建築3DCGアセット・テンプレートサイトおすすめ12選徹底比較【2025年版|無料・有料まとめ】

建築3DCGの制作現場では、完成度を左右する大きな要素の一つが「素材選び」です。HDRI、PBRテクスチャ、3Dアセット、テンプレートなど、使用するリソース次第で作業時間も成果物のクオリティも大きく変わってきます。

本記事では、建築ビジュアライゼーションに特化した3DCGアセット・テンプレートのおすすめサイトを無料・有料あわせて2025年版として徹底比較しました。素材選びにおける評価基準、商用利用時の注意点、最新トレンドまで網羅しているため、初学者から実務担当者まで役立つ内容となっています。

筆者は建築3DCGの実制作現場に長年携わっており、実際に使える・安心して導入できるサイトだけを厳選しています。素材の選び方に迷ったときは、この記事をチェックすれば間違いありません。あなたの制作環境に最適なアセット運用のヒントが見つかるはずです。

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目次

建築3DCG制作に欠かせない素材サイトの役割とは

建築3DCGの制作において、アセット・テンプレート・テクスチャなどの素材をどう選び、どう使うかは作業効率と仕上がりの品質を大きく左右します。とくに建築パースのような再現性が求められる分野では、正しく分類されたリソースを目的に応じて使い分けることが重要です。この章では、まず「素材とは何か?」という基本から、現場で成果を出すための考え方までを整理していきます。

アセット・テンプレート・素材の違いと使い分け方

3DCG制作では「アセット」「テンプレート」「素材」という言葉が混同されがちですが、それぞれ役割が異なります。これらを正しく使い分けることで、作業の効率と品質が大きく変わります。

まず「アセット」とは、建築CGの中で使う家具・照明・人物・樹木などの“部品”のことです。配置することでシーンを具体化できます。一方で「テンプレート」は、構成済みのシーンファイルを指します。ライティングやカメラ、レンダー設定まで含まれており、すぐに使えるのが特徴です。そして「素材」は、PBR(物理ベースレンダリング)用のテクスチャやHDRI(高輝度背景画像)など、マテリアルや環境の質感を作るための“基礎リソース”です。

たとえば、インテリアパースを作る場合、ソファや照明はアセット、レンダー設定済みのリビングルームはテンプレート、フローリングの質感にはPBRテクスチャを使います。このように、それぞれの素材の役割を理解して使い分けることが、効率的な制作の第一歩です。

まとめると、「アセット=部品」「テンプレート=完成形の雛形」「素材=質感や光の素」だと覚えると便利です。

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建築3DCGアセットとは?制作効率を最大化する素材活用と運用のすべて
テンプレートとは?家具・照明付きシーンを再利用して3D制作を効率化する方法

建築パース制作でリソース管理が重要な理由

建築CGは再現性が高く求められるジャンルのひとつです。そのため、素材選びだけでなく「どう管理するか」も成果を左右します。素材管理がうまくできていないと、読み込みのたびに設定を直したり、同じものを何度も探すといった無駄が生じがちです。

制作効率を上げるためには、定番アセットやよく使うテンプレート、マテリアルを分類・整理しておくことが重要です。たとえば、フォルダ構成を「シーンテンプレ/人物アセット/PBR素材」と分けておけば、必要な時にすぐ呼び出せます。

また、各素材のライセンス情報も一緒に管理しておくと安心です。特に商用案件では、「商用利用OK」「クレジット表記不要」などの条件を見落とさないようにしましょう。

素材を整えることで、「毎回ゼロから構築する」状態から、「最短ルートで仕上げる」体制に変わり、プロジェクトの再現性と納期遵守にもつながります。

無料と有料を使い分ける建築CG素材戦略

最近では、無料でも高品質な素材が多く手に入るようになりました。Poly HavenやAmbientCGのようなCC0(商用OK・クレジット不要)サイトは、コストをかけずに一定のクオリティを保つのに便利です。ただし、汎用性が高いため、他と差別化しにくい点には注意が必要です。

一方、有料素材はデザイン性や独自性に優れ、設定済みのテンプレートや高級家具など、すぐに実務で使える構成になっています。特にKitBash3DやEvermotionのようなブランドは、UnrealやV-Rayとの連携が強く、時短効果も大きいです。

おすすめは、「無料でベースを整え、有料で個性やリアル感を加える」ハイブリッド運用です。たとえば、Poly HavenでHDRIとマテリアルを取得し、CGAxisで植物や小物を補うと、コストを抑えながら高品質なパースが仕上がります。

要は、素材ごとに「無料で十分か、有料の方が効率的か」を判断する視点が重要です。

3DCG素材サイトを比較する4つの評価基準

建築3DCGに使える素材サイトは年々増えていますが、どれが本当に使いやすく、信頼できるのかを判断するには明確な基準が必要です。この章では、筆者が実務で重視している4つの視点(品質・操作性・コスト・ライセンス)から、各サイトをどう比較すればよいかを解説します。

建築CGモデルの品質をどう見極めるか

建築3DCGにおける「品質」とは、単に見た目の綺麗さだけでなく、制作工程でどれだけスムーズに扱えるかにも関係します。高品質なモデルには、次のような特徴があります。

まず注目すべきはメッシュの精度です。ポリゴン数が適切で、無駄な面や歪みがないかをチェックします。たとえば、CGAxisやDesign Connectedのモデルは家具や照明の細部まで丁寧に作られており、リトポロジー済みのものも多く扱いやすいです。

次にPBR(物理ベースレンダリング)マテリアルへの対応状況も重要です。アルベド・ラフネス・ノーマル・メタリックなどのマップが揃っているか、適切なスケールで設定されているかを見ましょう。AmbientCGやPoly Havenは、無料ながらこの点で非常に優秀です。

最後に、マテリアル設定の完成度も大切です。マテリアルがプリセット化されており、UnrealやV-Rayにそのまま読み込めるかで、作業時間が大きく変わります。

モデル品質は「見た目」だけでなく、「中身(データ構造)」も評価対象です。外観と構造の両面から判断するクセをつけると安心です。

使用ソフトとの互換性と操作性をチェック

どんなに高品質な素材でも、自分が使っているソフトでうまく動かなければ意味がありません。ここで重要なのが「操作性」=互換性と導入しやすさです。

具体的には、対応フォーマットを確認しましょう。Blender・3ds Max・SketchUp・Unreal Engineなど、使用するツールに合ったファイル形式(FBX、OBJ、BLENDなど)が用意されているかがカギになります。

たとえば、BlenderKitはBlenderと完全統合されていて、ソフト内から直接素材を読み込めるのが大きなメリットです。一方で、KitBash3Dは複数ソフト用のパッケージを用意しており、Unreal Engineとの親和性が高い構成になっています。

また、マテリアルやテクスチャの自動割り当ての有無もポイントです。読み込んだだけで設定が反映されると、初期設定の手間が省けます。

素材サイトを選ぶときは「使っているソフトで快適に使えるか?」をまずチェックしましょう。

建築3DCG素材サイトの価格とコスト感

建築パース制作では、予算に応じて無料・有料の素材をうまく使い分ける必要があります。ここで重要なのが、素材サイトの価格体系とライセンスの明確さです。

無料素材として有名なのはPoly HavenとAmbientCGで、どちらも完全無料・商用利用可のCC0ライセンスです。特にテクスチャとHDRIに強く、クオリティも申し分ありません。

有料サイトは大きく分けて3タイプあります。

  1. 単品購入型(例:3dsky)
  2. 定額サブスク型(例:CGAxis)
  3. パッケージ購入型(例:KitBash3D)

単品購入は予算管理がしやすく、必要なものだけ選べます。サブスクは継続利用向きで、定期的に新素材が追加される点が魅力です。パッケージ型はプロジェクト単位での導入に最適です。

どのタイプでも、「商用利用可か」「更新頻度が高いか」「サポートがあるか」でコスパは変わってきます。予算だけでなく、使用頻度や用途に合わせて選びましょう。

ライセンス条件と商用利用のチェックポイント

素材を業務で使うなら、ライセンスの確認は絶対に必要です。無料だからといって無制限に使えるとは限りません。

まず確認すべきは、「商用利用OK」の明記があるかどうか。CC0やRoyalty Free(ロイヤリティフリー)と記載されていれば、基本的に商用利用可能です。ただし、再配布や販売には制限があることが多いので注意が必要です。

たとえば、BlenderKitのFreeプランでは一部商用利用不可の素材もあり、使用前に各素材のライセンス欄をチェックする必要があります。3dskyでは購入後の再販は禁止されており、プロジェクト内での利用に限られます。

また、「クレジット表記が必要か」「再配布や編集が制限されていないか」も見ておきましょう。個人利用OKでも、商用になるとNGなケースもあります。

ライセンス違反は知らなかったでは済まないため、導入前に素材サイトの利用規約やFAQを一読しておくのが安心です。

建築3DCG素材サイトおすすめ12選【2025年最新版】

建築パースやビジュアライゼーションに活用できる3DCG素材サイトは、年々増加し機能も多様化しています。この章では、筆者が実務で使い分けている12の厳選サイトを、無料・有料・対応ソフト・商用利用の観点から紹介します。2025年現在の最新トレンドを反映したラインナップです。

① Poly Haven

Poly Havenは、CC0ライセンス(著作権放棄)で運営されている完全無料の素材サイトです。HDRI、PBRテクスチャ、3Dモデルをすべて無償で商用利用でき、クレジット表記も不要という点が特徴です。

とくに建築パースでよく使う背景用HDRIやマテリアル素材(床・石材・金属など)が充実しており、解像度も最大8Kまで対応しています。BlenderやUnrealなどとの互換性も高く、初学者からプロまで幅広く支持されています。「まずは無料で始めたい」「ライセンスを気にせず使いたい」方に最適なサイトです。

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項目内容
サイト名Poly Haven(https://polyhaven.com/
主な素材HDRI、PBRテクスチャ、3Dモデル
ライセンスCC0(商用利用OK/クレジット不要)
価格完全無料
対応ソフトBlender、Unreal、Unity など

関連記事:
Poly Havenとは?無料で使える高品質CG素材サイトが世界中の制作者に支持される理由

② AmbientCG

AmbientCGは、高品質なPBRテクスチャを無料で配布しているCC0ライセンスサイトです。旧名称「CC0 Textures」として知られており、約1,500種以上の素材をカテゴリ別に探せます。

すべてのテクスチャには、Albedo・Normal・Roughness・Heightなどのマップが揃っており、Unity・Unreal・Blenderでそのまま使用できます。タイル可能なマテリアルが多いため、壁面や床材に使いやすいのも魅力です。細かい設定なしで即使える「即戦力素材」を探している方におすすめです。

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項目内容
サイト名AmbientCG
主な素材PBRテクスチャ(床・金属・布など)
ライセンスCC0(商用利用OK/クレジット不要)
価格完全無料
対応ソフトBlender、Unreal、Unity、3ds Max 等

関連記事:
AmbientCGとは?無料で使えるPBR素材が豊富な定番サイト

③ 3dsky

3dskyは、インテリア家具を中心に展開する有料3Dモデルマーケットプレイスです。V-RayやCoronaに最適化されたMAX形式ファイルが豊富で、特にヨーロッパ風の家具・小物が多く揃っています。

サブスクリプション制とクレジット制の両方があり、プロジェクトごとのコスト管理がしやすいのが利点です。商用利用も可能ですが、購入素材の再配布は禁止されているため注意が必要です。「リアルな家具パースを短時間で仕上げたい」プロ向けのサイトです。

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項目内容
サイト名3dsky(https://3dsky.org/
主な素材家具、インテリア小物、照明など
ライセンス商用利用OK(再配布NG)
価格単品購入/サブスクリプションあり
対応ソフト3ds Max、V-Ray、Corona

関連記事:
3dskyとは?家具・インテリアモデルが豊富な海外マーケット

④ CGTrader

CGTraderは、建築だけでなく製品・キャラクター・環境など幅広いジャンルの3Dモデルを扱う大規模マーケットです。無料素材もありますが、基本は有料モデルが中心です。

オリジナル作品の出品が多いため、他と被りにくいユニークな素材を探すときに重宝します。また、ローポリからハイポリまでレベル別に選べる点も便利です。形式はFBX、OBJ、MAXなど多様で、UnrealやUnityでも扱いやすい構成になっています。

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項目内容
サイト名CGTrader(https://www.cgtrader.com/ja
主な素材建築物、製品、環境、キャラクターなど多種
ライセンス商用利用OK(一部例外あり)
価格無料あり/基本有料(単品販売)
対応ソフトBlender、3ds Max、Unreal、Unity 等

関連記事:
CGTraderとは?プロ向け3Dモデル・素材を扱う世界最大級サイト

⑤ Evermotion

Evermotionは、建築ビジュアライゼーション業界で長年信頼されている老舗ブランドです。とくに「Archinteriors」や「Archmodels」シリーズが有名で、3ds Max用に最適化されたハイクオリティなテンプレートが入手できます。

価格帯は高めですが、即使える完成度の高いシーンセットが手に入るため、制作スピードが大きく向上します。ライセンスも商用利用OKで、法人利用にも向いています。「即戦力のテンプレートで納品スピードを上げたい」現場向きのサービスです。

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項目内容
サイト名Evermotion
主な素材インテリアテンプレート、建築モデル
ライセンス商用利用OK(再配布NG)
価格高価格帯(パック販売)
対応ソフト3ds Max、V-Ray、Corona

関連記事:
Evermotionとは?高品質レンダリング素材を扱う老舗ブランド

⑥ KitBash3D

KitBash3Dは、都市・街並み・近未来などのシーン構築用アセットをパッケージで販売するブランドです。各パックは複数の建物・小物・背景要素を含んでおり、Unreal Engine・Blender・Unity向けのデータも含まれています。

特に特徴的なのは、スタイリングが統一された世界観を作れる点です。都市全体を短時間で構築できるため、映画やゲーム向けプロジェクトにも使われています。商用ライセンス込みで、予算と完成度のバランスを取りたい方におすすめです。

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項目内容
サイト名KitBash3D
主な素材建築アセットパック(都市・街並み)
ライセンス商用利用OK(再配布不可)
価格有料(パッケージ単位)
対応ソフトBlender、Unreal、Unity、3ds Max など

関連記事:
KitBash3Dとは?街並み・背景構築に最適な高品質3Dアセットの魅力

⑦ CGAxis

CGAxisは、家具・照明・植物・装飾小物などを中心に提供する3Dアセットサイトで、定額サブスクリプション形式を採用しています。すべての素材は商用利用可能で、Blender・3ds Max・Cinema 4D用のファイルが揃っています。

月額制でダウンロードし放題なため、複数案件を並行する制作現場で特に重宝します。PBRマテリアルやV-Ray対応済みのデータも多数あります。「毎月複数パースを仕上げる」現場にとって、コストパフォーマンスの高い選択肢です。

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項目内容
サイト名CGAxis
主な素材家具、照明、植物、PBRマテリアル
ライセンス商用利用OK(定額制)
価格月額・年額プランあり
対応ソフトBlender、3ds Max、Cinema4D 等

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⑧ TurboSquid

TurboSquidはAutodeskが運営する世界的な3Dモデルマーケットで、あらゆるカテゴリの素材を網羅しています。建築系に特化しているわけではありませんが、必要なものをスポット購入するには最適です。

価格帯はピンキリで、無料素材も一部ありますが、商用利用には有料版が主流です。評価システムと詳細なプレビューがあるため、品質の見極めもしやすいです。「今すぐこの素材だけほしい」というピンポイントなニーズに合います。

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項目内容
サイト名TurboSquid
主な素材建築・機械・人物・乗り物など多ジャンル
ライセンス商用利用OK(一部例外あり)
価格無料あり/基本は有料(単品販売)
対応ソフト全般(FBX/OBJ 形式など)

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⑨ Quixel Megascans

Quixel Megascansは、Epic Gamesが提供するフォトスキャン素材ライブラリで、Unreal Engineユーザーは無料で利用できます。岩・植物・地面など、自然系のリアルなスキャン素材が非常に豊富です。

高精細テクスチャと3DアセットがワンクリックでUnrealに読み込める連携機能があり、リアルタイムビジュアライゼーションに最適です。「自然な環境表現をリアルに描写したい」人には欠かせないツールです。

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項目内容
サイト名Quixel Megascans
主な素材自然物・地形・スキャンモデル
ライセンス商用利用OK(Unreal使用時は無料)
価格Unrealユーザーは無料/外部利用は有料
対応ソフトUnreal、Blender、Unity、3ds Max 等

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⑩ BlenderKit

BlenderKitは、Blenderに直接組み込めるアドオン型のアセットライブラリです。家具・マテリアル・HDRI・テンプレートなどを、Blenderの画面内からそのままドラッグ&ドロップで使えます。

無料プランでも多くの素材が利用可能で、商用利用OKの素材も明記されています。有料プランにアップグレードすると、さらに高品質なモデルやテクスチャが使い放題になります。Blender中心のワークフローには非常に相性が良いサービスです。

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項目内容
サイト名BlenderKit
主な素材家具、マテリアル、HDRI、人物など
ライセンス一部商用利用OK(素材ごとに異なる)
価格無料プラン+有料Proプラン
対応ソフトBlender 専用

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⑪ Design Connected

Design Connectedは、高級家具や照明など、洗練されたインテリアモデルに特化した素材サイトです。建築ビジュアライゼーション業界では、美意識の高いクライアント向けに好まれます。

V-RayやCorona用のマテリアル設定が充実しており、シーンへの組み込みもスムーズです。商用利用可で、クレジット表記も不要です。「上質な室内パースで差別化したい」時に最適なリソースです。

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項目内容
サイト名Design Connected
主な素材高級家具・照明の3Dモデル
ライセンス商用利用OK(クレジット不要)
価格有料(単品販売)
対応ソフト3ds Max、V-Ray、Corona など

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⑫ Sketchfab Store

Sketchfab Storeは、Web上でモデルを回転・拡大できる3Dプレビュー機能付きの販売プラットフォームです。カテゴリも幅広く、購入前にディテールを確認できるのが大きな特徴です。

ライセンスは商用利用可能な「Standard」と「Editorial」の2種類があります。特にキャラクターや小物素材が多く、環境補完用としても使えます。「購入前に見て確かめたい」慎重派におすすめの選択肢です。

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項目内容
サイト名Sketchfab Store
主な素材小物、人物、環境など多ジャンル
ライセンス商用利用OK(Standard/Editorial)
価格有料(素材ごとに異なる)
対応ソフトFBX/OBJ 形式でほぼ全ソフト対応

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用途別に見る建築CG素材サイトの選び方

建築3DCGの制作では、求められる表現が「外観」「内観」「マテリアル」「リアルタイム表示」などで大きく異なります。そのため、使うべき素材サイトも目的によって変わります。この章では、用途別にどのサイトが最適かを紹介し、素材選定の判断をしやすくします。

都市スケールの建築外観制作に強いサイト

都市や街並みなどのスケール感ある建築CGを作る場合、必要になるのは「統一感のある建物アセット」や「俯瞰構図に耐えられるディテール」です。その条件を満たすのがKitBash3DCGTraderです。

KitBash3Dは、都市カテゴリに特化したパッケージを多数提供しています。例えば「Neo Tokyo」や「Future Slums」など、テーマに沿った都市一式が揃い、複数の建物・道路・看板が含まれています。しかもVFX向けにも最適化されているため、遠景・俯瞰でも破綻しません。

一方、CGTraderは幅広い都市アセットが揃うほか、独自テーマに近い素材を個別に探せるのが強みです。近未来都市、歴史的建築、現代ビル群など、ニッチな都市表現も可能です。

スピード重視ならKitBash3D、カスタム構築ならCGTraderといった使い分けがポイントです。

室内インテリア・家具重視の建築パース向けサイト

インテリアパースでは、リアルな家具・小物・照明が画面の主役になります。ここで信頼できるのが3dskyDesign ConnectedCGAxisです。

3dskyは、MAX形式+V-Ray対応の家具モデルが圧倒的に多く、ソファ・ダイニング・キッチンまで揃っています。価格もリーズナブルで、欧州風インテリアとの相性が良好です。

Design Connectedは、高級感を演出したいときの第一候補です。ミッドセンチュリーや北欧デザインなど、審美性の高い家具に特化しており、商用パースの差別化に役立ちます。

CGAxisは、月額制で大量の家具・観葉植物・ライトなどが手に入り、特にシーンバリエーションを増やしたいときに便利です。

質重視はDesign Connected、コスパ重視はCGAxis、実績豊富なのが3dskyという使い分けが基本です。

テクスチャ・PBR素材に強い無料サイト

床材・壁材・金属・布などの質感表現には、PBRテクスチャの質がクオリティを左右します。ここで便利なのがPoly HavenAmbientCGです。

Poly Havenは、解像度8KまでのテクスチャをすべてCC0ライセンスで提供しており、商用利用もクレジット表記も不要です。BlenderやUnrealにドラッグ&ドロップするだけで使える点も評価されています。

AmbientCGは、バリエーション数・カテゴリの多さで優れており、布・石・木材などの細かい質感も豊富です。しかもタイル化対応なので、シームレスな大面積マッピングが簡単にできます。

両サイトとも無料で使えるうえに、技術的な精度も高いため、「とりあえずここを見ておけば安心」と言える存在です。

リアルタイム用途に強い素材サイト(Unrealなど)

リアルタイムレンダリング用の素材には、「軽量かつ見映えのする構成」が求められます。特にUnreal Engineを使うなら、Quixel MegascansKitBash3Dの2択です。

Quixel Megascansは、Unrealとの統合により、クリックだけでマテリアルや3Dスキャン素材が適用できるのが最大の強みです。地面、岩、植物などの自然系アセットに強く、LODや最適化も標準対応です。

KitBash3Dは、Unreal互換のファイル形式が付属しており、都市系・SF系の大型セットをそのままゲームに落とし込めます。プロジェクトの世界観ごと作れる点が、他サイトにはない特徴です。

リアルタイム対応を前提とした素材選びでは、両者が双璧といえるでしょう。

無料で使える建築3DCG素材サイトまとめ【商用利用OKも】

制作コストを抑えつつ、商用にも使える建築CG素材を探している方にとって、無料サイトの活用は欠かせません。ただし「無料=何でも自由に使える」わけではないため、ライセンスも含めた選定が重要です。この章では、実務で安心して使える高品質な無料素材サイトを紹介します。

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建築3DCG向けアセットサイトおすすめ12選【2025年版】無料・有料素材を比較
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Poly Haven

Poly Havenは、無料で使える建築CG素材サイトの中でも、圧倒的な信頼性と品質を誇ります。すべての素材が**CC0ライセンス(商用OK・クレジット不要)**で提供されており、プロジェクトの種類や規模を問わず安心して使えるのが最大のメリットです。

提供されているのは、HDRI、PBRテクスチャ、3Dモデルの3カテゴリ。特にHDRIは、8K解像度の全天球画像が多数揃っており、リアルな照明環境の再現に役立ちます。PBR素材も、金属、木材、布などの定番カテゴリが充実しています。

「とにかく安全に無料素材を使いたい」という方には、真っ先におすすめできるサイトです。

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項目内容
サイト名Poly Haven
主な素材HDRI、PBRテクスチャ、3Dモデル
ライセンスCC0(商用利用OK/クレジット不要)
価格完全無料
対応ソフトBlender、Unreal、Unity など

AmbientCG

AmbientCGも、Poly Havenと同じくCC0ライセンスで完全無料の素材サイトです。特にPBRテクスチャの量とバリエーションでは業界トップクラスで、2025年現在も毎月新しい素材が追加されています。

特徴は「細かい分類」と「タイル化対応」の2点です。床材、壁材、土、レンガなどカテゴリが細かく分かれており、必要なものをすぐに探せます。すべての素材がタイル化済みで、広範囲に貼っても継ぎ目が出にくいのも便利です。

無料素材で高品質なPBRマテリアルを探しているなら、Poly Havenと並んで定番の選択肢です。

スクロールできます
項目内容
サイト名AmbientCG
主な素材PBRテクスチャ(床・金属・布など)
ライセンスCC0(商用利用OK/クレジット不要)
価格完全無料
対応ソフトBlender、Unreal、Unity、3ds Max 等

BlenderKit(Freeプラン)

BlenderKitは、Blender本体にアドオンとして統合されている素材ライブラリです。無料プランでも、家具・マテリアル・人物など多くの3Dアセットが使用可能です。

商用利用の可否は素材ごとに異なるため、利用時は「ライセンス」の欄で「商用利用OK」と明記されているかを必ずチェックしてください。一部の無料素材は非商用限定になっている点に注意が必要です。

無料のままでも十分な素材数があり、Blenderユーザーなら導入して損はありません。

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項目内容
サイト名BlenderKit(Free)
主な素材家具、マテリアル、HDRI、人物など
ライセンス一部商用利用OK(素材ごとに異なる)
価格無料(Proプランあり)
対応ソフトBlender専用

Sketchfab Store(無料素材)

Sketchfab Storeは、Web上で3Dモデルをリアルタイムに確認できる販売プラットフォームですが、一部に無料かつ商用利用可能な素材も存在します。「Downloadable」「Free」「Standard License」でフィルタすることで、該当素材だけを効率的に探せます。

無料素材は、人物・小物・機械・自然物などジャンルも幅広く、FBXやOBJ形式で提供されているため、多くのソフトで利用可能です。特に補完的なアイテムやアクセント素材として活躍します。

HDRIとは用途が異なりますが、リアルな3D補助素材を探している方には有用な無料リソースです。

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項目内容
サイト名Sketchfab Store(無料素材)
主な素材小物、人物、機械、環境など
ライセンス一部商用利用OK(Standard License)
価格無料素材あり(有料と混在)
対応ソフトFBX/OBJ形式(Blender、Unrealなど)

有料で信頼性の高い建築3DCG素材サイト

商用案件やクオリティが求められるプロジェクトでは、無料素材だけでは限界があります。この章では、実務で安心して使える有料建築3DCG素材サイトを紹介します。信頼性・ライセンス・価格帯など、現場で重視すべき観点から厳選しました。

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Evermotion

Evermotionは、建築ビジュアライゼーション分野で長く支持されてきた老舗ブランドです。特に「Archinteriors」「Archmodels」シリーズは、世界中のプロが使う高品質テンプレートとして知られています。

最大の魅力は、3ds Max+V-Ray/Corona向けに最適化された完成度です。家具や建材だけでなく、照明やカメラ設定まで含んだシーンファイルが多数用意されており、「買ってそのまま使える」即戦力として活用できます。

価格はやや高めですが、納品クオリティを担保したい案件では元が取れる内容です。法人利用・商用利用にも対応しており、契約書ベースでの導入も可能です。

スクロールできます
項目内容
サイト名Evermotion
主な素材インテリアテンプレート、建築モデル
ライセンス商用利用OK(再配布NG)
価格高価格帯(パック販売)
対応ソフト3ds Max、V-Ray、Corona

KitBash3D

KitBash3Dは、都市・街並み・ファンタジー・近未来など、世界観ごとに統一されたアセットを販売するブランドです。各パックには、建物・道路・小物・看板などが含まれており、大規模な都市シーンを短時間で構築できます。

Unreal EngineやBlender、3ds Maxなど複数のソフトに対応しており、ワールドビルディングに強いアセット構成が特徴です。VFXやゲーム制作の現場でも多数採用されており、商用利用も問題ありません。

パッケージ単位での販売ですが、季節ごとのセールもあるため、必要なテーマを計画的に購入すればコスパも高くなります。

スクロールできます
項目内容
サイト名KitBash3D
主な素材建築アセットパック(都市・街並み)
ライセンス商用利用OK(再配布不可)
価格有料(パッケージ単位)
対応ソフトBlender、Unreal、Unity、3ds Max など

CGAxis

CGAxisは、家具・植物・マテリアルなどを定額制で提供するアセットライブラリです。月額/年額プランで登録すれば、全カテゴリの素材をダウンロードし放題になります。

全素材が商用利用OKで、V-Ray、Corona、Blenderなど複数レンダラーに対応しています。特に、PBRマテリアルと3Dモデルの両方が豊富に揃っている点が魅力です。

「素材を買い切りで集めるのが手間」「複数案件で素材を使い回したい」といったニーズに応える、安定したプロ向けサービスです。

スクロールできます
項目内容
サイト名CGAxis
主な素材家具、照明、植物、PBRマテリアル
ライセンス商用利用OK(定額制)
価格月額・年額プランあり
対応ソフトBlender、3ds Max、Cinema4D 等

Design Connected

Design Connectedは、デザイン性の高い高級家具や照明に特化した素材サイトです。特に建築ビジュアライザーや広告向けのCG制作で人気が高く、リアルで洗練されたモデルを提供しています。

家具は実在のブランド製品を再現しており、ディティール・マテリアルの完成度が非常に高いです。3ds Max+V-Ray/Coronaの最適化もされていて、即戦力として導入可能です。

商用ライセンス付きで、クレジット不要。品質重視で他と差別化したい現場におすすめです。

スクロールできます
項目内容
サイト名Design Connected
主な素材高級家具・照明の3Dモデル
ライセンス商用利用OK(クレジット不要)
価格有料(単品販売)
対応ソフト3ds Max、V-Ray、Corona など

商用利用OK素材を安全に使うポイント

「商用利用OK」と書かれた素材でも、使い方を間違えるとライセンス違反になることがあります。この章では、建築3DCG素材を安全に使うためのルールと注意点を解説します。特にトラブルの多いポイントに絞って整理しています。

「商用利用OK」の明記を確認

3DCG素材を商用案件で使う場合、「商用利用OK」と明記された素材を選ぶことが基本です。特に海外サイトでは、素材によってライセンス条件が異なるため、利用前に必ずライセンスの表記をチェックする必要があります。

たとえば、Poly HavenやAmbientCGのようにCC0(著作権放棄)ライセンスを採用しているサイトは、商用でもクレジット不要で自由に使えます。一方で、BlenderKitのように素材ごとにライセンスが異なる場合は、個別確認が欠かせません。

明記されていない素材を商用に使うのはリスクが大きいため、「商用利用OK」の表示がない場合は避けるのが安全です。

クレジット表記・再配布禁止の理解

商用利用が許可されていても、多くのサイトでは「再配布禁止」や「クレジット推奨/必須」などの条件が付いています。これらの付随条件を軽視すると、意図せずライセンス違反になるケースがあります。

たとえば、Sketchfabでは無料素材でも「クレジット表記を推奨」する場合がありますし、3dskyなどでは購入したモデルをプロジェクト外で再配布することは禁止されています。

商用利用OKの素材でも、使い方や再配布範囲までライセンス条件をしっかり読み解くことが大切です。

不明瞭な素材サイトを避ける

運営者情報やライセンス表記が曖昧なサイトは、たとえ無料で配布されていても商用利用には不向きです。出典不明の素材は、実は他者が作成したものを無断転載している可能性もあり、後から著作権トラブルに発展するリスクがあります。

特に、Google検索経由でたどり着く無名の素材サイトには注意が必要です。信頼できる運営元かどうか、ライセンスは明記されているかを必ず確認してください。

AI生成素材のライセンスに注意

近年急増しているAI生成素材には、従来の3Dモデルと違ったライセンス上の課題があります。生成元のデータに著作権がある場合、AIが生成した素材でもその影響を受ける可能性があるため、「商用OK」と明記されていても慎重に判断する必要があります。

また、今後は法律の整備やプラットフォームごとの規約変更が起こる可能性もあるため、AI素材を使う場合は、出典や生成元の情報を記録しておくことがおすすめです。

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商用利用OKの建築素材サイトまとめ【2025年版】

テンプレート活用で制作効率を最大化

建築3DCGの現場では、シーンテンプレートを活用することで作業時間を大幅に短縮できます。この章では、アセットとの組み合わせ方や設定済みテンプレートの利点、チーム共有での運用法まで、テンプレート活用の実務的なポイントを解説します。

シーンテンプレートとアセットの組み合わせ

テンプレートとアセットは、それぞれ単体で使うよりも組み合わせることで最大の効果を発揮します。テンプレートはカメラやライト、空間構成までがあらかじめ整ったシーンファイルで、アセットは家具や小物、植栽などの個別素材です。

たとえば、Evermotionの「Archinteriors」テンプレートに、3dskyで購入したソファモデルを配置することで、世界観と完成度の高いシーンを短時間で構築できます。テンプレート側で物理設定やレンダリング設定が済んでいる場合は、素材の差し替えだけで即納品レベルになります。

このように、テンプレートで“骨格”を作り、アセットで“肉付け”するのが効率的です。

ライティング・カメラ設定済みの利点

テンプレートの大きな利点の一つが、ライティングとカメラ設定が最初から整っていることです。特に建築CGでは、構図と照明が完成度を大きく左右するため、ゼロから環境を作るよりも、設定済みのテンプレートを流用した方が時短になります。

たとえば、V-Ray用テンプレートなら、IES(配光データ)を使ったリアルな室内照明や、フィジカルカメラの露出調整まで含まれていることがあります。これをベースに素材だけ差し替えれば、色味・陰影・明るさのバランスが整った状態からスタートできるのです。

特に急ぎの案件や初学者には、大きな助けになります。

無料テンプレートと有料テンプレートの使い分け

テンプレートには無料のものも多くありますが、品質や内容には大きな差があります。学習用や社内検証には無料テンプレートで十分ですが、商用案件やクライアント納品には、信頼性の高い有料テンプレートの活用がおすすめです。

  • 無料テンプレートの特徴:簡易的な構成、低解像度、ライセンスが不明瞭なこともある
  • 有料テンプレートの特徴:高解像度、マテリアル設定済、商用ライセンス明記、ブランド品質

この2つを使い分けることで、コストを抑えつつ品質も担保できるようになります。

チーム共有とテンプレート管理

テンプレートをチームで使い回すには、共通フォルダでの管理とルール整備が重要です。プロジェクトごとのベーステンプレートを整備し、照明・カメラ・レイヤー構成を統一することで、誰が作業しても同じ出力クオリティが保てます。

たとえば、以下のようなテンプレート運用を設けておくと実務でもスムーズです。

  • /template/01_interior/vray_base_scene.max
  • /template/02_exterior/blender_daylight_base.blend
  • /template/common/light_presets/ies_collection/

こうした共通テンプレートの整備は、属人化の解消と制作スピードの底上げに直結します。

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2025年のトレンドと今後の動向

建築3DCG素材サイトは、ここ数年で提供形式や技術連携の面で大きく進化しています。2025年以降は、CC0素材の増加、サブスク型の普及、AI生成素材の拡大など、利用者にとっても選択肢と判断基準が増える時代です。この章では、今押さえておくべきトレンドと今後の展望を解説します。

CC0・ロイヤリティフリー素材の主流化

近年、建築3DCG業界でもCC0やロイヤリティフリーの素材が主流になりつつあります。特にPoly HavenやAmbientCGのようなCC0サイトの台頭により、商用利用でもライセンスを気にせず使える素材が爆発的に増えました。

これは制作サイドにとって大きなメリットです。例えば、チーム内での共有や、クライアントへの納品素材としても、クレジット不要・使用範囲無制限という点で扱いやすくなります。

今後は「商用OKかどうか」を確認するだけでなく、「ライセンスの自由度」でサイトを選ぶ時代になります。

サブスクリプションモデルの拡大

CGAxisや3dskyなど、一部のアセットサイトではサブスクリプション型の提供が主流になりつつあります。月額や年額を支払えば、全素材がダウンロードし放題というモデルで、プロジェクト単位の柔軟な運用が可能です。

これは、素材単品の買い切りと比べて、多品種を少量ずつ使いたい現場にとって非常に効率的です。また、ライセンスの一元管理ができるため、法人利用でも安心して導入できます。

今後は「素材の質+更新頻度+契約形態」の3軸でサービスを選ぶのが主流になっていくでしょう。

AI生成素材の台頭

AIを活用した3Dモデルやテクスチャの自動生成ツールが増えており、2025年には一部の素材サイトでもAI生成コンテンツの提供が始まっています。生成コストが下がることで、今後は高解像度のPBR素材や複雑なディテールも自動化される見込みです。

ただし、AI素材には著作権やデータ出典の問題も残っているため、商用利用時はライセンスの明記・生成元の確認がより重要になります。今後の法整備やプラットフォームのガイドライン変更にも注意が必要です。

ソフトウェア連携の進化

素材サイトとDCCツール(3ds Max、Blender、Unrealなど)との連携はますます進化しています。特にBlenderKitやQuixel Megascansのように、ソフトに直接統合されている素材ライブラリは、検索・ダウンロード・配置までを一元化できます。

2025年時点では、Unreal EngineやUnity向けに最適化されたフォーマット(FBX、USD、gLTFなど)を標準で提供するサイトが増えており、ファイル変換やマテリアル調整の手間が大幅に減っています

この流れは今後も続き、制作ツールと素材サイトがシームレスにつながる方向へ進んでいきます。

建築3DCG素材の選び方と判断基準

多様な素材サイトが存在する今、単に「無料か有料か」だけで選ぶのは不十分です。この章では、制作目的・使用ソフト・クオリティ・費用対効果といった実務視点から、建築3DCG素材の選定基準を整理します。

用途別に無料・有料をバランス選択

素材サイトを選ぶうえでまず意識したいのは、「何のために使うか」という用途に応じて無料と有料をバランス良く使い分けることです。たとえば、個人ポートフォリオや練習には無料素材で十分ですが、納品案件やコンペには高品質な有料素材が必要です。

たとえば、

  • 学習用・検証用:Poly Haven、AmbientCGなどのCC0素材でコストゼロ運用
  • 商用用・納品用:EvermotionやKitBash3Dなど信頼性のある有料パックを導入

このように目的別に分けておけば、不要なコストを抑えながら品質も担保できるようになります。

使用ソフトとレンダラー互換性

素材サイト選びでは、自分の制作環境との互換性を重視することも欠かせません。3ds Max+V-Rayユーザーであれば、3dskyやEvermotionのように最適化されたデータがあるサイトが使いやすいです。

一方で、BlenderやUnrealユーザーは、FBXやgLTFなど汎用形式に対応しているか、マテリアル設定がPBR準拠かをチェックしましょう。

具体的には以下のような対応関係があります:

スクロールできます
使用ソフト対応サイト例
BlenderPoly Haven、BlenderKit、KitBash3D
3ds Max(V-Ray)3dsky、Evermotion、Design Connected
Unreal EngineQuixel Megascans、KitBash3D、CGTrader

互換性のある素材を使うことで、変換作業やマテリアル再設定の工数を削減できます。

クオリティと制作コストの最適化

すべてを有料素材に頼るとコストが増えすぎますが、安価な素材だけでは見た目の質が保てません。費用対効果の最適化が素材選びのキーポイントです。

たとえば、背景のHDRIや床材テクスチャは無料素材でも十分ですが、目立つ家具や小物は高品質な有料モデルを使うと全体の完成度が上がります。

素材ごとに「差が出る部分」へ予算を集中させれば、全体のクオリティとコストバランスが取れるようになります。

学習・商用の目的に応じたリソース選択

「この素材を何の目的で使うか?」を明確にすると、素材サイトの選定も迷わなくなります。学習用であれば、Poly HavenやAmbientCGで構成された練習環境を作るだけでも十分です。

一方、コンペやプレゼン、広告用などの商用案件では、ライセンスが明確で見映えの良いモデルが求められます。こうした場合はEvermotionやDesign Connectedのような有料サイトの活用が安全です。

このように、プロジェクトの目的に合わせてリソースを組み合わせることが、賢い素材運用の第一歩です。

関連記事:
アセット×Blender活用ガイド|Link/Append/Asset Browserの使い方

注意点とよくある誤解

建築3DCG素材サイトを使ううえで、誤解やうっかりミスがトラブルにつながることもあります。この章では、実務でよくある素材利用の誤解や見落としがちな注意点を具体的に解説します。

無料素材=無制限利用ではない

無料素材だからといって、すべての用途に無制限で使えるわけではありません。たとえば、商用利用に制限があったり、クレジット表記が義務づけられていたりと、無料であってもライセンス条件は存在します。

Poly HavenやAmbientCGのようにCC0ライセンスを採用しているサイトは例外的に自由度が高いですが、それ以外では素材ごとに条件が異なる場合もあります。特に「個人利用のみOK」や「教育目的に限る」といった制限がある素材は、商用案件では使えません。

無料=自由に使える、ではないことを理解し、必ずライセンスを確認する習慣をつけましょう。

有料素材でもライセンス違反はあり得る

有料で購入した素材でも、ライセンス違反をしてしまうケースはあります。たとえば、3dskyで購入したモデルを別の案件に無断転用したり、再配布目的でチーム外に共有したりする行為は、多くのサイトで禁止されています。

また、一部の素材は「1プロジェクトのみ使用可」などの制限があるため、複数案件で流用すると違反になる可能性があります。

有料素材=自由に使えるという誤解を避けるためにも、購入時には利用範囲・再配布・共有条件を細かくチェックすることが大切です。

同一素材の重複販売リスク

複数の素材サイトで同じモデルやテクスチャが販売されていることがあります。これは合法である一方、複数ユーザー間で「素材が被る」リスクにもなります。たとえば、コンペ案件で同じ椅子モデルを他社と同時に使っていた場合、オリジナリティに欠けて見えてしまうことも。

このような重複リスクを避けたい場合は、

  • ユーザー投稿型よりも独自制作の素材を扱うサイトを選ぶ
  • 自作アセットと組み合わせて差別化する

といった対策が有効です。

出典不明素材の危険性

出所がはっきりしない素材、特にファイル共有サイトやまとめサイトで見かける匿名配布の素材は、使用を避けるべきです。著作権者の許可がない可能性があり、商用利用時にトラブルを招くおそれがあります。

たとえば、Google Driveで配布されている3D素材が、実は有料サイトから無断転載されたものだったという事例もあります。信頼できる公式サイトや実績のある運営元から入手するのが、安全な素材運用の基本です。

まとめ:最適なアセット・テンプレート戦略を構築

ここまで紹介した内容をふまえて、最後に建築3DCGにおける理想的な素材運用の戦略をまとめます。効率と品質を両立させるには、無料と有料をうまく組み合わせ、長期的な視点で素材環境を整えることが重要です。

無料と有料を組み合わせて最適化

建築3DCGの制作では、無料素材だけでも一定のクオリティは出せますが、案件によっては有料素材の導入が必要になります。たとえば、AmbientCGで床や壁のテクスチャを確保しつつ、3dskyでインテリアモデルを補完するなど、部位ごとに無料・有料を切り分ける戦略が有効です。

このように素材を部位や用途で分類しておけば、無駄な購入を減らしつつ、見た目の完成度を上げることが可能になります。

信頼性・更新頻度・互換性を重視

素材サイトの選定基準として、信頼性・更新頻度・互換性の3つを意識しましょう。

  • 信頼性:ライセンスが明記されているか、法人対応しているか
  • 更新頻度:新しい素材が定期的に追加されるか
  • 互換性:Blender・3dsMax・Unrealなど、自分の環境に合うか

たとえば、KitBash3Dは定期的にテーマ別のアセットが追加され、UnrealやUnity用のフォーマットも整備されています。こうしたサイトを中心に使うことで、長期的にも安心して運用できる素材環境が整います

定期的に素材サイトを見直す

素材サイトの品質やラインナップは、半年〜1年単位で大きく変化します。とくにPBR素材やAI生成コンテンツのような新技術が増えている現在では、定期的なチェックが欠かせません。

おすすめの見直しタイミングは以下の通りです:

  • 新年度・新プロジェクトの開始時
  • ソフトウェアのバージョンアップ時
  • 素材トラブル・品質問題が起きた後

このタイミングで使用中の素材サイトやテンプレートを見直すことで、最新の技術とワークフローにフィットした運用ができます。

よくある質問(FAQ)

最後に、建築3DCG素材サイトの活用に関して、よくある質問とその答えをまとめました。実務で迷いやすいポイントをQ&A形式で整理していますので、素材選定・利用時の参考にしてください。

Q1.無料素材でも商用利用できる?

はい、CC0ライセンスや「商用利用OK」と明記された無料素材であれば、商用プロジェクトでも安心して使えます。代表例としては、Poly HavenやAmbientCGなどが該当します。

ただし、素材ごとに条件が異なる場合もあるため、サイト内のライセンス表記を必ず確認する習慣をつけましょう

Q2.有料アセットのライセンスは使い回しできる?

多くの有料サイトでは、1ユーザー・1プロジェクトを基本としたライセンス形態が採用されています。たとえば、3dskyやCGTraderの素材を複数プロジェクトに転用するのは原則NGです。

また、チーム利用や法人契約をする場合には、チームライセンスの有無や追加ユーザー料金の有無を確認しましょう。

Q3.異なるソフト間で素材を共有できる?

形式次第で可能です。FBX・OBJ・gLTFなどの汎用フォーマットに対応していれば、Blender・3ds Max・Unrealなど複数ソフト間での共有が可能です。

ただし、マテリアルの互換性(PBR設定など)やスケールの違いに注意が必要なため、読み込み後に軽く調整を行うのがベストです。

Q4.テンプレートを自作して販売してもよい?

はい、自作テンプレートに限っては販売可能です。ただし、他サイトから取得したアセットや素材を含んでいる場合、それが再配布NG素材なら販売行為自体がライセンス違反になります。

テンプレート販売前には、使用素材がすべて再配布可能な条件を満たしているかをチェックすることが重要です。

Q5.最新素材サイトの情報を確認する方法は?

素材サイトの更新情報は以下でチェックすることができます。

  • 公式サイトのニュース・ブログ
  • X(旧Twitter)などのSNS公式アカウント
  • Blender ArtistsやPolycountなどの海外フォーラム

特にPoly HavenやKitBash3Dなどは、新素材の追加や機能アップデートをSNSで随時発信しているため、お気に入りのサイトはフォローしておくと便利です。

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