Polycamとは?特徴・評判・料金・レビューを解説
Polycamは、米国Polycam Inc.が提供するマルチモード対応の3Dスキャンアプリです。
iPhone・iPadのLiDARセンサーやカメラを使ったフォトグラメトリ・Gaussian Splattingによる3Dキャプチャに対応し、建築測量・インテリア記録・不動産・EC商品撮影など幅広い用途に活用できます。
スマートフォン3Dスキャン分野において、LiDAR・フォトグラメトリ・Gaussian Splattingの3モードを1つのアプリに統合した存在感を増しています。
Polycamとは
| ソフト名 | Polycam |
|---|---|
| 提供元 | Polycam Inc.(米国) |
| カテゴリ | 3DCG / 3Dスキャンツール(マルチモード3Dスキャン) |
| 主な機能 | LiDARスキャン・フォトグラメトリ・Gaussian Splatting・3Dフロアプラン |
| 対応OS | iOS / Android / Web |
| 最新バージョン | Polycam 2026(継続アップデート) |
| 料金 | Free(GLTFのみ)、Pro $12.99〜$26.99/月 |
| 公式サイト | poly.cam |
Polycamは、米国Polycam Inc.が開発・提供するスマートフォン向けの3Dスキャンアプリです。LiDARスキャン・フォトグラメトリ・Gaussian Splattingの3つのキャプチャモードを1つのアプリに統合しており、撮影対象や目的に応じて最適な方式を選択できます。LiDAR搭載のiPhone Pro/iPad Proではリアルタイムメッシュ生成が可能です。
Free版はGLTF形式でのエクスポートに限定されますが、Pro版ではOBJ・FBX・PLY・E57など多数の形式に対応し、業務利用に必要なエクスポート機能が揃います。3Dフロアプラン生成機能も搭載しており、建築・不動産分野での実用性が高いアプリです(2026年4月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
Polycamはサブスクリプション型で、月額・年額の2パターンが用意されています(2026年4月現在)。
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 基本スキャン・GLTFエクスポートのみ |
| Pro(月額) | $12.99〜$26.99/月 | 全形式エクスポート・高解像度処理・3Dフロアプラン |
| Pro(年額) | $79.99〜$199.99/年 | 月額と同内容(年一括で割引) |
Pro年額$79.99〜は月額換算$6.67〜となり、月額$12.99〜と比較して約49%の割引です。競合のKIRI Engine(Premium $6.99/月)とほぼ同価格帯で、Luma AI(Web版無料)よりは有料範囲が広い設計です。業務利用ではPro版のマルチフォーマットエクスポートが必須となるため、年額プランでの契約が合理的です。
動作環境・システム要件
Polycamはスマートフォン・タブレットでの動作を前提とした設計です(2026年4月現在)。
| 項目 | 最小 | 推奨 |
|---|---|---|
| iOS | iPhone 11以降(iOS 16以上) | iPhone 15 Pro / iPad Pro(LiDAR搭載モデル) |
| Android | ARCore対応端末(Android 10以上) | 最新フラグシップ端末 |
| Web | Chrome / Safari(WebGL対応) | Chrome最新版 |
| ストレージ | 1GB空き | 10GB以上空き(大量スキャンデータ保存用) |
実務上のポイントとして、LiDARスキャンモードはLiDAR搭載端末(iPhone Pro/iPad Pro)でのみ利用可能です。フォトグラメトリモードはLiDAR非搭載端末でも使えますが、精度はLiDARモードに劣ります。大規模な建築スキャンではストレージ消費が大きいため、端末の空き容量に注意が必要です。
Polycamの4つの特徴
1. LiDAR・フォトグラメトリ・Gaussian Splattingの3モード統合
Polycamは、LiDARリアルタイムスキャン・写真ベースのフォトグラメトリ・Gaussian Splattingの3つのキャプチャモードを1つのアプリに統合しています。撮影対象の大きさ・素材・精度要件に応じて最適な方式を選択できる設計は、Scaniverseの2モード(LiDAR+Gaussian Splatting)やLuma AIのGaussian Splatting単一モードと比較して汎用性に優れています。
2. 3Dフロアプラン自動生成
LiDARスキャンデータから間取り図(フロアプラン)を自動生成する機能を搭載しています。部屋の寸法・面積・壁配置を自動計測し、2D図面として出力できます。不動産の間取り作成や建築現場の現況調査で、従来のレーザー距離計による手動計測と比較して作業時間を大幅に短縮できます。
3. マルチフォーマットエクスポート対応
Pro版ではOBJ・FBX・GLTF・PLY・STL・E57・LAS・DXFなど10種類以上のエクスポート形式に対応しています。3ds Max・Blender・Revit・AutoCADなど主要な3DCG・CAD・BIMソフトへの直接取り込みが可能で、スキャンデータの後工程連携がスムーズです。Luma AIやScaniverseと比較してエクスポート形式の充実度で優位に立ちます。
4. クラウド処理とオンデバイス処理のハイブリッド
LiDARスキャンは端末内でリアルタイム処理され、フォトグラメトリはクラウドサーバーで処理されるハイブリッド方式を採用しています。LiDARモードではネットワーク不要で現場即時スキャンが可能、フォトグラメトリモードではクラウドの計算資源を活用した高精度処理が実現します。オフライン環境の建築現場でも即時スキャンできる柔軟性があります。
Polycamを編集部が使ってみました
Polycamは、編集部がPERSCの3Dスキャンツール比較調査で試用したマルチモード3Dスキャンアプリです。LiDAR・フォトグラメトリ・Gaussian Splattingの3モードが1アプリに統合されている点は、撮影対象に応じた使い分けができる実用性の高さを実感しています。
コスト面では、Pro月額$12.99〜は3Dスキャンアプリとしては標準的な価格帯です。年額$79.99〜で契約すれば月額換算$6.67〜に下がり、KIRI Engine Premium($6.99/月)と同水準になります。Scaniverseの基本無料と比較するとコストは高くなりますが、エクスポート形式の充実度とフロアプラン機能を考慮すると業務利用での費用対効果は十分です。
制約として、LiDARモードの高精度スキャンはLiDAR搭載のiPhone Pro/iPad Proでしか使えません。また買い切り版がないため、長期利用では累積コストが膨らみます。フォトグラメトリモードのクラウド処理は回線環境に依存するため、ネットワーク不安定な現場ではLiDARモード中心の運用となります。
建築・不動産分野でLiDARスキャンとフォトグラメトリを併用したいユーザー、フロアプラン自動生成を活用したいユーザー、多様なエクスポート形式で後工程連携を重視するユーザーにとって、Polycamは有力な選択肢です。
Polycamの口コミ
良い評価
- LiDAR・フォトグラメトリ・Gaussian Splattingの3モードが1アプリで使える点が、撮影シーンに応じた柔軟な使い分けとして高く評価されています。
- 3Dフロアプラン自動生成が、不動産業務の間取り作成時間を大幅短縮する実用機能として支持されています。
- OBJ・FBX・E57など豊富なエクスポート形式が、3DCG・CAD・BIMソフトとの連携の容易さとして歓迎されています。
- LiDARモードのリアルタイムスキャンにより、ネットワーク不要な現場での即時3Dキャプチャが可能な点が評価されています。
気になる評価
- LiDAR搭載のiPhone Pro/iPad Proでないと高精度スキャンが使えないとの指摘があります。
- 買い切り版がなくサブスク継続が前提のため、長期利用でのコスト累積が気になるとの声が挙がります。
- 大規模スキャンデータの端末ストレージ消費が大きく、頻繁なデータ整理が必要になるとの意見があります。
Polycamの導入事例
- 不動産仲介・管理会社:物件内見用の3Dモデルとフロアプランの同時生成に活用されています。
- 建築設計事務所:現場調査時のLiDARスキャンとBIMソフトへのE57データ連携に採用されています。
- リノベーション・インテリア:既存空間の3D計測と間取り図自動生成による現況把握に利用されています。
- 文化財・博物館:展示物や建造物のフォトグラメトリによるデジタルアーカイブに採用されています。
まとめ
Polycamは、米国Polycam Inc.が提供するLiDAR・フォトグラメトリ・Gaussian Splatting対応のマルチモード3Dスキャンアプリです。3モード統合・3Dフロアプラン自動生成・マルチフォーマットエクスポート・ハイブリッド処理を特徴とし、Free版とPro版(月額$12.99〜)のサブスクリプションで提供されています。
スマートフォン3Dスキャンの多機能アプリとして、建築・不動産・インテリア分野でのスキャン業務効率化を検討するユーザーにとって有力な選択肢です。



