3ds Max学習リソース総まとめ|公式・書籍・動画・コミュニティ厳選ガイド

3ds Maxは2026年3月25日に最新版の3ds Max 2027が正式リリースされ、Smart BevelやAutodesk Assistant(AIアシスタントのTech Preview)などが新たに加わりました(出典: Autodesk releases 3ds Max 2027(CG Channel))。新機能と並行して、教材は公式AREA JAPAN・有料オンライン講座・書籍・YouTube・コミュニティに分散しています。初学者は「どこから手をつければよいか」で立ち止まりがちです。

この記事では、3ds Maxの学習リソースを媒体ごとに5系統で整理し、未経験・初級・中級のレベル別に推奨ルートを示します。価格情報や公式リソースの所在は2026年4月時点の一次情報ベースで確認できる範囲のみ載せ、円換算は行いません。CGSocietyとCGTalkの閉鎖後の現状も含め、教材選びで迷わないよう要点をまとめます。

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目次

3ds Max学習リソースの全体像と選ぶときのポイント

3ds Maxの学習リソースは、公式・有料オンライン講座・書籍・YouTube・コミュニティの5系統に整理できます。媒体ごとに「最新版対応」「日本語の有無」「目的(建築VIZ/映像/ゲーム)」の3点が異なります。そのため、全部を並走するより自分の目的に合った媒体から1〜2系統を選ぶのが実用的でしょう。

学習リソースは大きく5系統に分かれる

3ds Maxを学ぶ手段は、以下の5系統に分けて把握しておくと迷いが減ります。

系統 代表リソース 特徴
公式 AREA JAPAN/Autodesk Knowledge Network/Autodesk Learning 日本語・無料の入門ビデオとリファレンスが中心
有料オンライン講座 Udemy/LinkedIn Learning/国内法人向けスクール バージョン追従が早く、サブスク型と買い切り型がある
書籍 エクスナレッジ/技術評論社/ボーンデジタル 体系的に基礎を固めやすく、自分のペースで戻れる
YouTube AREA JAPAN公式プレイリスト/個人クリエイター/ボーンデジタル 短時間で要点を確認しやすい無料動画
コミュニティ Autodesk Community/Polycount/ScriptSpot 質問・スクリプト共有・実務情報の更新に強い

5系統は役割が分かれています。公式は入門と辞書、有料講座は最新版に追随した体系学習、書籍は基礎の固定、YouTubeは隙間時間の視聴、コミュニティは詰まったときの相談先という形で組み合わせるのが基本です。

教材選びで見るべき3つのポイント

教材を選ぶときは、次の3つのポイントを順番に確認すると失敗が減ります。1つ目は最新バージョン対応です。3ds Max 2026以降ではOpenPBRが既定マテリアル化された影響で、2024年以前の書籍と画面が一部食い違うため、購入前に対応バージョンを必ず確認します。2つ目は日本語の有無で、英語講座が日本語講座より明らかに多い分野のため、未経験者ほど日本語教材を1冊メインに据えるとつまずきにくくなります。3つ目は目的の明確化で、建築VIZ(建築物を3DCGで可視化する分野)・映像・ゲーム・プロダクトのどれを目指すかで推奨教材が変わります。

たとえば住宅展示場のインテリアパースを作りたい人と、ゲーム用のキャラクターモデルを作りたい人では、選ぶUdemyコースも書籍も別物になります。「やさしい3ds Max -はじめての建築CG-」は前者、「3ds Max Zero to Hero」は後者寄り、という形で目的別の入口を最初に決めておくと教材選びの空振りを減らせるでしょう。

学習開始前に押さえる前提

学習を始める前に、ライセンス(使用許諾)の選択肢を把握しておくと無駄な出費を防げます。3ds Max 2027の単体年契約はUSD 2,010/年です。Indie(年商USD 100,000未満の個人向け)はUSD 330/年、教育版は学生・教員向けに無料で1年ごとの更新ができます(出典: Autodesk Buy 3ds MaxAutodesk Education、いずれも2026年4月時点)。

未経験者がまず触るルートとしては、30日間の体験版(フル機能・延長不可・1人1回)か、学生・教員なら教育版がおすすめです。理由は、体験版で実機検証を兼ねるとPCスペックの妥当性も同時に確認できるためです。料金プランの細部や購入経路の比較は3ds Max 料金・導入ハブで深掘りしているため、購入直前に併読すると判断材料が揃います。マシン環境を見直したい場合は3ds Max PC・動作環境ハブで推奨スペックを確認すると安心です。

公式リソース|AREA JAPANとAutodesk Knowledge Networkを使い分ける

3ds Maxの公式無料リソースは、AREA JAPANで体系的に学び、Autodesk Knowledge Networkを辞書代わりに引く運用が実務的です。日本語・無料・公式制作の3条件が揃うのはAREA JAPANのビデオシリーズで、初学者にとって最初の入口になります。

AREA JAPANの主要コンテンツ

AREA JAPAN(area.autodesk.jp)はオートデスクの映像・CG業界向け公式情報サイトで、3ds Maxの日本語学習動画が継続提供されています。建築CG志望者の最初の1本としては「やさしい3ds Max -はじめての建築CG-」が定番です。外観・内観モデリングを段階的に解説するビデオシリーズで、無料で視聴できます。基本操作を最初にひと通り通したい場合は、ジェットスタジオ社制作の「Start@Max」も選択肢でしょう。基本操作からArnoldレンダリングまでを網羅しています。

加えて、3ds Max 2026・2027の新機能解説ムービーがAREA JAPANで公開されています。OpenPBR既定化やUSD拡充、3ds Max 2027のSmart Bevel・Noise Plus・Field Helper・Autodesk Assistantなどの解説が、書籍やUdemyで追いつく前に視聴できる点はメリットです。住宅案件で内観1カットを納品する場面でも、新機能解説ムービーで2027の新機能の挙動を先に把握しておくと、書籍がカバーしていない箇所を補完しやすくなります。

Autodesk Knowledge Networkの使い分け

Autodesk Knowledge Network(knowledge.autodesk.com)は、バージョン別の公式ヘルプを集約したリファレンスサイトです。3ds Maxの操作中にF1キーを押すと起動するコンテキストヘルプも同じソースで、機能名やパラメータの正確な定義を確認したいときに使います。

通読する性格のサイトではないため、「困ったとき辞書代わりに引く」運用が向いています。たとえばモディファイアスタックでSmart Extrudeの非破壊履歴がうまく扱えないとき、F1キーで該当ヘルプを開けば挙動の前提条件が確認できるでしょう。書籍やUdemyで学習中の用語をすばやく裏取りするためにも、ブックマークしておくと便利です。

公式e-learningと認定資格

体系的に学びたい場合の選択肢として、Autodesk Learning(公式e-learning)が認定資格や公式コースを提供しています。資格取得を目指す方や、社内研修として導入を検討している方はこちらを確認しておくと選択肢が広がります。

学生・教員は教育版の無料利用に加え、Autodesk Education Communityから提供される追加教材も利用できます。在学・在職証明の提出で1年無償・毎年更新可能で、商用利用はできませんが、製品版と機能差はなくプラグインやスクリプトも利用できる点が学習用途として大きな利点です(出典: Autodesk Education、2026年4月時点)。

公式リソースを編集部が読み解いてみました

公式無料リソースは、AREA JAPAN・Autodesk Knowledge Network・Autodesk Learningの三本柱で構成されています。これらの公式ドキュメントを読み解くと、有料教材に進む前に「無料だけでどこまで到達できるか」が見えてきます。編集部の見解として、未経験者の最初の3〜4週間は公式無料だけでも十分組み立てが可能です。

コスト面では、AREA JAPANの「Start@Max」と「やさしい3ds Max -はじめての建築CG-」を併走するルートが、費用ゼロで基本操作と建築CG入門を一通り押さえられる構成といえるでしょう。海外レビューの共通見解でも、Autodesk公式の入門ビデオは「無料の範囲としては競合よりも体系性が高い」と評価されています。日本語のまま体系学習に入れるという点で、Blender入門や英語Udemyから入るより敷居が下がります。

一方、公式無料には2つの制約も見えてきます。1つは「最新版完全対応のチュートリアルは公開タイミングに依存する」ため、2027新機能の網羅的なハンズオンを期待すると物足りない場面があるという点。もう1つはAutodesk Knowledge Networkが辞書型のリファレンスで、初学者が通読するには情報量が多すぎる点です。書籍や有料講座と組み合わせる前提で考えると、無料リソースの位置づけがクリアになるのではないでしょうか。

総合判断として、編集部としては「学生・教員+未経験社会人のはじめの一歩は公式無料で十分。住宅展示場のインテリアパース納品レベルを目指す段階で、書籍と有料講座を上乗せする」進め方を推奨します。費用対効果と挫折リスクの両面で、もっとも無理が少ない順序とみています。

有料オンライン講座|Udemy・LinkedIn Learning・国内スクール

有料オンライン講座は、最新版に追随したカリキュラムを体系的に受講できる点が公式無料リソースとの差です。Udemyは買い切り型でセール時に低価格化、LinkedIn Learningは月額サブスクで月単位の受講に向き、国内スクールは法人研修や対面サポートに向きます。

Udemy主要コースの傾向

Udemy(udemy.com)には2026年4月時点で、初学者向けから上級向けまで多数の3ds Maxコースが稼働しています。代表的なシリーズは以下のとおりです。

コース名 想定レベル 特徴
3Ds Max 2025 for Beginners: Complete Guide for Beginners 未経験〜初級 基本操作とインターフェースを段階的に学ぶ
3D Studio Max Masterclass 2025 初級〜中級 200本超の講義、20時間以上の総合カリキュラム
Master 3ds Max: Learn PRO 3D Modeling and Rendering Fast 初級〜中級 モデリング・テクスチャ・ライティング・レンダリングを通しで学ぶ
3ds Max Zero to Hero: The Complete Guide To 3D Modeling 初級〜中級 モデリング基礎をゼロから固める総合講座

Udemyは買い切り型で、定価は数千円〜2万円台前後の幅があります。ただし頻繁にセールが行われるため、購入時にセール価格を確認するのが一般的です(2026年4月時点)。買い切り型は一度購入すれば視聴期限がない点が学び直しに向きます。一方、講師ごとに対応バージョンや粒度が異なるため、レビュー数とカリキュラム概要を必ず確認するのがおすすめです。

LinkedIn Learningの公式追随コース

LinkedIn Learning(jp.linkedin.com/learning/topics/3ds-max)は月額サブスクで、3ds Maxの最新版に追随した英語コースを継続提供しています。代表的なのは「3ds Max 2026 Essential Training」です。3ds Max全体の概観と3DアーティストがプロのモデルやアニメーションをつくるためのスキルをLinkedIn公式が公開しています(出典: 3ds Max 2026 Essential Training(LinkedIn Learning))。

英語が前提のため、字幕表示で進める運用が実用的です。月額サブスクに含まれるため、1か月集中で受講して退会する使い方もできます。2026年版の新機能を短期間で押さえたい人には合うでしょう。Udemyと違って買い切りはできず、退会後は視聴できなくなる点だけ事前に確認しておくと安心です。

国内法人向けスクール

国内では、大塚商会のCAD Japan.com(cad.jp)など、法人向けに対面・オンライン併用の3ds Maxカリキュラムを提供する事業者が継続して運用されています。費用感は問い合わせ前提のため定額表記はしませんが、「個人独学では学びにくい業務フロー」「Revit連携やV-Ray設定の業務寄りの実装」を扱う点が特徴です。

法人として複数人を一気に育成する案件や、社外講師による短期集中研修を希望する場面で選択肢になります。個人で副業フリーランスを始めたい方には、Udemy・LinkedIn Learningのほうが費用対効果は良いケースが多いといえるでしょう。

書籍で体系的に学ぶ|日本語の定番4冊

書籍は、自分のペースで戻れて手元に体系的な参照書を置けるという点で、動画教材と相互補完の関係にあります。3ds Maxの日本語書籍は数が限られるため、建築VIZ志向か操作習得志向かで選ぶと迷いません。

建築VIZ志向の定番

建築CGを目指す方の最初の1冊として、「世界で一番やさしい 3ds Max建築CGパースの教科書[3ds Max 2024対応]」(高畑真澄著、エクスナレッジ、2024年3月発売)が定番です(出典: X-Knowledge 書誌ページ)。Part1で外観編(基礎)、Part2で内観編(応用)、Part3でV-Ray編という構成で、レンダラーの初期設定がArnoldになった3ds Max 2024に合わせて全面的に書き直されています。

3ds Max 2026・2027ではOpenPBRが既定化された関係で、マテリアル設定の画面が書籍と一部異なります。とはいえ、外観・内観モデリングの考え方や光源の置き方は普遍的に使える内容のため、住宅展示場用のインテリアパースを練習する入口としては今でも実用的です。3ds Max 2026以降のOpenPBR対応箇所のみAREA JAPANの新機能ムービーで補完する読み方が、失敗の少ない進め方でしょう。

操作習得の入門書

3ds Max全体の操作を網羅したい場合は、「世界一わかりやすい3ds Max 操作と3DCG制作の教科書」(技術評論社)と「ゼロからはじめる3ds Max」(ボーンデジタル)が選択肢になります。前者は操作と3DCG制作の総論を最初から最後まで通して学べる構成で、後者はCGスクール講師による教科書スタイルで段階的に進む構成です。

建築CGに特化していないため、ゲームや映像を含む幅広い分野を視野に入れたい初学者に向きます。建築VIZ志望でも操作の地力を固めたい場面で併用すると、エクスナレッジ本では深く扱われない一般的なモデリング操作を補えます。

古典定番の扱い

「3ds Max教科書 基礎編 改訂版」(ボーンデジタル)は古典的な定番として知られています。ただし初版が古いため、最新版とのメニュー位置やマテリアル設定の手順が大きく食い違う点は要注意です。基本概念の解説部分は今も役立ちますが、最新書籍やAREA JAPAN新機能ムービーで都度補正しながら読む読み方を前提に選ぶと安心でしょう。

書籍の購入順は、目的が建築CGなら「世界で一番やさしい 3ds Max建築CGパースの教科書[3ds Max 2024対応]」を1冊目、操作の地力をつけたい場合は「世界一わかりやすい〜」を2冊目、というのが失敗の少ないルートです。古典定番を3冊目以降に回す形なら、画面差の補正コストを最小化できます。

動画とコミュニティで継続学習する

動画とコミュニティは、書籍や有料講座では拾いきれない最新情報・スクリプト・実務知見を補う系統です。AREA JAPAN以外のYouTube無料動画と、CGSociety閉鎖後にどこを参照すべきかが、2026年時点の知っておきたいポイントになります。

公式・準公式YouTubeチャンネル

YouTubeで継続学習するときの基本の3チャンネルは、AREA JAPAN公式プレイリスト・ボーンデジタル公式・Autodesk公式英語チャンネルです。AREA JAPANのプレイリストは前述のビデオシリーズをYouTubeで横断視聴でき、通勤時間などスマホでの隙間時間視聴に向きます。ボーンデジタル公式(bornDigital YouTube)は「3ds Max & V-Ray 探検隊」など、建築VIZ寄りのセミナーアーカイブが充実しており、有料セミナーの一部が無料公開される場面もあります。

Autodesk公式の3ds Max Learning Channelは英語ですが、新機能紹介・公式ウェビナー録画が継続更新されており、3ds Max 2027のSmart BevelやAutodesk Assistantの実演動画もこちらから確認できます。英語が苦手でも、字幕の自動翻訳である程度内容は追えるため、新機能の挙動を最初に確認する場として便利です。

個人クリエイター系

個人クリエイター系では、建築CGに特化した日本語チャンネルが少数ながら継続運用されています。「やさしい建築CG by Masumi Takahata」は前述のエクスナレッジ書籍と同じ著者・高畑真澄氏のチャンネルで、3ds Maxに加えPhotoshopレタッチも扱う点が建築VIZ実務寄りに寄せられているのが特徴です。

書籍では取り上げきれない実務テクニックや、レンダリング後の画像補正までを連続で確認できる構成です。書籍読了後の次の一手として位置づけると学習の抜けを補えます。海外チャンネルでは、Arrimus 3DやArrimus 3D系の英語MAXScript解説が中級以降の参考になりますが、初学者は日本語チャンネルから入るほうが失敗しにくいでしょう。

コミュニティの現状(2026年4月時点)

コミュニティ系で2026年4月時点で現役なのは、Autodesk Community(forums.autodesk.com)の3ds Max公式フォーラム、Polycount(polycount.com)、ScriptSpot(scriptspot.com)の3つです。Autodesk Communityはバグ報告と公式回答の窓口、Polycountはゲーム・CG業界の活発なフォーラムでプラグイン議論が多く、ScriptSpotは3ds Max専用のスクリプト・プラグイン共有コミュニティでMAXScriptの中心地として機能しています。

CGSocietyとCGTalkは2024年1月8日にシャットダウン済みです。2024年以前にMAXScript情報の主要参照先として使われていた18,000スレッド超のフォーラムが失われました(出典: CGSociety to shut down in January 2024(CGPress)CGSociety and CGTalk are shutting down(Polycount))。MAXScript関連の過去スレッドは有志によるWeb Archive形式の部分アーカイブが一部残るのみで、新規の参照先としては推奨できません。MAXScript関連の質問は、現在ScriptSpotとAutodesk Communityにシフトしています。過去のCGTalk検索結果に頼らず、これら2つで再検索するのが今の最短ルートです。

国内ではCGWORLD関連記事や個人ブログが運用中ですが、フォーラム形式のコミュニティは少なく、X(旧Twitter)の建築CG関連アカウントが情報源として機能しているのが実情です。コンペ用プレゼンボードA1サイズで提出する直前に詰まった場面では、ScriptSpotで類似事例のスクリプトを検索し、必要ならAutodesk Communityに英語で質問する流れが、今もっとも回り道の少ない手順といえるでしょう。

レベル別ロードマップ|未経験・初級・中級の推奨ルート

学習リソースは媒体別に整理しても、自分のレベルでどの順番に取り組めばよいかは別問題です。3ds Maxの場合、未経験〜中級の3段階で取り組み順を決めると、学習資源の空振りを減らせます。

レベルごとの全体像を先に押さえておくと、自分が今どこにいるかを把握しやすくなります。

レベル 期間目安 中心となる教材 到達目標
未経験 学習開始〜1か月 AREA JAPAN「Start@Max」+エクスナレッジ書籍 箱型住宅の外観モデリング+Arnold 1枚出し
初級 1〜3か月 AREA JAPAN「やさしい3ds Max」+Udemy/LinkedInでV-Ray/Corona基礎 住宅1棟の内観1カットを物理ベース光源で仕上げる
中級 3か月〜 Udemy総合講座+ScriptSpot+Polycount/Xでフィードバック ポートフォリオ用のオリジナル作品を継続制作

未経験者ルート(学習開始〜1か月)

3ds Maxを初めて触る方の最初の1か月は、環境を整えて操作の全体像をつかむ期間と位置づけます。具体的には3ステップで進めると失敗が少なくなります。(1)体験版30日または学生版で環境構築(実機でPCスペックの妥当性も同時に確認)、(2)AREA JAPANの「Start@Max」で基本操作のひと通りを把握、(3)「世界で一番やさしい 3ds Max建築CGパースの教科書[3ds Max 2024対応]」で基礎を体系化、の3つです。

未経験者がいきなりUdemyや英語LinkedIn Learningから始めると、操作の前提知識がないまま進むためつまずきが連発しがちです。日本語の公式ビデオと書籍1冊で全体像をつかんでから、有料講座に進むほうが学習効率は高くなるでしょう。1か月後の到達目標は、簡単な箱型住宅の外観モデリングと、Arnoldで1枚レンダリングを通して出せる状態です。

初級者ルート(1〜3か月、簡単な内観1点を作れる段階)

簡単な内観パース1点を作れるようになった段階で、レンダリング品質と建築VIZ実務の標準フローに踏み込みます。AREA JAPAN「やさしい3ds Max -はじめての建築CG-」で建築VIZ実践に進み、UdemyまたはLinkedIn LearningでV-RayまたはCoronaの基礎を押さえ、Autodesk Knowledge Networkを都度リファレンスとして引く運用が無理のないペースです。

この段階で重要なのは、レンダラーの選択を1つに絞って深掘りすることです。V-RayとCoronaを並行で学ぶと両方とも中途半端になりやすいでしょう。住宅展示場のインテリア中心ならChaos社のCorona、外観や植栽分散もこなしたいなら同じくChaos社のV-Rayから始める判断が無理のない順序です。3か月後の到達目標は、住宅1棟の内観1カットを物理ベースの光源で仕上げられる状態です。

中級者ルート(3か月〜、ポートフォリオ志向)

ポートフォリオ志向で中級以降に進む段階では、海外Udemyの上級コース、ScriptSpotでのスクリプト活用、Polycountでのフィードバック獲得を組み合わせます。「3D Studio Max Masterclass 2025」など20時間超の総合カリキュラムで応用テクニックを補強し、ScriptSpotで作業効率化のMAXScriptを取り込み、PolycountやXで作品にフィードバックをもらう流れです。

最新動向のキャッチアップは、AREA JAPANの新機能解説ムービーとAutodesk公式英語チャンネルで継続するのがおすすめです。3ds Max 2027のAutodesk Assistant(AI Tech Preview)は、ヘルプ検索や類似シーンの提案で中級者の作業時間を短縮する可能性があり、Tech Preview段階のうちから触れておくと、本実装後の学習コストを下げられるでしょう。中級以降の差別化ポイントは3ds Max 学習・ノウハウハブで解説しているTipsや効率化と組み合わせると見えてきます。建築VIZ実務の標準フローを深掘りしたい段階に進んだら3ds Max 建築ビジュアライゼーション特化ハブも併読すると、案件適応力が広がります。

学んだ先で何ができるようになるか|活用シーンと未来展望

学習リソースを使い切った先で、3ds Maxは具体的にどんな仕事に役立つのでしょうか。1か月・1年単位で見える変化を押さえておくと、学習のモチベーションが続きやすくなります。

未経験から1か月の段階では、PCの動作確認と簡単な箱型住宅のレンダリングが通せる状態になります。3か月後には、住宅展示場のインテリア1カットを物理ベース光源で仕上げる手前まで届きます。建築学生がポートフォリオに3ds Max作品を1点入れられる段階に到達するイメージです。1年後には、建築VIZフリーランスの初案件や、設計事務所の社内パース担当として住宅・店舗1棟分のパース納品を回す段階に進みます。コンペ用プレゼンボードのA1サイズ提出で詰まらないだけのスクリプト運用と、レンダラー選択(V-Ray/Corona/Arnold)の決め手が手元に揃う状態でしょう。

3ds Max 2027以降は、Autodesk Assistant(AI Tech Preview)やSmart BevelといったAI・自動化機能が段階的に拡張されていくと見られています。学習リソースを継続して触っていくと、新機能リリースの都度AREA JAPANの解説ムービーで差分を吸収できるため、業務に組み込むスピードが速くなります。CGSociety閉鎖後の参照先シフト(ScriptSpotとAutodesk Communityへ)も同様で、コミュニティの位置取りを今のうちに把握しておくと、5年後にMAXScriptを書く必要が出たときに迷わずに済みます。

学習を始めなかった人と始めた人で決定的に変わるのは、住宅展示場や設計事務所の現場でCGパースの納期短縮要請が来たときの対応力です。「来週までに内観1カットを差し替えたい」という依頼に対して、3ds Max+V-Ray/Coronaのワークフローを身体化していれば数日で動けますが、未学習だと外注しか選択肢がなくなります。学習リソースの選択は、5年後の仕事の選択肢を増やす投資ともいえるでしょう。

まとめ|学習リソースの優先順位

3ds Maxの学習リソースは、公式無料→書籍→有料講座→コミュニティの順で取り組むのが、つまずきを最小化しやすい流れです。未経験者はAREA JAPANの「Start@Max」と「世界で一番やさしい 3ds Max建築CGパースの教科書[3ds Max 2024対応]」を起点に、初級者でV-Ray/Coronaの基礎を有料講座で補強し、中級以降でScriptSpotやPolycountから実務知見を取り込むと、媒体ごとの強みを活用できます。

教材選びで迷わないコツは、最新バージョン対応と目的(建築VIZ/映像/ゲーム)の2点に絞ることです。OpenPBR既定化やSmart Bevelなど、3ds Max 2026〜2027で更新された機能は2024年以前の書籍と画面が一部食い違うため、書籍はAREA JAPANの新機能ムービーで差分を補完すると無理なく続けられます。CGSocietyとCGTalkが2024年に閉鎖された影響で、MAXScript関連の参照先はScriptSpotとAutodesk Communityにシフトした点も、2026年4月時点で頭に入れておくと迷いません。

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CONTENTS

3 LESSONS


基礎編① インストール&7項目の初期設定

Blenderの導入から制作に必要な基本設定

基礎編② 画面構成と基本的な操作方法

未経験でも迷わない画面の見方と操作の基本

実践編① 太陽光の入る白い部屋

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実践編完成データ(.blend)

ショートカット・チートシート

マテリアル ライブラリセット

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