Blenderの勉強方法|独学の学習ロードマップと、何から始めるか【2026年版】

Blender の勉強は、作る物を決め、画面と基本の操作を覚え、チュートリアルを1つ作り切るところから始まります。この記事では、Blender を独学で学ぶ順番を6つの段階に分け、動画・本・講座の使い分けと、教材と Blender のバージョンのそろえ方を解説します。
更新日 2026年11月3日/Blender のバージョンは2026年11月3日に、動作の条件は2026年10月28日に Blender の公式サイトで、解説の記事の言い分は2026年10月28日に各記事で確かめました/監修 六波羅 涼(PERSC代表)
この記事の書き手は、Blender で建築のパースを作るオンライン講座を運営している PERSC です。「blender 学習 ロードマップ」で上位に出る解説の記事9本を読み、何を勧めているかを数えました。Blender のバージョンと動作の条件は、Blender の公式サイトの値です。
Blenderの勉強方法は3つ:動画・本・講座
Blender の学び方として、9本の記事が挙げるのは、動画・本・講座の3つです。
| 学び方 | 挙げる記事 | 向く人 |
|---|---|---|
| YouTube などの動画 | 8本 | お金をかけずに、まず触ってみたい人 |
| 本 | 7本 | 作業の流れを順に、手元で確かめながら学びたい人 |
| 講座(Udemy・セミナーなど) | 6本 | 順番が決まった教材で、まとめて学びたい人 |
それぞれの費用の目安を、次にまとめました。
- 動画:YouTube の動画は無料で見られます。講座の形の動画(Udemy など)は、講座ごとに値段が違います
- 本:入門書は数千円です。Blender の本の定価・対応のバージョン・選び方は、Blenderの本おすすめ12選|Blender 5対応・作例・付録で比べる入門書と参考書【2026年版】で比べています
- 講座:数千円の動画の講座から、講師に習う教室の講座まで幅があります。Blender の講座の料金とサポートは、Blenderの講座・スクール10選|料金・受け方・サポートを公式の値で比較【2026年版】で比べています
どれか1つに絞る記事は少なく、動画で触り始め、本で全体の流れを押さえる、のように組み合わせる書き方が多く見られました。動画を主な教材にし、本を補いに使う、と書く記事もあります。
Blenderの学習ロードマップ(6つの段階)
9本の記事が勧める順番をまとめると、次の6つの段階になります。
1. 作る物を決める
最初に、何を作りたいかを決めるよう書く記事は4本でした。目的が決まらないまま全部の機能を覚えようとすると続かない、という理由です。
建築のパースを作りたいなら、「家具を置いた部屋の内観を1枚、画像にする」のように、完成の形が見える目標にします。
2. Blenderを入れて、画面と基本の操作を覚える
画面の見方と、視点の動かし方・物の選び方・動かし方から始めるよう書く記事は6本です。ショートカット(キーの組み合わせ)を覚えるよう書く記事も、5本ありました。
最初に覚える操作は、次のとおりです。キーは、Blender の公式のマニュアルに書かれた割り当てです。
| したいこと | 操作 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 視点を回す | マウスの中ボタンを押してドラッグ(テンキーの 2・4・6・8 でも回せる) | 部屋の中を見回す |
| 物を動かす | G | 家具を置く場所を変える |
| 物を回す | R | 椅子や机の向きを変える |
| 大きさを変える | S | 箱を部屋や家具の寸法に合わせる |
| 面を押し出す | E(編集モード) | 床から壁を立ち上げる |
| 辺の輪を足す | Ctrl + R(編集モード) | 窓やドアの位置に線を足す |
| 画像にする | F12 | 今の画面をレンダリングする |

Blender は公式サイトから無料で入れられます。2026年11月3日の時点で、公式サイトが出している最新のバージョンは Blender 5.2.3 LTS(2026年10月22日)です。LTS は、長い期間、直しが出るバージョンのことです。次の Blender 5.3 は、2026年11月10日に出る予定と書かれています。
入れる前に、パソコンが公式の動作の条件を満たすかを確かめましょう。

| 項目 | 最低(Windows) | 推奨(Windows) |
|---|---|---|
| CPU | 4コア(SSE4.2 対応) | 8コア |
| メモリ | 8GB | 32GB |
| グラフィックス | 2GB の VRAM(OpenGL 4.3・Vulkan 1.3) | 8GB の VRAM |
Mac は、Blender 5.0 からは Apple シリコンと macOS 13 以降が要ります。Intel の Mac で使える最後のバージョンは、Blender 4.5 LTS です。
3. チュートリアルを1つ、最後まで作る
チュートリアル(作り方を順に見せる動画や記事)をなぞって、1つ作り切るよう書く記事は8本です。そのうち3本は、海外で知られたドーナツを作るチュートリアルを例に挙げています。
1つ作り切ると、形を作ってから画像にするまでの流れが、一度で分かります。
4. 形を作る(モデリング)
押し出し・ループカットなど、形を作る操作を覚えるよう書く記事は4本でした。
5. 質感と光を付けて、画像にする
マテリアル(質感)やテクスチャを付ける段階に触れる記事は7本、ライティング(光)とレンダリング(画像にすること)に触れる記事も7本です。
Blender には、画像にするエンジン(レンダラー)が3つ入っています(公式のマニュアル)。
| エンジン | 公式の説明 | 建築のパースでの使い方 |
|---|---|---|
| EEVEE | 物理ベースのリアルタイムのレンダラー | 速く画像にでき、試しながら光や質感を決めるのに向く |
| Cycles | 物理ベースのパストレーサー | 時間はかかるが、光の跳ね返りまで計算する |
| Workbench | レイアウト・モデリング・プレビュー用 | 形や配置を確かめるときに使う |
カメラ・ライト・マテリアルは EEVEE と Cycles で共通なので、EEVEE で決めてから Cycles で仕上げる、という使い分けもできます。
6. 自分の作りたい物を作り、続ける
チュートリアルをなぞるだけで止まらず、自分の作りたい物を作るよう書く記事は3本でした。チュートリアルを完走しただけで止まる人が多い、と書く記事もあります。
作り続けることを勧める記事は8本で、作った物をポートフォリオ(作品集)にまとめるよう書く記事は5本です。
次へ進む目安
建築のパースのための Blender の勉強なら、家具を置いた部屋の内観を1枚、画像として保存できれば、最初の段階は終わりです。そこまでに使う操作は、画面と基本の操作・形を作る操作・質感と光・カメラとレンダリングの4つにまとまります。
その先は、外観のパース、夜の場面、動画のように、作る物を1つずつ広げていきましょう。
教材とBlenderのバージョンをそろえる
Blender の画面やメニューの場所は、バージョンが変わると変わる場合があり、教材で使っているバージョンと、自分が入れたバージョンをそろえるよう書く記事は3本でした。長く直しが出る LTS のバージョンを勧める記事も2本あります。
動画や本を選ぶときは、どのバージョンで解説しているかを先に確かめましょう。前のバージョンの教材なら、公式サイトの過去のバージョンの一覧から同じバージョンを入れて学ぶ方法もあります。

操作の名前や設定を調べるときは、日本語に訳された公式のマニュアルを使いましょう。
独学でつまずきやすい所
9本のうち8本が、挫折(途中でやめてしまうこと)に触れています。多く挙がる理由は、次の2つです。
- 機能が多すぎて、どこまで覚えればいいか分からない(2本)
- チュートリアルは終えたが、自分の作りたい物になると手が止まる(1本)
どちらも、作る物を小さく決めて、その1枚に要る操作から覚えると避けやすくなります。全部の機能を先に覚える必要はありません。
1週間で最初の1枚を作る計画の例
7日間の計画で最初の1作を作る、と書く記事もありました(1本)。建築のパースに置き換えると、次のような進め方になります。
| 日 | すること |
|---|---|
| 1日目 | Blender を入れ、視点と G・R・S の操作に慣れる |
| 2〜3日目 | チュートリアルを1つ、最後まで作る |
| 4日目 | 床・壁・窓の箱で、部屋の形を作る |
| 5日目 | 床や壁に質感を付ける |
| 6日目 | 光とカメラを決める |
| 7日目 | 画像にして保存し、作品としてまとめる |
日数は目安で、決まった期間はありません。1日に使える時間が短ければ、同じ順番で日を延ばします。
建築のパースを作るなら
Blender で建築のパースを作りたい人には、PERSC の建築3DCGコース(Blender)があります。中身は基礎編21レッスンと実践編6つのパースの制作で、標準の学習時間は約25時間、料金は59,800円(税込・買い切り)です。
- サポート:チャットで、受講から1年・回数の制限なく質問できる
- 解説のバージョン:今は Blender 4.2 で解説。4.5 LTS バージョンは11月ごろ、5.2 LTS バージョンは順次公開の予定(購入した人は追加の料金なし)
よくある質問
QBlender は無料ですか?
無料です。Blender は GNU GPL というライセンスで配られていて、公式サイトは「どんな目的にも使える」と書いています。Blender で作った作品は、作った人のものです。
Qどんなパソコンが要りますか?
Windows なら、最低でメモリ 8GB・VRAM 2GB のグラフィックス、推奨はメモリ 32GB・VRAM 8GB です(Blender の公式サイト)。Mac の条件と、CPU の値は、上の「2. Blenderを入れて、画面と基本の操作を覚える」の表と文にまとめました。
Qどのくらいで使えるようになりますか?
記事によって違い、7日間の計画で最初の1作を作る記事もあれば、段階ごとに数日から数週間を目安にする記事もあります。決まった期間はありません。作る物を1つ決めて、それが作れたかで確かめましょう。