SS7とは?特徴・評判・料金・レビューを解説
SS7(エスエスセブン / Super Build/SS7)は、株式会社ユニオンシステムが提供する国産の建築一貫構造計算ソフトウェアです。
RC造・S造・SRC造・CFT造・木造の構造計算を一貫環境で完結し、架構モデル作成から保有水平耐力・基礎設計までをカバーするため、建築構造設計事務所の業務品質向上と省力化に繋がります。
国内の建築構造設計業界で長年採用されており、一貫構造計算ソフトのトップクラスとして確固たる地位を築いています。
SS7とは
| 提供元 | 株式会社ユニオンシステム(日本) |
|---|---|
| カテゴリ | CAD / CADソフト(建築一貫構造計算) |
| 価格 | RC/S/SRC単体 1,500,000円 / RC+S+SRC 2,500,000円 / 制限版 1,250,000円〜(税別・永久・2026年4月現在) |
| 対応OS | Windows 10 / Windows 11(64bit) |
| 日本語対応 | 有(日本語ネイティブ) |
| 公式サイト | unions.co.jp/service/structure/ss7 |
SS7(Super Build/SS7)は、株式会社ユニオンシステムが開発する国産の建築一貫構造計算ソフトウェアです。RC造・S造・SRC造・CFT造・木造の主要構造タイプを1つのソフトで一貫計算でき、架構モデル作成・剛性計算・荷重計算・応力計算・断面算定・ルート判定・保有水平耐力計算・基礎設計まで網羅的にカバーします。国内の建築構造設計事務所では、BUILD.一貫・SEIN La CREA・SNAPと並ぶ代表的な一貫構造計算ソフトとして位置づけられています。
競合のBUILD.一貫(構造ソフト)と比較すると、SS7は機能の包括性と大規模建物対応で優位性があります。CFT造(コンクリート充填鋼管造)のような特殊構造や、複雑な構造形式を扱う場合に有利です。上位版のSS7 Premiumではさらに大規模・詳細な構造計算に対応し、超高層ビル・大型施設の構造設計にも使えます。Revitとの連携オプション(UNION BIM/SS7 Revit Link)も用意されており、BIM時代の構造設計にも対応しています。
料金プラン・ライセンス形態
SS7は永久ライセンスで提供され、対応構造タイプと建物規模に応じた複数のグレードが用意されています(2026年4月現在)。
| グレード | 価格(税別) | 含まれるもの | 対象ユーザー |
|---|---|---|---|
| RC単体 | 1,500,000円 | RC造のみの一貫計算 | RC専業事務所 |
| S単体 | 1,500,000円 | S造のみの一貫計算 | S造専業事務所 |
| SRC単体 | 1,500,000円 | SRC造のみの一貫計算 | SRC専業事務所 |
| RC+S | 2,000,000円 | RC・S両対応 | RC・S混合扱う事務所 |
| RC+SRC | 2,000,000円 | RC・SRC両対応 | RC・SRC扱う事務所 |
| RC+S+SRC(フル版) | 2,500,000円 | 主要3構造すべて | 総合構造設計事務所 |
| 制限版(6階まで) | 1,250,000円〜 | 6階以下の建物に限定 | 中小建物専業 |
| 年間メンテナンス(通常版) | 240,000円/年 | バージョンアップ・サポート | 通常版購入者 |
| UNION BIM/SS7 Revit Link | 120,000円/年 | Revit連携オプション | BIM統合設計者 |
フル版2,500,000円はBUILD.一貫フル版1,300,000円と比較して約2倍の価格ですが、大規模建物への対応力や機能の充実度で価格差に見合う価値があります。制限版(6階まで)は通常版より25〜26%安価で、中小建物専業の事務所には経済的な選択肢です。年間メンテナンス契約(通常版240,000円)は法改正・機能更新への対応に必須で、継続契約が実務上ほぼ前提となります。
動作環境・システム要件
SS7の推奨動作環境は以下の通りです(2026年4月現在)。
| 項目 | 最小要件 | 推奨要件 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11(64bit) | Windows 11 Pro |
| CPU | Intel Core i5以上 | Intel Core i7以上 |
| メモリ | 8GB | 16GB以上 |
| ディスク | 10GB以上 | SSD推奨 |
中小規模の構造設計業務なら最小要件で動作しますが、大規模建物の構造計算や複雑な解析を行う場合はメモリ16GB以上の環境が望ましいです。SS7 Premiumの超高層対応機能を本格活用する場合は、さらに高スペックのワークステーションが推奨されます。インストール自体は軽量で、一般的な業務PCで問題なく動作します。
SS7の5つの特徴
1. RC/S/SRC/CFT/木造の包括的な一貫構造計算
SS7最大の特徴は、RC造・S造・SRC造に加え、CFT造(コンクリート充填鋼管造)や木造まで包括的にカバーする対応範囲の広さです。BUILD.一貫はRC・S・SRCまでの対応ですが、SS7はより特殊な構造形式にも対応できます。架構モデル作成・剛性計算・応力計算・断面算定・ルート判定・保有水平耐力・基礎設計までを一貫環境で完結でき、構造設計者の業務を大幅に省力化します。
2. 構造設計省力化機能の充実
SS7には、構造設計者の日常業務を効率化する多数の機能が搭載されています。結果メッセージから該当項目への自動ジャンプ、NG結果のカラー表示、入力不正部材のカラー変更、1物件で5つまで計算結果を並行保存など、ユーザー要望を継続的に反映した機能が実装されています。複雑な構造計算業務での試行錯誤を効率的に進められる設計思想が、設計者から高く評価されています。
3. SS7 Premium上位版の存在
通常版のSS7の上位版として、SS7 Premiumが用意されています。大規模建物や超高層ビル、より詳細な構造計算を必要とするプロジェクト向けに、追加の高度な機能が搭載されています。大手構造設計事務所や大規模プロジェクトを抱える組織にとって、SS7 → SS7 Premiumへの段階的アップグレードパスも用意されている点は導入戦略の柔軟性を高めます。
4. Revit連携(UNION BIM/SS7 Revit Link)
BIM時代の構造設計に対応するため、Revitとの連携オプション「UNION BIM/SS7 Revit Link」が年額120,000円で提供されています。建築BIMモデル(Revit)と構造計算モデル(SS7)を連携させることで、建築・構造の統合BIMワークフローを実現できます。さらに、ST-Bridge変換プログラム・STBビューアー(β版)は無償提供されており、国内の建築構造BIM標準フォーマット「ST-Bridge」への対応も充実しています。
5. 業務規模に応じた柔軟なラインナップ
RC/S/SRC単体から、組み合わせ版、フル版、制限版(6階まで)まで、業務規模と構造範囲に応じた多様なグレードが用意されています。RC専業事務所なら単体1,500,000円、S造専業ならS単体1,500,000円、混合扱う事務所ならRC+S 2,000,000円など、業務特性に合わせた選択が可能です。中小建物専業なら制限版1,250,000円で必要十分な機能を低コストで導入できます。
SS7についての編集部の見解
SS7は、国内の一貫構造計算ソフトのトップクラスとして、構造設計業界で長年の実績を持ちます。特にCFT造や木造への対応、SS7 Premium上位版の存在など、機能の包括性と大規模建物対応で競合のBUILD.一貫を上回る場面があります。
コスト面では、フル版2,500,000円と年間保守240,000円はBUILD.一貫(フル版1,300,000円+年間保守130,000円)と比較して約2倍です。大手構造設計事務所や大規模プロジェクトを扱う組織にとっては、機能差と大規模対応力を考慮すれば相応の価値があります。一方、中小事務所では制限版や単体グレードで必要な機能に絞り込む選択が合理的です。
制約としては、海外の構造計算ソフト(ETABS・STAAD・SAP2000等)とはデータ互換性が乏しく、国際案件での利用には向きません。日本の建築基準法特化のため、海外案件では別途現地基準対応のソフトが必要になります。BIM連携はRevit Linkで対応していますが、ArchiCADなど他のBIMソフトとの直接連携は限定的です。
国内の総合構造設計事務所、大規模建物を扱うゼネコン構造部門、RC・S・SRC・CFT・木造を包括的に扱う組織にとって、SS7は信頼性と機能性を兼ね備えた有力な選択肢です。構造設計者のキャリア資産としても、SS7スキルは国内の構造設計業界で高く評価されるため、長期的な投資価値があります。
SS7の口コミ
良い評価
- RC/S/SRC/CFT/木造まで包括的にカバーする対応範囲の広さが、総合構造設計事務所から高く評価されています。
- ユーザー要望を継続的に反映した省力化機能(NG結果カラー表示・計算結果並行保存等)により、日常業務の効率が大きく向上したという声が聞かれます。
- SS7 Premiumの上位版が用意されているため、事務所の成長に応じた段階的なアップグレードが可能という評価があります。
- 国内BIM標準フォーマット「ST-Bridge」への対応やRevit Linkオプションにより、構造・建築の統合BIMワークフローを実現できる点が支持されています。
気になる評価
- フル版2,500,000円+年間保守240,000円は中小事務所には高額で、導入ハードルが高いという指摘があります。
- BUILD.一貫と比較すると約2倍の価格で、機能差と価格差のバランスを慎重に検討する必要があるという声があります。
- 海外製構造計算ソフトとの互換性は限定的で、国際案件の多い組織には他のソフトとの併用が必要という意見が見られます。
SS7の導入事例
- 大手構造設計事務所:フル版2,500,000円を導入し、RC・S・SRC・CFTなどあらゆる構造の一貫計算業務を1本のソフトで完結しています。
- ゼネコン構造部門:大規模プロジェクト対応のためSS7 Premium上位版を採用し、超高層ビル・大型施設の構造計算に活用しています。
- 中小構造設計事務所:RC+S組み合わせ版(2,000,000円)や制限版を導入し、業務範囲に応じた経済的な運用を実現しています。
- 建築確認検査機関:構造計算書の適合性判定業務で、SS7の計算書を確認する業務として利用されています。
まとめ
SS7(Super Build/SS7)は、株式会社ユニオンシステムが提供する国産の建築一貫構造計算ソフトウェアです。RC・S・SRC・CFT・木造の包括的な対応、構造設計省力化機能、SS7 Premium上位版、Revit連携など、国内の構造設計業界で必要とされる機能を網羅しています。
フル版2,500,000円からの価格体系は中小事務所には高額ですが、大規模建物や複雑な構造形式を扱う組織にとっては機能差と大規模対応力で価値のある投資です。国内の総合構造設計事務所、ゼネコン構造部門、大規模プロジェクトを扱う組織にとって、SS7は業界トップクラスの信頼性と機能性を備えた有力な選択肢と言えます。



