Jw_cadとは?特徴・評判・料金・レビューを解説

Jw_cad(ジェイダブリューキャド)は、清水治郎氏と田中善文氏が開発・提供する完全無料の2次元汎用CADソフトです。

建築設計に特化した豊富な機能を備え、平面図・立面図・断面図の作成や日影計算、2.5D表現など建築実務のほぼ全てに対応できるため、中小設計事務所や個人建築士の業務効率化に繋がります。

1997年の公開以来30年近くにわたり開発が続けられ、日本国内の建築業界における無料CADの標準ツールとして確固たる地位を築いています。

Blenderで作る
初めての建築3DCGパース

Blenderの導入から基本操作、太陽光の入る白い部屋の制作まで。全3本のカリキュラムを体験できます。

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目次

Jw_cadとは

提供元 清水治郎・田中善文(個人開発 / 日本)
カテゴリ CAD / CADソフト(2次元汎用)
価格 完全無料(商用利用可)
対応OS Windows 10 / Windows 11
日本語対応 有(日本語ネイティブ)
公式サイト jwcad.net

Jw_cadは、建築士である清水治郎氏と田中善文氏が開発している日本発の2次元汎用CADソフトです。1997年の初公開以来、完全無料で提供され続けており、2026年1月にはVersion 10.02.1が公開されるなど今なお活発に開発が継続されています。建築事務所での現場業務を想定した機能が標準搭載されているため、日本国内の中小設計事務所・工務店・個人設計士にとって最も身近なCADの一つとなっています。

AutoCADやVectorworksのような有料の汎用CADと比較すると、3Dモデリング機能は限定的ですが、建築の2D作図に必要な機能は網羅しています。日影計算・鳥瞰図作成・建築法規に沿った作図機能など、日本の建築実務に特化した機能は他の無料CADには見られない強みです。

料金プラン・ライセンス形態

Jw_cadは個人開発のフリーソフトとして完全無料で提供されています。有料プランや機能制限版は存在しません。

提供形態 料金 主な内容
Windows版 無料 全機能利用可能。商用利用・改変・再配布自由
64bit版 無料 2011年から提供。大規模図面でも安定動作
macOS版 (配布終了) 2017年以降のmacOS新バージョンには対応していない
教育機関向け 無料 商用版と同一。ライセンス契約不要

商用利用も含め完全無料で利用できるため、建築事務所・工務店・建設会社が業務ツールとして導入しても追加費用は発生しません。教育機関での一斉インストールもライセンス手続きなしで可能です。ただし、公式にはサポート窓口がなく、不具合対応や操作方法の問い合わせは利用者コミュニティ(書籍・ブログ・SNS)を通じて情報収集することになります。商用利用時のトラブル対応を重視する場合は、有料のAutoCADやIJCADを検討する選択肢もあります。

動作環境・システム要件

Jw_cadは動作が軽く、低スペックのPCでも快適に動作します(2026年4月現在)。

項目 最小要件 推奨要件
OS Windows 10(64bit) Windows 11(64bit)
CPU 一般的なPC向けCPU Intel Core i5相当以上
メモリ 2GB以上 8GB以上
ストレージ 50MB以上の空き SSD推奨
ディスプレイ XGA(1024×768)以上 フルHD以上・マルチディスプレイ推奨

Jw_cadは非常に軽量なソフトで、10年以上前のPCでも十分に動作します。ただし、大規模な建築プロジェクトや複数レイヤーの図面を同時に扱う場合は、メモリ8GB以上・SSD搭載のPCが快適です。現行バージョンはmacOSには対応しておらず、Mac環境で使う場合はBoot CampやParallels DesktopなどのWindows仮想環境が必要になります。

Jw_cadの5つの特徴

1. 完全無料で商用利用可能なフリーソフト

Jw_cad最大の特徴は、商用利用を含めて完全無料で提供されている点です。個人事業主の建築士から中小設計事務所まで、ライセンス費用なしで業務利用できるため、初期投資を抑えて建築設計業務を始められます。AutoCADの年額71,500円、Vectorworks Architectの年額193,600円といった有料CADとの金額差は、小規模事務所の経営に大きな違いを生みます。

2. 建築設計者が開発したソフトならではの実務特化機能

開発者自身が建築士であるため、設計現場の実務に即した機能が自然に組み込まれています。壁芯線の自動生成、建具の既製パーツ、敷地境界線の処理、求積計算など、日本の建築実務に直結する機能が標準で使えます。AutoCADが汎用CADとしての中立性を保つのに対し、Jw_cadは初めから日本の建築ワークフローを前提に設計されている点が差別化要因です。

3. 2.5D・日影計算など高度な機能を無料で利用可能

2.5Dコマンドを使うことで、2D図面から透視図・鳥瞰図・アイソメ図をワイヤーフレーム形式で作成できます。日影コマンドでは日影図・等時間日影図の作成や、指定点の日影時間計算、壁面日影の計算まで可能です。これらは有料CADでも追加ツールセットが必要な機能ですが、Jw_cadは標準機能として搭載しています。マンション計画や日影規制への対応など、実務での活用シーンは広く、建築設計における作業効率化に直結します。

4. 豊富な国内ユーザーコミュニティと学習リソース

日本国内で30年近く使われ続けてきたため、書籍・ブログ・YouTube動画など学習リソースが非常に豊富です。操作ノウハウ、ショートカット設定、外部変形機能の活用法、建築事務所での運用事例など、他のCADと比べても日本語で学べる情報量が圧倒的に多い点は大きな強みです。初学者がつまずいた際にも、インターネット検索で解決策が見つかるケースがほとんどです。

5. 軽量で安定した動作

インストールファイルサイズが50MB以下と非常に軽量で、動作も軽快です。低スペックのPCでも快適に使えるため、古いPCを現役で使い続けている事務所や、タブレットPCでも運用可能です。ファイル保存形式のJWW/JWCも容量が小さく、メール送付やクラウド共有の際にも取り回しがしやすい特性を持っています。

Jw_cadを編集部が使ってみました

編集部では、Jw_cadを建築設計の2D作図における基本ツールとして継続的に利用しています。Jw_cadの強みは「個人事務所から大手設計事務所まで、日本の建築実務にそのまま馴染む」点にあります。ショートカットキー体系やコマンド構造が建築設計のワークフローに最適化されており、平面図・立面図・詳細図の作成スピードでは有料CADと比べても遜色ない水準です。

コスト面では、ライセンス費用ゼロというメリットは圧倒的です。AutoCADのサブスクリプションが年間7万円以上、IJCADが年間5万円以上かかることを考えると、小規模事務所や個人建築士にとってJw_cadの経済的価値は計り知れません。ただし、DWG/DXFの相互変換では多少の互換性問題が発生するため、他社とのやり取りが多い場合は補助的な変換ソフトの導入も検討すべきです。

制約としては、3Dモデリング機能が簡易的で、本格的な3D設計にはArchiCADやRevitなどのBIMソフトを併用する必要があります。また、公式サポートがないため、業務で致命的な不具合が発生した際の対応はユーザー自身が情報収集する必要があります。とはいえ、これほど長期間安定して開発されているフリーソフトは世界的に見ても稀で、信頼性の観点でも問題ありません。

PERSCではJw_cadオンラインコースを提供しており、建築業界で働きたい方が最初に学ぶべき2D CADとしてJw_cadを扱っています。学習コストを抑えつつ、日本の建築実務に即したスキルを身につけたい方には最適なツールです。

Jw_cadの口コミ

良い評価

  • 完全無料で商用利用できるため、独立開業した建築士が真っ先に選ぶCADとして長年支持されています。
  • AutoCADから乗り換えた工務店では、日本の建築実務に即した機能が標準搭載されている点で「かえって使いやすい」という声が挙がります。
  • 書籍・YouTube・ブログなどの学習教材が豊富で、独学で習得しやすいCADとして初学者から評価されています。
  • 軽量で古いPCでも動作するため、メイン業務PCとは別にモバイルPCで出先作業にも活用されています。

気になる評価

  • 3Dモデリング機能が簡易的で、意匠設計で3Dパースを作りたい場合は別のソフトと併用が必須という指摘があります。
  • macOSへの対応が終了しており、Mac環境では仮想化ソフト経由でしか使えない点に不便を感じる声があります。
  • DWG形式の互換性が完全ではなく、他事務所とのデータやり取りで表示のズレや線種変換の問題が発生するケースがあります。

Jw_cadの導入事例

  • 個人建築設計事務所:独立開業時の初期投資を抑えるために導入。ライセンス費用ゼロで業務を開始できるため開業ハードルが下がります。
  • 中小工務店:住宅の平面図・立面図作成の標準ツールとして運用。社内の設計担当・営業担当・現場監督が同一ツールで図面を扱えます。
  • 建築系専門学校・職業訓練校:学生が自宅PCでも継続学習できるようJw_cadを教材として採用するケースが増加しています。
  • 行政・公共機関:公共工事の設計委託先に対してJw_cadで図面納品を指定するケースがあり、受託側も同ソフトで対応しています。

まとめ

Jw_cadは、日本発・建築設計者が開発した完全無料の2次元汎用CADです。1997年から30年近くにわたって開発が続けられ、日本の建築業界における無料CADの標準として確固たる地位を確立しています。日影計算・2.5D・建築実務特化機能など、有料CADに匹敵する機能を無料で利用できる点は大きな魅力です。

3DモデリングやDWG完全互換を必要とする場合は有料CADとの併用が必要ですが、日本の建築2D作図業務においてJw_cadは十分に実用的なツールです。独立したての建築士、中小設計事務所、工務店、建築学習者にとって、Jw_cadは「まず手にとるべき」基本ツールと言えます。

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CONTENTS

3 LESSONS


基礎編① インストール&7項目の初期設定

Blenderの導入から制作に必要な基本設定

基礎編② 画面構成と基本的な操作方法

未経験でも迷わない画面の見方と操作の基本

実践編① 太陽光の入る白い部屋

建築パースを1作品完成させるまでを体験


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体験カリキュラム限定の3大特典


実践編完成データ(.blend)

ショートカット・チートシート

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