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CADオペレーターの年収・時給|国の統計で見る月給と賞与、年齢・地域別の差と、派遣の時給の決まり方【2026年版】

CADオペレーターの年収・時給(学び方ガイド)

CADオペレーターの年収は、国の統計から計算すると、CADオペレーターを含む職種の平均でおよそ471万円です。この記事では、年齢・経験・会社の大きさ・地域・男女で見た差と、パートと派遣の時給を、厚生労働省の公表している値で解説します。

更新日 2026年11月3日/賃金と派遣の値は、2026年10月26日に厚生労働省の賃金構造基本統計調査(e-Stat)・一般賃金の通達と別添・労働者派遣事業報告書で確かめました。公式サイトの画面は2026年11月3日に撮りました/監修 六波羅 涼(PERSC代表)

CADオペレーターだけの賃金を出している国の統計はありません。この記事では、CADオペレーターを含む区分の値を、厚生労働省の3つの資料から取りました。仕事内容と将来性は、CADオペレーターとは|仕事内容・必要なスキル・年収・なり方をわかりやすく解説【2026年版】で解説しています。

資料 分かること CADオペレーターが入る区分
令和7年賃金構造基本統計調査 月給・賞与・年齢・地域・パートの時給 製図その他生産関連・生産類似作業従事者
労使協定方式の一般賃金(令和8年度・令和9年度) 派遣の時給の基準 製図工(建物・土木施設)
令和6年度 労働者派遣事業報告書(速報) 派遣会社が受け取る額と、派遣の人の賃金 生産関連・生産類似作業従事者

国の統計で見る年収はおよそ471万円

政府統計の総合窓口(e-Stat)の「賃金構造基本統計調査」のページ
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(2026年11月3日に撮影)

令和7年賃金構造基本統計調査では、CADオペレーターを含む職種の月の給与(きまって支給する額)は 333.4千円、年間の賞与などは 707.7千円でした。月の給与を12倍して賞与を足すと、4,708.5千円、およそ471万円です。

項目(令和7年・男女計・企業規模10人以上) 値
きまって支給する現金給与額(月) 333.4千円
うち所定内給与額(残業代などを除く) 305.9千円
年間賞与その他特別給与額 707.7千円
平均の年齢・勤続年数 41.5歳・11.1年

値を見るときは、次の3点に気をつけます。

  • 職種の範囲:「製図その他生産関連・生産類似作業従事者」には、トレース工・パタンナー・写真現像工なども入る。CADオペレーターだけの値ではない
  • 計算の仕方:年収は、2025年6月分の月の給与を12倍し、2024年の1年分の賞与を足した PERSC の計算。統計が年収を出しているわけではない
  • 対象:常用労働者10人以上の民間の事業所で、短時間で働く人を除いた値。正社員とそれ以外の両方を含む

年齢と経験で見る差

年齢で見る

年齢の階級ごとに、同じ計算で年収の目安を出しました。

年齢 月の給与(きまって支給) 年間の賞与など 年収の目安(PERSC の計算)
20〜24歳 247.4千円 335.5千円 およそ330万円
25〜29歳 274.6千円 383.7千円 およそ368万円
30〜34歳 307.3千円 556.5千円 およそ424万円
35〜39歳 325.0千円 840.7千円 およそ474万円
40〜44歳 348.4千円 822.2千円 およそ500万円
45〜49歳 391.3千円 1,079.3千円 およそ577万円
50〜54歳 375.3千円 961.5千円 およそ547万円
55〜59歳 388.2千円 868.3千円 およそ553万円
60〜64歳 366.1千円 536.6千円 およそ493万円

いちばん高いのは45〜49歳でした。19歳以下と65歳以上は、統計の人数が少ないので表から外しています。

その仕事の経験年数で見る

同じ調査は、その職種についた年数ごとの値も出しています。残業代などを除いた月の給与(所定内給与額)は、経験0年の 247.8千円から、15年以上では 358.5千円です。

経験年数 所定内給与額(月) 年間の賞与など
0年 247.8千円 166.4千円
1〜4年 265.6千円 454.7千円
5〜9年 279.7千円 553.8千円
10〜14年 313.4千円 855.0千円
15年以上 358.5千円 1,039.8千円

経験0年の賞与が少ないのは、賞与の値が前の年の1年分で、その年にまだ働いていなかった人も含まれるためと見られます。

会社の大きさ・地域・男女で見る差

会社の大きさ

企業規模 月の給与(きまって支給) 年間の賞与など 年収の目安
1,000人以上 331.2千円 606.7千円 およそ458万円
100〜999人 347.9千円 803.4千円 およそ498万円
10〜99人 316.6千円 642.1千円 およそ444万円

この職種では、1,000人以上の会社より、100〜999人の会社のほうが高い値でした。

地域

都道府県ごとの値のうち、人数の多い地域を並べます。

地域 月の給与(きまって支給) 年間の賞与など 年収の目安
全国 333.4千円 707.7千円 およそ471万円
東京 343.8千円 455.8千円 およそ458万円
神奈川 407.0千円 1,074.7千円 およそ596万円
愛知 345.6千円 905.1千円 およそ505万円
大阪 293.4千円 349.5千円 およそ387万円
福岡 300.9千円 586.5千円 およそ420万円

県ごとの値は、統計の人数が少ないと大きくぶれるので、目安として見てください。たとえば神奈川は、月の残業の時間の平均が27時間と、全国の12時間より長くなっています。きまって支給する額には残業代も入るので、その分も値に表れます。

男女

月の給与は男性 373.9千円・女性 279.7千円、賞与は男性 937.5千円・女性 402.6千円で、年収の目安は男性およそ542万円、女性およそ376万円です。平均の年齢(男性43.5歳・女性38.8歳)と勤続年数(男性13.3年・女性8.1年)にも差があるので、同じ条件で比べた差ではありません。

パートで働くときの時給

短時間で働く人の1時間あたりの給与(所定内)は、男女計で 1,677円でした(令和7年・企業規模10人以上)。

企業規模 1時間あたりの所定内給与額
計 1,677円
1,000人以上 1,771円
100〜999人 1,803円
10〜99人 1,510円

短時間で働く人の平均の年齢は52.4歳(男性64.5歳)と高く、パートの CADオペレーターの時給そのものとは言いにくい値です。

派遣の時給の決まり方

厚生労働省の「派遣労働者の同一労働同一賃金について」のページ
出典:厚生労働省の公式サイト(派遣労働者の同一労働同一賃金について)(2026年11月3日に撮影)

派遣で働く人の時給には、国が毎年示す基準があります。労使協定方式で雇われる派遣の人には、派遣会社は「一般賃金」と同じ額以上を払うことになっています。

製図工(建物・土木施設)の一般賃金

一般賃金の職種のうち、建築の CADオペレーターがいちばん近いのは「製図工(建物・土木施設)」です。厚生労働省の職業分類では、この職種の例に「CADオペレーター(建築製図)」が挙がっています。

経験年数 令和8年度(2026年4月〜2027年3月) 令和9年度(2027年4月〜2028年3月)
0年 1,297円 1,340円
1年 1,476円 1,575円
2年 1,580円 1,679円
3年 1,619円 1,742円
5年 1,733円 1,825円
10年 1,851円 1,873円
20年 2,301円 2,431円

0年の値は、ハローワークの無期雇用・フルタイムの求人に書かれた賃金の下限の平均から作った額です。実際に払われた額の平均とは違います。

地域で掛ける指数と、交通費

実際の基準は、上の額に地域の指数を掛けて決めます。令和9年度の指数は、全国を100として、東京110.3・神奈川110.4・愛知104・大阪106.7・福岡97です。通勤手当と退職金は、この額に含めず別に扱う決まりです。

派遣会社が受け取る額と、派遣の人の賃金

労働者派遣事業報告書には、派遣先が派遣会社に払う「派遣料金」と、派遣の人に払われる「賃金」が、8時間あたりの日額で載っています。CADオペレーターが入る区分の令和6年度の値を並べます。

区分(令和6年度・8時間あたり) 派遣料金 派遣の人の賃金
生産関連・生産類似作業従事者 19,322円 12,681円
全業務の平均 26,257円 16,735円
建築・土木・測量技術者(参考) 34,168円 21,429円

12,681円を8で割ると、時給の目安はおよそ1,585円です(PERSC の計算)。派遣料金は消費税込みで、どちらも派遣会社ごとの平均をそのまま平均して出しています。

派遣の求人に出ている時給は、派遣料金とは別の額です。派遣料金と時給の違いを見出しに持つ解説の記事は、この記事の調べでは見つかりませんでした。

収入を上げる道

上位に出る年収と時給の解説の記事21本が、収入を上げる道として書くことを数えました。

言い分 書いている記事
雇用形態で収入が違う 21本のうち15本
経験やスキルで上がる 21本のうち13本
3D CAD・BIM ができると上がる 21本のうち12本
設計補助・施工図など担当の範囲が広がると上がる 21本のうち9本
地域で違う 21本のうち8本
資格で上がる 21本のうち8本

国の値でも、経験年数で給与は上がっています。賃金構造基本統計調査の所定内給与額は経験0年と15年以上で 110.7千円の差があり、一般賃金(令和8年度)の時給の基準も、0年の1,297円から20年の2,301円まで上がります。

よくある質問

QCADオペレーターの年収は低いのですか?
A

国の統計から計算した年収の目安(およそ471万円)は、CADオペレーターを含む職種の平均です。「年収が低い」と言われる理由を書く解説の記事は21本のうち5本で、非正規で働く人が多い、未経験から入る人が多い、補助の作業にとどまる、といった理由を挙げています。

Q派遣の時給に交通費は入っていますか?
A

一般賃金の通達では、通勤手当は一般賃金の額とは別に扱います。求人の時給に交通費が含まれるかは、求人ごとに確かめましょう。

Q未経験の派遣の時給はどのくらいから始まりますか?
A

一般賃金(令和8年度)の製図工(建物・土木施設)の0年の基準は 1,297円で、これに地域の指数を掛けた額が、労使協定方式の派遣で払われる額の下限の目安になります。

Q正社員・派遣・パートで、収入はどう違いますか?
A

この記事で使った国の値を並べると、短時間で働く人を除いた月の給与(正社員とそれ以外の両方を含む)は 333.4千円です。派遣の人の賃金は8時間あたり 12,681円(時給の目安はおよそ1,585円)、パートの1時間あたりの給与は 1,677円でした。資料も年度も区分も違う値なので、同じ条件で比べた差ではありません。雇用の形で収入が違う、と書く解説の記事は、21本のうち15本でした。

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