SOLIDWORKSとは?特徴・評判・料金・レビューを解説

SOLIDWORKS(ソリッドワークス)は、フランスDassault Systèmes社の子会社SolidWorks Corp.が開発する機械設計向け3D CADソフトです。

パラメトリック・フィーチャーベースの設計思想と豊富な機能により、製品設計・機械設計・金型設計・構造解析・設計検証まで一貫した環境で実施でき、製造業の設計業務の品質と効率向上に繋がります。

1993年のリリース以来、世界で最も広く使われる機械系3D CADの1つとして、製造業で業界標準としての地位を確固たるものにしています。

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目次

SOLIDWORKSとは

提供元 Dassault Systèmes SolidWorks Corp.(米国 / Dassault Systèmes傘下)
カテゴリ CAD / CADソフト(機械系3D CAD)
価格 Standard 1,035,000円 / Professional 1,239,000円 / Premium 1,659,000円(税別・永久ライセンス・2026年4月現在)
対応OS Windows 11 Professional / Enterprise(64bit)
日本語対応
公式サイト solidworks.com/ja

SOLIDWORKSは、1993年にリリースされたDassault Systèmes社の機械設計向け3D CADソフトです。フィーチャーベース・パラメトリックモデリングの先駆けの1つとして、製造業の3D CAD市場を長年にわたって牽引してきました。日本では販売代理店(大塚商会・テクノソリューションズ・伊藤忠テクノソリューションズ等)を通じた間接販売のみで提供されており、認定代理店による技術サポートが受けられます。2026年版ではSOLIDWORKS Cloud Services(3DEXPERIENCEプラットフォームベースのクラウドサービス)が標準搭載されました。

Autodesk FusionやCATIAとの関係性では、Fusionはクラウドベース・低価格路線、CATIAは航空宇宙・自動車業界向け超高機能、SOLIDWORKSは一般機械設計の中核という位置づけで、同じDassault Systèmes社内でもターゲットが明確に分かれています。SOLIDWORKSはAutodesk Inventorと機能・価格帯が近い競合関係にありますが、世界的な普及率ではSOLIDWORKSが優勢で、サードパーティ製品やスキル保有者の数で差別化されています。

料金プラン・ライセンス形態

SOLIDWORKSは3つのグレード構成で、永久ライセンスと年間サブスクリプション(保守契約)を組み合わせた販売形態です(2026年4月現在)。

グレード 永久(税別) 含まれるもの 対象ユーザー
Standard 1,035,000円 基本3D設計・2D図面作成・アセンブリ 機械設計の基本業務
Professional 1,239,000円 Standard + 標準部品ライブラリ・自動コスト評価・加工コスト検証 製品設計・コスト意識のある設計
Premium 1,659,000円 Professional + 3D配管・配線設計・構造解析・動解析 複雑な製品設計・検証業務
Network版 各グレード+約50% フローティングライセンス(複数台で同時利用) 大規模チーム
個人利用版 年額1万円以下 非商用利用限定・機能制限あり ホビイスト・学習者
教育版 無料〜低価格 全機能(教育機関・学生) 学校・学生

永久ライセンス購入後、継続的なバージョンアップとサポートには年間保守契約(Standardで約25.6万円〜Premiumで約53.9万円)が必要です。2023年10月以降、新規導入時は年間サブスクリプション2年分の同時購入が義務化されました。販売代理店を通じた間接販売のみのため、価格交渉や導入支援は代理店経由で行います。個人利用版が年間1万円以下で提供されている点は、SolidWorksを学習したい個人にとって大きな魅力です。

動作環境・システム要件

SOLIDWORKS 2026は比較的高いハードウェア要件を持つソフトです(2026年4月現在)。

項目 最小要件 推奨要件
OS Windows 11 Professional/Enterprise(64bit) Windows 11 Pro最新版
CPU 3.3GHz以上 Intel Core i9 / i7 最新世代
メモリ 32GB 64GB(5,000パーツ以上のアセンブリ時)
GPU SOLIDWORKS認定グラフィックカード NVIDIA Quadro / RTX系 VRAM 8GB以上
ディスク SSD推奨 NVMe SSD 500GB以上
Office Microsoft Office 2021以降(設計表・BOM作成用) 同左

SOLIDWORKS 2026はWindows 11専用となり、Windows 10のサポートは2025年10月に終了しました。メモリ32GBが最小要件で、大規模アセンブリ(5,000パーツ以上)を扱う場合は64GB以上が必須となります。認定グラフィックカードが推奨され、一般的なゲーミングGPUよりもプロフェッショナル向けのNVIDIA Quadro/RTX系が安定動作に有利です。PDM機能を本格運用する場合はWindows Server 2022/2025での構築が必要になります。

SOLIDWORKSの5つの特徴

1. 機械設計の業界標準3D CAD

SOLIDWORKSは30年以上にわたり製造業で使われ続けてきた3D CADです。世界中の製造業・機械設計事務所で使われており、機械設計者のスキル資産として最も価値があるCADの1つです。求人情報でもSOLIDWORKSスキルが指定されるケースが多く、設計者のキャリア形成にも大きく影響します。Autodesk Inventorも同じ機械系3D CADですが、SOLIDWORKSの方がサードパーティエコシステムとユーザーコミュニティで優勢です。

2. Standard/Professional/Premiumの3段階構成

業務ニーズに応じた3つのグレードを用意しており、最初はStandardで始めて業務拡大に応じてProfessional・Premiumにアップグレードする運用が可能です。Professionalでは標準部品ライブラリや自動コスト評価が加わり、設計段階で製造コストを意識した判断ができます。Premiumでは配管・配線設計や構造解析が統合され、複雑な機械製品の設計検証を単一ソフトで完結できます。

3. 大規模アセンブリ対応

数万点以上のパーツを含む大規模アセンブリの扱いで高い安定性を持ちます。自動車・航空機・建設機械など大型製品の設計現場で採用実績が豊富で、この領域ではAutodesk Fusionなどクラウド系CADを大きく上回るパフォーマンスを発揮します。メモリ64GB以上のワークステーション環境では、数十万点クラスのアセンブリも実用レベルで動作します。

4. 3DEXPERIENCE・SOLIDWORKS Cloud Services連携

2026年版ではSOLIDWORKS Cloud Servicesが標準搭載され、データ管理・共同作業・バージョン管理をクラウドベースで行えるようになりました。親会社Dassault Systèmesの3DEXPERIENCEプラットフォームと連携することで、設計・製造・販売までの一気通貫のデジタルワークフローを構築できます。従来の完全オンプレミス運用から、ハイブリッド・クラウド運用への移行がスムーズに進みつつあります。

5. 豊富なサードパーティエコシステム

CAM(加工用プログラム)、CAE(解析)、PLM(製品ライフサイクル管理)、レンダリング、VRなど、膨大な数のサードパーティ製品がSOLIDWORKSと連携しています。Mastercam・CAMWorks・HyperMeshなど業界標準の専門ツールがSOLIDWORKS統合環境として利用でき、業務領域ごとのベストオブブリード戦略を取りやすい点は、単一ベンダー依存のFusionにはない強みです。

SOLIDWORKSについての編集部の見解

SOLIDWORKSは、機械設計・製造業の基幹3D CADとして他に代替が難しいポジションにあります。国内外の製造業で圧倒的な普及率を持ち、サードパーティ製品・エコシステム・スキル保有者の数で他の3D CADを大きく引き離しています。製造業でのキャリアを考える設計者にとって、SOLIDWORKSスキルは最も価値のあるCADスキルの1つです。

コスト面では、Standard永久1,035,000円+年間保守約25.6万円という価格は個人事業主には高額ですが、機械製造業での投資対効果は十分に見合います。Network版であれば複数設計者での同時利用が可能で、10人規模のチームでは経済合理性があります。個人利用版が年間1万円以下で提供されている点は、学習目的のユーザーにとっては非常に魅力的で、将来的な商用版導入の橋渡しになっています。

制約としては、Windows 11専用となり、Mac環境では仮想化ソフト経由でしか動作しません(ネイティブMac版はなし)。メモリ32GB最小要件、大規模アセンブリでは64GB推奨など、ハードウェア投資もかさみます。また、新規導入時の2年分サブスクリプション同時購入義務化により、初期費用の負担が増した点も注意が必要です。

機械設計業界でキャリアを積みたい設計者、自動車・航空機・建設機械など大型製品を扱う製造業、サードパーティのCAM/CAE製品と連携する必要がある組織にとって、SOLIDWORKSは依然として最有力の選択肢です。スキル面の市場価値を考えても、製造業の中核3D CADスキルとして投資価値は非常に高いといえます。

SOLIDWORKSの口コミ

良い評価

  • 機械設計の業界標準として国内外で普及しており、スキル保有者の市場価値が高いため学習投資に見合う価値があるという声が多く聞かれます。
  • 大規模アセンブリ(数万パーツ以上)の扱いで高い安定性を発揮し、自動車・建設機械など大型製品の設計現場で支持されています。
  • Mastercam・CAMWorksなどサードパーティCAM/CAE製品との連携が豊富で、業務領域ごとのベストソリューションを組み合わせやすい点が評価されています。
  • 30年以上の実績に裏打ちされた安定性と、国内販売代理店の技術サポート体制が製造業の現場で高く評価されています。

気になる評価

  • Windows 11専用でMac版がないため、Mac環境で機械設計を行うユーザーには選択肢とならないという指摘があります。
  • 永久ライセンス100万円超+年間保守25万円以上という価格は、個人事業主・小規模事務所には導入ハードルが高いという声があります。
  • 新規導入時の2年分サブスクリプション同時購入義務化により、初期投資負担が増した点を懸念する意見が見られます。

SOLIDWORKSの導入事例

  • 自動車・建設機械メーカー:数万パーツ規模の大規模アセンブリを扱う設計プロジェクトで採用。大規模データの安定性とサードパーティ解析ツールとの連携が決め手となっています。
  • 金型・機械部品メーカー:Professional版の標準部品ライブラリとコスト評価機能を活用し、設計段階での製造コスト最適化を実現しています。
  • 航空・宇宙関連企業:Premium版の構造解析・動解析機能を活用し、試作コストを削減する設計検証プロセスを構築しています。
  • 教育機関・工学部:教育版を採用し、機械工学の学生が卒業後の就職市場で求められるSOLIDWORKSスキルを在学中に習得できる環境を提供しています。

まとめ

SOLIDWORKSは、機械設計・製造業の業界標準3D CADとして30年以上の実績を持つツールです。パラメトリック・フィーチャーベースの設計思想、大規模アセンブリへの対応、豊富なサードパーティエコシステムにより、世界中の製造業で使われ続けています。

Standard永久1,035,000円からの価格設定は個人事業主には高額ですが、機械製造業での投資対効果は十分です。2026年版のSOLIDWORKS Cloud Services搭載により、従来のオンプレミス型から次世代のハイブリッド運用への移行も進んでいます。機械設計を中核事業とする組織、設計者のキャリア形成を重視する教育機関にとって、SOLIDWORKSは最有力の3D CAD選択肢と言えます。

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