pro $29月・$25年 | ◎ 公式日本語サイト | 60,000+ | 4K(Enterprise 8K) | ◎/○/△ | 4/5 |
| Homestyler | 中国 | Free / Pro+ $6.8月〜 / Master+ $11.8月〜 / Team $19.9席月 | ◎ 日本語対応 | 10,000,000+ | 1K-4K | ◎/○/△ | 4/5 |
| Planner 5D | リトアニア | Free / Premium $4.99月(年)/月払い$19.99 / PRO $33.33月(年) | ◎ 対応 | 8,000+ | HD/4K | ◎/○/◎ | 4/5 |
| Cedreo | フランス | Free / Personal $119一括 / Pro $119月(年) / Enterprise $159user月 | ○ サイト対応 | 7,000〜10,000+ | Full HD(4K非対応) | ×/×/○ | 3/5 |
| Foyr Neo | インド | Basic $29月 / Standard $55月(2席) / Premium $99月(5席) | × 英語 | 60,000+ | 4K | ◎/◎/△ | 2/5 |
| Floorplanner | オランダ | BASIC無料 / PRO $24月 / Team $70月 / Enterprise $599月 | ◎ 14言語以上 | 260,000+ | SD/HD/4K/8K | ◎/△/○ | 3/5 |
| RoomSketcher | ノルウェー | Free / Premium買切 / Pro / Team $35月 | × | 公式非開示 | 3D Photos/360° | ◎/○/△ | 2/5 |
| HomeByMe | フランス(Dassault傘下) | Starter無料 / Premium $29月 / Unlimited+ $65月 | × | 20,000〜30,000+ | SD/HD/4K | ○/◎/○ | 2/5 |
| Live Home 3D | ウクライナ | 無料 / Standard $49.99買切 / Pro買切 / サブスク$4.99-9.99月 | ◎ | 2,400+(外部含め数百万) | リアルタイム/Pro高品質 | ×/◎/○ | 5/5 |
| SketchUp | 米 | Free / Go $10.75月(年) / Pro $33.25月(年) / Studio $68.25月(年) | ◎ | 数百万(3D Warehouse) | Free〜Pro標準/Studio V-Ray | ×/△/◎ | 4/5 |
| IKEA Kreativ | スウェーデン | 完全無料 | ◎ 2024年日本展開 | IKEA商品中心 | Mixed reality | ◎/×/× | 5/5 |
| 3Dマイホームデザイナー(Ver.14/PRO10EX) | 日本(メガソフト) | 家庭用買切 / PRO10EX 154,000円買切 | ◎ 国産 | 55,000+点 | リアルタイム/レイトレース | ×/○/◎ | 5/5 |
| 3Dアーキデザイナー11 Professional | 日本(メガソフト) | クラウドスタータキット 140,800円 / レガシー 448,800円買切 | ◎ 国産 | 業務用大規模 | Pixage高画質/レイトレース | ×/○/◎ | 5/5 |
| せっけい倶楽部 | 日本(ハウテック) | 無料 / EX 11,000円買切 | ◎ 国産 | 外装1,500+/内装2,000+ | リアルタイム | ×/×/△ | 5/5 |
| A’s 2025 | 日本(CPU) | 個別見積(リース可) | ◎ 国産 | 業務用大規模 | V-Rayレンダリング | ×/◎/◎ | 5/5 |
| Sweet Home 3D | イタリア(オープンソース) | 完全無料(GPL-2.0) | ◎ 29言語 | 1,500+同梱/追加10,000+ | YafaRay写真品質 | ×/○/○ | 4/5 |
| DecorMatters | 米 | Free / Weekly $9.99 / Monthly $19.99 / Yearly $39.99 | × | 公式非開示 | AR即時/AI生成 | ◎/△/× | 1/5 |
表から読み取れる注目ポイントは3つあります。1つ目は、日本市場適性5/5は日本国産5本とLive Home 3D・IKEA Kreativの計7本で、海外SaaSは2-4点に留まること。2つ目は、Foyr Neoが2024年以前の旧価格(Basic $42-49)から大幅値下げで$29/月に下がっており、ハイエンド機能が中価格帯で使えるようになった点です。3つ目は、Coohomが2025年5月に公式日本語サイト coohom.com/jpを公開し、海外SaaSとしては国内利用ハードルがかなり下がった点です。
業種別おすすめマッピング
ここから5業種ごとに最適なツール3本(家具メーカー・ECは2本)を提示します。同じ「3Dインテリア」でも、業種ごとに優先順位がまったく違うためです。
インテリアコーディネーター向け|Coohom・Homestyler・Foyr Neoの3本
独立または社内ICで顧客提案・施主プレゼンを主業務にする場合、写真品質と商用利用の安全性が決め手になります。
1番目はCoohom。Pro $29月/$25年で、4K標準・モデル60,000+・200ブランド連携・360°共有リンクが揃います。2025年5月公開の公式日本語サイト coohom.com/jpで国内利用のハードルが下がり、東京オフィスと日本カスタマーサクセスチームも稼働中です。Coohomの詳細はCoohom 完全ガイド|3Dインテリアデザインを無料で始める方法で解説しています。
2番目はHomestyler。Pro+ $6.8月〜の低価格と、1,000万を超える家具モデル、ワンクリックでフォトリアル画像を生成するAI Stagerが強みです。AI Stagerは空室写真に家具を自動配置するため、顧客提案の初稿が短時間で出せます。プラン詳細はHomestyler完全解説ガイド 料金5プラン・機能・使い方【2026年版】を参照してください。
3番目はFoyr Neo。2026年に大幅値下げされBasic $29/月で導入できるようになりました。4Kフォトリアル+VR/360°+Foyr Ideate(AIコンセプト生成)の3点セットで、提案品質を最優先するICにとって選択肢に入ります。英語UIのみが弱点ですが、Free Trial 14日(クレカ不要)で実際の作業感を確認できます。
不動産営業向け|Coohom・RoomSketcher・Homestylerの3本
賃貸・売買仲介で物件募集図面の3D化・VR内見・バーチャルステージングを担当する場合、共有スピードと量産性が決め手になります。
1番目はCoohom。物件URL一発共有の360°リンク、4K標準、日本語UI完全対応の組み合わせで、内見希望者にスマホ閲覧URLを送る運用が組みやすいツールです。
2番目はRoomSketcher。AI Convertが図面PDFを数秒で編集可能フロアプランに変換するため、既存物件の図面ストックを一気に3D化できます。日本語UIはないものの、不動産業務の3D Photos(高品質静止画)品質はカテゴリ随一です。
3番目はHomestyler。AI Stagerによるバーチャルステージングで、空室物件の家具入りイメージを高速生成できます。Pro+ $6.8/月〜の低価格で、複数物件を量産する仲介業務に向きます。
景表法の但し書きや現場LiDARスキャン(CubiCasa等)の補完は不動産業者向け 3Dシミュレーション・バーチャルステージングツール完全ガイドで解説しています。
工務店・住宅設計者向け|3Dアーキデザイナー11 Pro・A’s 2025・3DマイホームデザイナーPRO10EXの3本
国内モジュール(910mm)、和室・畳・押入、JW_cad連携、確認申請対応が必要な工務店・住宅設計者には、海外SaaSではなく国産業務用CADが現実解です。
1番目は3Dアーキデザイナー11 Professional(メガソフト)。クラウドライセンス スタータキット140,800円/レガシー買い切り448,800円で、確認申請図書7種類(配置図・敷地求積図・床面積求積図・平面図・立面図・断面図・屋根伏図)を間取りから自動作成できます。DXF/DWG/JWC/JWW/JWS/JWK/CEDXM の多形式CAD連携、Pixage高画質ライブスクリーン、日当たり診断・斜線チェック・発電量チェックまで内蔵で、業務全工程をワンストップで回せる構成です。
2番目はA’s 2025(CPU)。個別見積でリース対応も可能な業務用建築3D CADで、V-Rayレンダリングオプションとオプションの A’s VR(市販VRヘッドマウントディスプレイ対応)、360°パノラマ生成でスマホ閲覧まで対応します。2026年5月時点の最新A’s 2025では、V-Rayの「水面ゆらぎ」マテリアルや内観V-Rayの光源自動生成が追加されました。
3番目は3DマイホームデザイナーPRO10EX(メガソフト)。買い切り154,000円で、累計90万本を超える販売実績があります。家具・建具・住宅設備55,000点を標準収録し、DXF/JWW/JWCの読み込みでJw_cadとの連携も成立します。「住宅プレゼン本体」「インテリアデザイナーNeo10」「リフォームデザイナー10」の3点セットで、新築からリフォームまでカバーできる構成です。
海外SaaSがプレゼン速度で優れる場面はありますが、日本家屋特有部品と確認申請対応が必須の業務では、国産買い切りが今もっとも安心できる選択肢です。
家具メーカー・EC向け|Coohom・Floorplannerの2本
家具メーカーやECで3Dショールーム構築・AR試用機能を提供したい場合、ブランド連携と3Dモデルライブラリの厚みが鍵になります。
1番目はCoohom。IKEA/West Elm/CB2など200を超えるブランドが既に連携しており、3Dショールーム構築とAR家具配置の両方が標準機能で揃います。新規ブランドのカタログ取り込みもサポート体制があります。
2番目はFloorplanner。260,000+の3Dモデルを全ユーザー無償提供しており、Pro Product Viewer(3D製品ビューア+AR)でブランド側からの埋め込み配信に使えます。クレジット制のレンダ課金で、利用量に応じてコスト調整できる構造です。
家具メーカー向けの選択肢として、隣接ツールのRoomle(B2B Rubens Configurator €850-1,450/月)も検討候補に入ります。設計依頼から購入導線までをひと続きで組みたい場合は、Roomleの方が向いている場合もあります。
個人・DIYユーザー向け|IKEA Kreativ・Sweet Home 3D・せっけい倶楽部の3本
自宅レイアウトや家具配置を自分で検討する個人ユーザーには、完全無料で日本語対応のツールが現実解です。
1番目はIKEA Kreativ。完全無料で、スマートフォンの空間スキャン(パノラマ写真→3D再構築)→AI家具消去→IKEA商品配置→そのまま購入導線までが1アプリで完結します。日本展開は2024年2月から始まり、対応国は順次拡大中です。商用利用には向きませんが、個人ユーザーには十分です。
2番目はSweet Home 3D。完全無料・オープンソース(GPL-2.0)で、29言語に対応した教育・個人向け定番ツールです。YafaRayレンダリングエンジンで写真品質の出力もできます。注意点は、バージョン7.5以降はAppleのセキュリティ要件によりmacOS版が非対応化したことです。Mac利用者は7.4以前を継続利用するか、別ツールを選ぶ必要があります。
3番目はせっけい倶楽部(ハウテック)。完全無料で、和室・畳・押入・障子・襖などの日本家屋特有部品を標準搭載しています。パズルピース型の操作で間取りを組み、すぐに3D表示できます。Windows専用で、有料版EX(11,000円買い切り)にすると屋根の自由入力と耐力壁量診断が追加されます。
無料勢の詳細比較は初心者向け 無料3D間取り作成ツール完全ガイドで解説しています。
価格帯別17ツールの個別解説
価格帯を3階層に分けて、各ツールの強み・弱み・直近の変更点を整理します。同じ価格帯で実務的に比較できる構成です。
無料・低価格枠|6本(個人〜小規模事業者)
完全無料か月額数千円以下で始められる6本です。「まず試したい」段階の選択肢として整理しました。
Sweet Home 3Dは完全無料・GPL-2.0で、永続無料が最大の魅力です。29言語対応で日本語UIも標準。弱みはmacOS版が7.5以降で非対応化した点で、2024年8月の運営移管(Emmanuel Puybaret氏→Space Mushrooms社)後はコミュニティ主導で段階的拡張が進む見込みです。
せっけい倶楽部は無料/EX 11,000円買い切りで、国産・和室対応・パズル型操作の3点が揃います。弱みはWindows専用とCAD連携の限定性で、本格業務向けではありません。Windows 11対応の更新は継続中です。
IKEA Kreativは完全無料で、AI空間スキャンと日本語UIに加えて、IKEA商品の購入導線まで統合されています。弱みは商用利用想定外と、対応モデルがIKEA商品中心で他ブランドが使えない点です。2024年2月から日本展開がスタートしました。
DecorMattersは Weekly $9.99/Monthly $19.99/Yearly $39.99 のサブスクで、モバイル特化のAI×ARが強みです。AI Studioで実部屋写真からAIリデザインができ、屋外(バックヤード)対応も拡張中です。弱みは日本語UIなしと、CAD連携・PCソフトとしての機能不足で、プロ用途には向きません。
Floorplannerは BASIC無料で、260,000+モデルと14言語以上対応の組み合わせが強みです。クレジット制のレンダ課金で、必要な分だけ支払う構造です。2026年に入ってAI画像補正と100+背景シーンが追加され、ARspar買収によるAIトークン体系も導入されました。
Planner 5Dは Free/Premium $4.99/月(年払い実効値、月払いは$19.99)/PRO月払い$50・年払い$33.33/月(≒$400/年)で、Web/Windows/macOS/iOS/Androidの5プラットフォーム対応とDWG/DXF/OBJ/FBX/SKP/BLEND双方向のCAD連携が17本中もっとも強力です。モデル数が8,000+と他社より少ない点が弱みです。iOS版でもDWG/DXFエクスポートが使えるようになりました。
ミドル枠|5本(プロIC・小規模事業者)
月額$10〜$50相当のクラウドSaaSと、国産家庭用ハイエンドが入ります。「業務で使い始める」段階の選択肢です。
Coohomは Pro $29月/$25年($299/年)で、4K標準・60,000モデル・360°リンク・200ブランド連携の組み合わせが強みです。日本語UIは完全対応で、CAD仕様が公式非開示な点が弱みです。2026年4月のManycore Tech HKEX上場で、資金体力は一段と強化されました。
Homestylerは Pro+ $6.8月〜/Master+ $11.8月〜/Team $19.9席月の低価格帯で、1,000万モデルと日本語UI、AI Stagerが揃います。弱みはデスクトップアプリがなくWeb主軸の点と、CAD形式がSKP中心でDWG/DXF公式対応が不透明な点です。AI Stagerとmulti-floor importの追加で、提案速度がさらに上がりました。
Live Home 3Dは 無料/Standard $49.99買い切り/Pro買い切り/サブスク$4.99-9.99月の構成で、買い切りライセンス(コスト予測しやすい)・visionOS対応・日本国内代理販売・Trimble 3D Warehouse連携が強みです。AI機能が公式に明示されていない点が弱みです。2026年に内蔵ライブラリ500点追加・USDZ書き出し対応など、機能拡張が継続しています。
SketchUpは Free/Go $10.75月(年契約)/Pro $33.25月/Studio $68.25月で、3D Warehouseの数百万モデルと1,000を超える拡張機能、業界標準としての存在感が強みです。弱みはFree/Goがデスクトップ非対応な点、フォトリアル標準装備がStudio(Windows専用、V-Ray付属)のみな点です。sketchup.trimble.com への移行が継続しています。
3DマイホームデザイナーVer.14は買い切り型で、累計90万本超の販売実績と国産・和室対応・JWW読み込みが強みです。Windows専用・AI機能なしが弱みです。Ver.14ではメタバース向け3D出力、太陽光パネル年間発電量予測、ウッドデッキ作成が追加されました。
業務用ハイエンド枠|6本(プロ事務所・住宅事業者)
月額$50〜200相当のクラウドSaaS、または買い切り型の業務用ソフト群です。「業務の中核ツールとして使う」段階の選択肢です。
Cedreoは Free/Personal $119 one-time(1プロジェクト・20 renderings)/Pro $119月(年契約)/Enterprise $159/user/月(80 renderings/user/月)の構成で、住宅建築プロ特化・5分以内レンダ・全工程網羅(地形・配置・断面・立面・屋根の各図面)が強みです。弱みはAI/VR/360°すべて公式非対応で確定している点(公式 features ページに記述なし=機能未提供)と、出力最大がFull HD(1920×1080)で4K非対応な点です。Personalがサブスクではなくone-time購入である点も意外と見落とされがちです。
Foyr Neoは Basic $29月(1席)/Standard $55月(2席)/Premium $99月(5席)で、60,000モデル・4Kフォトリアル・VR/360°・Foyr Ideate(AIコンセプト生成)が揃います。2024年以前のBasic $42-49/Premium $169-199からの大幅値下げにより、ハイエンド機能を中価格帯で使えるポジションに変化しました。弱みは英語UIのみで日本語サポート体制が薄い点です。
RoomSketcherは Free/Premium買い切り/Pro/Team $35月で、3D Photos(高品質静止画)・AI Convert(PDF/画像→編集可能フロアプラン)が強みです。2026年に「G2 Best Software」を受賞しています。日本語UIがなく、ライブラリ規模が公式非開示な点が弱みです。
HomeByMeは Starter無料/Premium $29月/Unlimited+ $65月で、Dassault Systèmes傘下の安定運営と、Maisons du Monde・Wayfairなどのブランド家具カタログ、VR HMD対応(Oculus Rift/HTC Vive)が強みです。弱みは日本語UI非対応と、Premium月額が他SaaSより高めな点です。HomeByMe Reality(モバイル、自然言語検索+AIサジェスト)が更新され続けています。
3Dアーキデザイナー11 Professionalは クラウドスタータキット140,800円/レガシー448,800円買い切りで、国産業務用最上位・確認申請図書7種類自動作成・多形式CAD連携・Pixage高画質・クラウドサブスクとレガシー買い切りの両対応が強みです。Windows専用・レガシー版が448,800円と高価・AI機能の前面訴求がない点が弱みです。
A’s 2025は個別見積(リース対応可)で、国産工務店向け業務用の決定版です。V-Rayレンダリング・A’s VRオプション・360°パノラマ・JWW出力・確認申請+省エネ計算+ZEH対応をワンストップで提供します。価格非公開で初期検討時の比較が難しい点と、Windows専用が弱みです。
主要ツールについての編集部の見解
ここまで17本を比較してきましたが、編集部の見解として「迷ったらこの順で検討するとよい」という結論を整理します。実体験ベースではなく、公式情報と海外レビューの共通見解、各社のリリースノート・利用規約を読み解いた結果としての所見です。
編集部から見ると、業種を問わず最初に検討するべきはCoohomとHomestylerの2強です。両社とも中国系で、Coohomは公式日本語サイト公開(2025年5月)と4K標準・360°共有リンク、Homestylerは1,000万モデルとAI Stager・低価格Pro+ $6.8/月という、別軸の強みを持っています。
ハイエンド領域では、Foyr Neoの値下げが2026年の最大トピックです。Premium $99/月でVR/360°・60Kモデル・AI Ideateが揃う構成は、ICの上位提案や不動産の高品質ステージングで実務的な選択肢になりました。一方Cedreoは住宅建築プロ向けで全工程網羅できるものの、AI/VR/360°が公式非対応のため、機能優先よりも「住宅建築の図面ワークフロー網羅」を最重視する場合の選択肢になります。
国産勢は、確認申請対応・和室・JW_cad連携が必要な工務店・住宅設計者には依然として現実解です。3Dアーキデザイナー11 ProfessionalとA’s 2025は業務全工程のワンストップ性で、海外SaaSにはない安心感があります。
無料領域では、IKEA Kreativ(AI空間スキャン+日本語+完全無料)・Sweet Home 3D(永続無料+29言語)・せっけい倶楽部(国産+和室)の3本が、目的別に住み分けできます。
編集部から見ると、業種を絞り込めばこの17本の中から実務に持ち込める1〜3本に必ず行き着く構造です。
4問で結論を出す選び方フローチャート
ここまでの17本から実務に合う1〜3本に絞るために、4つの質問を順番に答えてください。
Q1: 月額予算は?
– 無料 → 「無料・低価格枠」へ
– 月1万円以下 → 「ミドル枠」へ
– 月1万円以上 or 数十万円買い切り → 「業務用ハイエンド枠」へ
Q2: 主な用途は?
– 個人検討 → IKEA Kreativ/Sweet Home 3D/せっけい倶楽部
– 顧客提案(IC) → Coohom/Homestyler/Foyr Neo
– 業務量産(不動産) → Coohom/RoomSketcher/Homestyler
– 住宅設計・確認申請 → 3Dアーキデザイナー11 Pro/A’s 2025/3DマイホームデザイナーPRO10EX
– 家具メーカー・EC → Coohom/Floorplanner
Q3: 必須機能は?
– 日本語UI重視 → Coohom/Homestyler/Planner 5D/Live Home 3D/SketchUp/IKEA Kreativ/国産5本
– VR/360°対応 → Foyr Neo/HomeByMe/Coohom/RoomSketcher/Live Home 3D/A’s 2025
– AI間取り生成 → Coohom AI Designer/Planner 5D AI Floor Plan/Homestyler AI/Floorplanner AI
– Jw_cad連携 → 3Dアーキデザイナー11 Pro/A’s 2025/3DマイホームデザイナーPRO10EX
– visionOS対応 → Live Home 3D/Planner 5D(順次対応)
Q4: OSは?
– Windows中心 → 全17本が候補(国産5本はWindowsのみ)
– Mac中心 → Coohom/Homestyler/Planner 5D/Live Home 3D/SketchUp(Web/iPad)/Cedreo/Foyr Neo/Sweet Home 3D(7.5未満)
– iPad/iPhone → Planner 5D/Live Home 3D/IKEA Kreativ/DecorMatters/SketchUp Free(iPad)
– ブラウザ完結 → Coohom/Homestyler/Cedreo/Foyr Neo/Floorplanner/RoomSketcher
4問の組み合わせで、たとえば「無料+顧客提案(IC)+日本語UI+ブラウザ」ならHomestyler、「業務用+住宅設計+Jw_cad連携+Windows」なら3Dアーキデザイナー11 ProかA’s 2025、というように1〜3本に絞れる仕組みです。
これからの3Dインテリアツールがもたらす変化
2026年5月時点で見えている流れから、次の12〜24か月で3Dインテリアツールの景色が変わる方向性を整理します。ツール選びの中長期視点として参考にしてください。
AI間取り自動生成が「標準機能」になる方向性は確定的です。Coohom AI Designer、Planner 5D AI Floor Plan、Homestyler AI、Floorplanner AI、Maket.ai、Snaptrudeなど、AIプラン提案を持つツールが2026年に出揃いました。設計初期の概念検討は、紙とCADから「AIに条件を投げて出力を選ぶ」スタイルへ移行が進みます。
写真→AIリデザイン市場の急成長も無視できません。Verified Market Researchの予測では、関連市場は2024年の約$3.28Bから2030年に$15B規模へ拡大する見込みです。Spacely AI、RoomGPT、REimagineHome AIなどが新興勢として伸びており、不動産仲介の物件演出やリフォーム会社の提案で「写真1枚から複数案を提示する」運用が一般化していきます。Spacely AI/RoomGPT等の詳細は建築特化AIパースおすすめ比較|LookX/Veras/PromeAI他で解説しています。
visionOS対応の標準化も2026年の大きな流れです。Live Home 3D、Planner 5D、IKEA Placeが既にvisionOSネイティブ対応に進み、Apple Vision Proで3Dインテリアを体験する選択肢が広がりました。施主プレゼンや内見演出で「PCモニタで見る3D」から「VR HMDで歩き回る3D」への移行が始まります。
ツールを学んだ先の景色として、ICが3層構造の提案フローを組めるようになります。CoohomやHomestylerで施主提案を量産しながら、AI間取り生成で初期コンセプトを5分で出し、写真→AIリデザインで複数バリエーションを提示する流れです。最後にvisionOSで没入体験まで提供できれば、「使った人」と「使わなかった人」の差が提案速度と意思決定までのリードタイムで明確に出るはずです。
PERSCでは2026年10月にCoohom活用を体系的に学べるコースのリリースを予定しています。コース内容が確定次第、関連記事から案内します。
まとめ|3Dインテリアツールはペルソナで選ぶ
3Dインテリア・間取り作成ツール17本を、業種別マッピング・価格帯別個別解説・選び方フローチャートで整理しました。3Dインテリア領域に万能の1本はなく、業種と実務の用途で最適解が異なるという結論です。
業種別の要点を1〜2文ずつ再整理します。インテリアコーディネーター向けはCoohom・Homestyler・Foyr Neoの3本で、写真品質と商用利用安全性が決め手です。不動産営業向けはCoohom・RoomSketcher・Homestylerで、共有スピードと量産性が鍵となります。工務店・住宅設計者向けは3Dアーキデザイナー11 Pro・A’s 2025・3DマイホームデザイナーPRO10EXの国産3本で、確認申請対応とJW_cad連携が現実解です。家具メーカー・EC向けはCoohomとFloorplannerの2本で、ブランド連携と3Dモデルライブラリの厚みが鍵になります。個人・DIYユーザー向けはIKEA Kreativ・Sweet Home 3D・せっけい倶楽部の3本で、完全無料と日本語対応で十分です。
「無料で試して、業務に育てる」ルートも組めます。Sweet Home 3DやIKEA Kreativで操作感をつかみ、HomestylerやCoohomで顧客提案に発展させ、必要に応じて国産業務用やFoyr Neoに移行する流れです。各ツールのpricingは2026年5月時点の公式情報で、価格や仕様は随時更新されるため、契約直前に公式pricingページで再確認してください。
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