IJCADとは?特徴・評判・料金・レビューを解説
IJCAD(アイジェイキャド)は、インテリジャパン株式会社が開発する国産のAutoCAD互換CADソフトです。
AutoCADと同じDWG形式をネイティブサポートし、コマンド体系やLISPの高い互換性を備えながら、AutoCADの約半額という価格設定により、設計事務所・製造業・官公庁でのコスト削減に繋がります。
国内で17万本以上の導入実績を持ち、国産AutoCAD互換CADとして確固たる地位を築いています。
IJCADとは
| 提供元 | インテリジャパン株式会社(日本) |
|---|---|
| カテゴリ | CAD / CADソフト(AutoCAD互換) |
| 価格 | LT 年額33,000円 / STD 39,600円 / PRO 49,500円(税抜・2026年4月現在) |
| 対応OS | Windows 10 / Windows 11(64bit) |
| 日本語対応 | 有(国産CAD) |
| 公式サイト | ijcad.jp |
IJCADは、インテリジャパン株式会社が開発する国産の汎用CADソフトです。AutoCADと同じDWG形式をネイティブサポートしており、AutoCADユーザーが違和感なく移行できる操作体系を備えています。17万本以上の導入実績を持ち、官公庁・建築事務所・製造業など幅広い業界で使われています。2024年2月にサブスクリプション方式に移行し、2025年1月27日をもって永久ライセンスの新規販売は終了しました。2026年2月2日からは新価格での販売が再開されています。
BricsCADやZWCADと同様のDWG互換CAD群の中で、IJCADは「国産」という点が最大の差別化要因です。マニュアル・サポート・販売網がすべて国内で提供され、官公庁や地方自治体での採用例も多く見られます。AutoCADよりも安く、国内サポートを受けられるCADを探す設計事務所・建設会社にとって、IJCADは有力な選択肢となっています。
料金プラン・ライセンス形態
2024年2月以降、IJCADはサブスクリプション中心の販売形態となっています。2026年4月現在の価格体系は以下の通りです。
| グレード | 年額(税抜) | 含まれるもの | 対象ユーザー |
|---|---|---|---|
| IJCAD LT | 33,000円/年 | 2D作図専用(LISP不可) | 2D作図中心の個人・小規模事務所 |
| IJCAD STD | 39,600円/年 | 2D作図+LISP対応 | カスタマイズを必要とする設計者 |
| IJCAD PRO | 49,500円/年 | 2D/3D作図+LISP+.NET API | 3D機能を必要とするプロ設計者 |
| IJCAD Mechanical | 別途見積もり | 機械設計特化機能・パーツライブラリ | 機械製造業 |
| IJCAD Civil | 別途見積もり | 土木・建設業向け機能 | 建設コンサルタント・土木 |
| IJCAD Electrical | 別途見積もり | 電気設計特化機能 | 電気設備設計 |
| IJCAD Arch | 別途見積もり | 建築設計特化機能 | 建築設計事務所 |
LT年額33,000円はAutoCAD年額73,700円と比較して約45%の価格水準です。1年あたり約4万円のコスト削減は、複数ライセンスを運用する事務所では大きな金額になります。サブスクリプションの形態はシングル(1台固定)・USB(持ち運び可能)・ネットワーク(同時利用)が用意されており、運用形態に応じた選択が可能です。契約期間内は最新版のダウンロード・アップグレードが無料で、サポートも含まれます。
動作環境・システム要件
IJCADは軽量設計で、一般的な業務PCで快適に動作します(2026年4月現在)。
| 項目 | 最小要件 | 推奨要件 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Intel Core i3以上 | Intel Core i7以上 |
| メモリ | 4GB | 16GB |
| GPU | DirectX 11対応 | VRAM 4GB以上の専用GPU |
| ディスク | 2GB以上の空き | SSD推奨 |
| ディスプレイ | 1280×768以上 | フルHD以上 |
IJCADは動作が比較的軽く、AutoCADよりも低スペックのPCで運用できます。2Dメインの運用なら推奨スペックを満たさない古いPCでも実用的に使える点は、PC更新コストを抑えたい中小事務所にとって魅力です。3Dを扱うPROグレードでは、VRAM 4GB以上の専用GPUを搭載することで快適な操作が得られます。
IJCADの5つの特徴
1. AutoCAD互換性の高いDWGネイティブCAD
IJCADはDWG形式をネイティブでサポートしており、AutoCADで作成したファイルを変換なしで開閉・編集・保存できます。コマンド体系・ショートカット・LISPプログラムもAutoCADとの互換性が高く、AutoCAD経験者は数時間の慣れで実務レベルの運用が可能です。BricsCADも同様の互換CADですが、IJCADは国内メーカー製で日本語サポートが充実している点で差別化されます。
2. AutoCADの約半額の料金設定
IJCAD LT年額33,000円はAutoCAD年額73,700円の約45%です。10ライセンスを運用する事務所では、年間約40万円のコスト削減効果があります。独立開業した個人設計士にとっては、年間約4万円の負担でAutoCAD相当の2D作図環境が手に入る点が大きな魅力です。ランニングコストを抑えたい中小設計事務所のAutoCAD代替として、国内で最も選ばれやすい選択肢となっています。
3. 業界別グレードによる業務特化
汎用版のLT/STD/PROに加え、機械設計(Mechanical)、土木・建設(Civil)、電気設計(Electrical)、建築(Arch)といった業界別版を用意しています。業界別版には業務に特化したコマンド・パーツライブラリ・テンプレートが搭載されており、汎用CADでは時間がかかる業務を効率化できます。AutoCAD Plusの業界別ツールセットと同様のコンセプトで、より安価に業務特化機能を利用できる点がメリットです。
4. 国内メーカーによる日本語サポート
インテリジャパン株式会社が開発・販売・サポートを一貫して行っており、マニュアル・サポート窓口・販売網すべてが日本国内で整備されています。官公庁・公共工事での納品実績も豊富で、公共機関の調達要件にもスムーズに対応できます。BricsCADやZWCADなど海外製互換CADと比較して、国内ビジネスでの安心感が最大の強みです。
5. 柔軟なライセンス形態
シングル(1台固定)、USB(持ち運び可能)、ネットワーク(社内複数台同時利用)の3種類のライセンス形態が選択可能です。USB版は外出先やクライアント先での作業に便利で、営業担当者が打ち合わせ先でCADを使う運用にも対応できます。ネットワーク版では同時利用数に応じた課金で、全社員のPCにインストールしつつライセンス数は必要最小限に抑える運用が可能です。
IJCADについての編集部の見解
IJCADは、国内の中小設計事務所・建設会社にとって最も導入しやすいAutoCAD互換CADです。AutoCADの約半額というコストメリットに加え、国内メーカーによる日本語サポート・官公庁納品実績・柔軟なライセンス形態が揃っており、「AutoCADより安く、BricsCADより国内サポートが充実したCAD」を探す組織にはまず検討したい選択肢となります。
コスト面では、LT年額33,000円は独立したての個人設計士でも無理なく導入できる水準です。STD年額39,600円ではLISPも使えるため、カスタマイズによる業務自動化を行う事務所にも対応可能です。AutoCAD Plusの業界別ツールセットに相当する業界別版(Mechanical/Civil/Arch/Electrical)を持つため、業務領域に合わせた最適化も実現できます。
制約としては、2Dメインの設計思想のため、BIMや高度な3Dモデリングは苦手です。3Dを本格的に扱う場合はBricsCAD BIMやRevit、ArchiCADとの併用が必要になります。また、AutoCADの最新機能(AI Smart Blocks等)への完全対応は難しいケースもあるため、AutoCAD最新機能を活用する必要がある場合は事前の検証が推奨されます。
コスト削減を最優先したい中小設計事務所、官公庁・公共機関との取引が多い組織、AutoCADからの移行で学習コストを最小化したい設計者にとって、IJCADは最適な選択肢の一つです。国産メーカーによる安定したサポートも、長期運用の安心材料となります。
IJCADの口コミ
良い評価
- AutoCADの約半額で同等の2D作図ができるため、独立開業した建築士・設計士の初期導入コスト削減に大きく貢献しているという声が多く聞かれます。
- 国内メーカー製で日本語マニュアルとサポートが充実しており、トラブル時の解決が早い点が中小事務所から高く評価されています。
- 官公庁・公共工事の納品実績が豊富で、公共機関の調達要件にもスムーズに対応できる点が土木・建設コンサルから支持されています。
- USB版のライセンスが便利で、外出先やクライアント先での作業が発生する営業担当者・現場担当者から重宝されているとの評価があります。
気になる評価
- 2Dメインの設計のため、BIMや高度な3Dモデリングを扱う場合には機能不足を感じるという指摘があります。
- 2025年1月に永久ライセンスの新規販売が終了し、長期的にはAutoCADと同様のサブスク費用負担が続く点を懸念する声があります。
- AutoCADの最新機能(AI Smart Blocks等)への完全対応は難しいケースがあり、最先端機能を必要とするユーザーには物足りないという意見が聞かれます。
IJCADの導入事例
- 中小設計事務所:AutoCADからIJCADに全面移行し、年間のライセンスコストを約半減。浮いた予算でBIM導入や人材教育に投資する事例が多く見られます。
- 官公庁・地方自治体:公共機関の標準CADとして採用。国産メーカーの安定サポートと調達要件への適合性が採用理由になっています。
- 建設コンサルタント:IJCAD Civilを導入し、土木設計・建設業務の効率化を実現。DWG形式の互換性が協力会社とのデータ連携を円滑にしています。
- 機械製造業:IJCAD Mechanicalを導入し、パーツライブラリを活用した機械設計業務を展開。国内サポートが迅速な点が採用理由です。
まとめ
IJCADは、インテリジャパン株式会社が開発する国産のAutoCAD互換CADソフトです。AutoCADの約半額という価格設定と、国内メーカーによる充実したサポート体制により、17万本以上の導入実績を積み上げてきました。業界別グレードや柔軟なライセンス形態も、多様な業務ニーズに対応できる強みです。
年額33,000円(LT)からという料金は、個人建築士から中小設計事務所まで幅広い層にとって導入しやすい設定です。AutoCADからの移行で学習コストを抑えつつ、ランニングコストを大幅に削減したい組織にとって、IJCADは国内で最も実績のある有力な選択肢です。国産CADならではの安心感を重視するユーザーにも、最適なツールと言えます。



