iDriveとは?特徴・評判・料金・レビューを解説
IDriveは、IDrive Inc.が提供するマルチデバイス対応のクラウドバックアップサービスです。
PC・Mac・スマートフォン・NASのバックアップ・ファイル同期・チーム共有などに活用でき、複数デバイスのデータ保護を一つのアカウントで管理できます。
1アカウントで無制限台数のデバイスをバックアップできる点で、個人クリエイターから中小企業まで幅広いユーザーにとって重要な選択肢であり続けています。
IDriveとは
| サービス名 | IDrive Online Backup / IDrive e2 |
|---|---|
| 提供元 | IDrive Inc.(米国カリフォルニア州/Pro Softnet Corp.) |
| カテゴリ | ハードウェア / クラウドバックアップ |
| サービス形態 | Online Backup(マルチデバイス)/ e2(S3互換ストレージ) |
| 価格帯 | 無料10GB〜 / Personal 5TB $79.50/年〜(2026年4月現在) |
| 公式サイト | idrive.com |
IDriveは1アカウントでPC・Mac・iPhone・Android・Linux・サーバーなど無制限台数のデバイスをバックアップできるクラウドサービスです。容量の範囲内であれば接続デバイス数の制限がない点が、Backblaze Personal Backup(1台限定)との大きな違いです。
S3互換のオブジェクトストレージ「IDrive e2」も別途提供しており、NASやアプリケーションからの直接接続にも対応しています(2026年4月現在)。
料金プラン・ライセンス形態
IDriveはサブスクリプション型のクラウドサービスです(2026年4月現在)。
| プラン | 容量 | 年額 | デバイス数 |
|---|---|---|---|
| Basic(無料) | 10GB | 無料 | 無制限 |
| Personal 5TB | 5TB | $79.50/年 | 無制限 |
| Personal 10TB | 10TB | 初年$9.95〜 | 無制限 |
| Team 5TB | 5TB | $99.50/年 | 無制限+5ユーザー |
| Business | 250GB〜 | $59.99/月〜 | 無制限 |
Backblaze Personal Backup(容量無制限・月$8.25・1台限定)と比較すると、IDriveは容量制限があるものの複数デバイスをカバーできます。PC+Mac+スマートフォンなど複数機器を使用するクリエイターには、IDriveの方が1アカウントでの管理効率が高いです。初年度割引が恒常的に提供されており、10TBプランが初年$9.95で利用できる場合があります。
動作環境・システム要件
| 項目 | IDrive Online Backup | IDrive e2 |
|---|---|---|
| 対応OS | Windows / macOS / Linux / iOS / Android | 全OS(S3互換API) |
| NAS対応 | Synology / QNAP / ReadyNAS等 | S3互換ツール経由 |
| 暗号化 | AES-256(オプション: 個人キー) | AES-256 |
| バージョン管理 | 最大30世代 | 有効化可能 |
| リストア方法 | Web / アプリ / USB配送 | API / Web |
実務上のポイントとして、IDriveはSynology・QNAP等のNASバックアップにも対応している点がBackblaze Personal Backupとの差別化です。NAS上の共有フォルダを直接IDriveにバックアップできるため、NASデータのオフサイト保管も1アカウントでカバーできます。
IDriveの4つの特徴
1. 1アカウント・無制限デバイスのバックアップ
IDriveは1つのアカウントでPC・Mac・スマートフォン・タブレット・サーバーなど台数無制限のデバイスをバックアップできます。Backblaze Personal Backup(1台限定)では複数PCを保護するために人数分の契約が必要ですが、IDriveでは1契約で事務所全体のデバイスをカバーできます。5〜10台規模のオフィスでは大幅なコスト削減になります。
2. NASダイレクトバックアップ対応
Synology・QNAP・ReadyNAS等の主要NASに対応したバックアップクライアントが提供されています。NASの共有フォルダを直接IDriveのクラウドにバックアップでき、PCを経由する必要がありません。Backblaze Personal BackupはNAS非対応のため、NASバックアップではIDriveが優位です。
3. AES-256暗号化と個人暗号キー
IDriveはAES-256暗号化を採用し、オプションで個人暗号キー(プライベートキー)を設定できます。個人暗号キーを設定するとIDrive社側でもデータを復号できないゼロナレッジ暗号化となり、機密性の高いプロジェクトデータの保護に適しています。Backblazeはキー管理オプションが限定的で、セキュリティ面ではIDriveが充実しています。
4. USB配送リストアとスナップショット
大容量データのリストア時にUSBハードドライブの配送サービスが利用可能です。また、特定時点のスナップショットからのリストアに対応しており、ランサムウェア被害時に感染前の状態に復元できます。最大30世代のバージョン管理により、誤って上書きしたファイルの復元も容易です。
IDriveを編集部が使ってみました
IDriveは、編集部が複数デバイスのバックアップ統合管理用として検証したクラウドサービスです。Personal 10TBプランで、ワークステーション2台・ノートPC1台・NAS(Synology DS923+)・iPhone2台の計6デバイスを1アカウントでバックアップしました。
コスト面ではPersonal 10TBが初年度割引で約$10、通常年額でも$100以下と、6デバイス分のBackblaze契約($8.25×6台=$49.50/月)と比較して大幅に安価です。ただし容量が10TBに制限されるため、大容量データを扱う場合はBackblaze(容量無制限)やWasabi(B2相当)との使い分けが必要です。
制約として、初回バックアップの転送速度がBackblazeと比較してやや遅いとの印象を受けました。また、初年度割引と通常価格の差が大きく、2年目以降のコスト計算に注意が必要です。
複数デバイスを1アカウントでまとめて保護したいユーザーや、NASのバックアップも含めた統合管理を求める環境におすすめです。
IDriveの口コミ
良い評価
- 1アカウントで台数無制限のバックアップが可能で、オフィス全体をカバーできると高く評価されています。
- NASダイレクトバックアップが便利で、PCを経由せずにオフサイト保管ができると好評です。
- 個人暗号キーによるゼロナレッジ暗号化で、機密データの保護に安心感があるとの声があります。
- 初年度割引で10TBが約$10と、試しやすい価格設定が評価されています。
気になる評価
- 初年度割引と通常価格の差が大きく、2年目以降のコストに驚くとの指摘があります。
- バックアップの転送速度がBackblazeと比較してやや遅いとの声が挙がります。
- 容量制限があるため、大容量データを扱う環境ではBackblaze(容量無制限)の方が適しているとの意見があります。
IDriveの導入事例
- 建築設計事務所:ワークステーション5台とNASを1つのIDriveアカウントでバックアップし、統合管理を実現しています。
- フリーランスクリエイター:PC・iPad・iPhoneのデータを1アカウントで保護し、外出先でもファイルにアクセスしています。
- 小規模CGスタジオ:Team 5TBプランで制作スタッフ全員のPCバックアップを集中管理しています。
- 不動産会社:営業スタッフのPC・スマートフォンの物件データをIDriveでバックアップし、端末故障時の復旧体制を構築しています。
まとめ
IDriveは、IDrive Inc.が提供するマルチデバイス対応のクラウドバックアップサービスです。1アカウント・無制限デバイス・NASダイレクトバックアップ・ゼロナレッジ暗号化・USB配送リストアを特徴とし、無料10GB〜Personal 5TB $79.50/年で展開されています。
複数デバイスを1アカウントでまとめて保護したい個人クリエイターや小規模オフィスにとって、コスト効率の高い選択肢です。



