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ここではBlenderのインストール方法と、7項目の初期設定を解説しています。
Blenderのインストール
まずはBlenderをインストールしていきましょう。
動画ではバージョン4.1ですが、2025年5月現在では4.4となります。
最新バージョンでは新たな機能が追加されていたり、操作画面が変更されている場合があります。
また、PERSCでは安定版の4.2 LTSを推奨していますので、合わせてダウンロード方法をご確認ください。
※動画内では未解説なので、以下の「4.2 LTEのダウンロード方法」を参考に
1.公式サイトにアクセス

まずはBlenderの公式サイト(https://www.blender.org/)にアクセスします。
検索で「Blender」と調べると、検索結果のトップには「Blender.jp」が表示されますが、こちらは非公式サイトなので注意してください。
2.ダウンロードする

トップ画面のDownload
をクリックするとダウンロードページに移動します。

ここのDownload Blender
をクリックすると最新バージョンをダウンロードすることができます。
※OSに合わせたBlenderを自動的に表示してくれます。

万が一、ご自身のPCとOSが違う場合には、ダウンロードボタンのすぐ下にあるプルダウンメニューより選択することができます。
3.インストールする
ダンロードできましたら、Blenderのインストーラーを実行します。
Windowsの場合
Windowsの場合はセットアップ画面が表示されるのでNEXT
をクリック。
「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れてNext
をクリック。
保存先もデフォルトで問題ありませんのでNEXT
をクリック。
Install
をクリックするとインストールが始まります。
最後にFinish
をクリックしてインストールが完了です。
Macの場合

Blenderアイコンをアプリケーションフォルダーに移動すると完了します。
4.Blenderを起動する

Blenderを起動すると初期設定のスプラッシュ画面が表示されます。

ここではLanguage(言語)のを日本語
に設定しておきましょう。

新しい設定を保存
をクリックして完了です。
また、この画面は初めてBlenderを起動させたタイミングでしか表示されません。
すでにBlenderを起動させたことのある場合は、次の初期設定の内容から変更できますのでご安心ください。
以前のバージョンの設定を引き継ぐ場合
以前のバージョンがPCに入っている場合は、上部の「〇〇の設定を読み込む」から設定を引き継ぐことができます。
LTSバージョンのダウンロード方法
PERSCでは4.2LTSバージョンの利用を推奨しています。
LTSとは長期サポートバージョンといい、仕様と互換性を維持しエラー修正のみ行われる特別なバージョンです。
Blenderは定期的に最新バージョンが登場しますが、それに伴って機能の追加やエラーが報告されています。
そのため安定した機能やエラーの少ないバージョンであるLTSバージョンを使っていくことをおすすめしています。
ダウンロード方法
Blenderのダウンロードページ(https://www.blender.org/download/)上部メニューのLTSをクリック。
LTSのダウンロードページ(https://www.blender.org/download/lts/)に移動しましたら、Blender4.2LTS
をクリック。
Blender 4.2 LTS(https://www.blender.org/download/lts/4-2/)のページに移動しましたらDownload
をクリック。
ダウンロード項目一覧が表示されますので、自分のPCにあったソフトをダウンロードします。
WindowsであればInstaller
MacであればIntel
またはAppleSilicon
(PCに合わせて)
LinuxはLinux
インストール方法は最新バージョンと同じになります。
7項目の初期設定
Blenderがインストールできましたら、最初に設定しておく7つの初期設定をおこなっていきます。
Blenderの設定画面の出し方

Blenderの設定を変更するときにはEdit
>Preferences
からおこないます。
表示が日本語になっている場合は、編集
>プリファレンス
です。
①日本語化
初期画面でもおこないましたが、日本語化の設定です。
Interface
>Tradition
の中のLanguageからEnglish(English)
をクリック。
プルダウンメニューよりJapanese(日本語)
を選択。
日本語の場合はインターフェイス
>翻訳(言語)
の中の言語から変更できます。
言語(翻訳)の設定項目

Blenderではどこまで翻訳できるかの設定項目があります。
ここでは新規データ
のみチェックを外しておきます。
「新規データ」とはオブジェクトやマテリアルを追加したときに、データ名を日本語化してくれるというものです。
データ名が日本語になっているとデータ共有した場合に、文字化けやエラーの原因になることがあるので、「新規データ」だけはチェックを外しておくことがおすすめです。
②テンキーの模倣
「テンキーの模倣」にチェックが入っているとキーボード上にある数字をテンキーの代わりに使えるようにする設定になります。
ノートパソコンやテンキーのないキーボードで使う機能になりますが、ショートカットキーが被ってしまうためチェックを外しておきます。
入力
>キーボード
の中のテンキーを模倣
のチェックを外します。
建築パースを使う場合には、視点の切り替えや数値入力などでテンキーを頻繁に使うので、テンキーを用意しておくと便利です。
③3ボタンマウスを再現
「3ボタンマウスを再現」は「Alt + マウス左クリック」でマウスのホイールクリックと同じ動作をすることができます。
ただし、Altをつかたショートカットキーが使えなくなるので、ホイールクリックができるマウスを使って、チェックを外しておきましょう。
入力
>マウス
の中の3ボタンマウスを再現
のチェックを外します。
④選択部分を中心に回転
「選択部分を中心に回転」にチェックが入っていると、ホイールクリックで視点を回転するときに、選択したものを中心に視点が回転する設定です。
視点の操作
>周回とパン
の中の選択部分を中心に回転
にチェック。
動画では建築パース作成時には使いにくいと解説していますが、チェックを入れても入れなくてもどちらでもOKです。
⑤マウス位置でズーム
「マウス位置でズーム」にチェックとを入れることで、マウスのカーソルに対してズーム(拡大縮小)をしてくれるのでおすすめの設定です。
視点の操作
>ズーム
の中のマウス位置でズーム
にチェック。
⑥アンドゥ回数(元に戻す回数)
アンドゥ回数とは「Ctrl + Z」で戻れる最大回数のことです。
デフォルトでは32と少ないため、100くらいに変更しておくとベストです。
※数値を増やしすぎるとメモリをたくさん消費するので、重たくなる場合があります。
システム
>メモリーと制限
の中のアンドゥ回数
を100
に変更。
※4.2以降ではアンドゥ回数が「元に戻す回数」に変更されています。
⑦自動保存
自動保存にチェックが入っていると、Blenderが落ちた場合でもデータを復元することができます。
デフォルトでチェックが入っているかと思いますが、もしチェックが入っていない場合は必ずチェックをしておきましょう。
セーブ&ロード
>Blenderファイル
の中の自動保存
にチェック。
またタイマー(分)の数値を設定することで、何分ごとに自動保存するかの変更もできます。
自動保存のファイル
自動保存のファイルはデータを保存した際に自動的に作成される「〇〇.blend1」というファイルです。
自動保存のファイルで復元する場合には、このファイルの語尾の数字を削除して名前を変更するか、Blenderの復元から復元することができます。
Blenderないで復元するには、ファイル
>復元
>自動保存
で復元させたいファイルを選択します。
⑧自動「深度」※追加

ズームをしていくと一定の距離以上オブジェクトに近づけないといったことがあります。
自動「深度」にチェックをいれることで、この現状を解消することができます。
視点の操作
>周回とパン
>深度
にチェック。
深度にチェックを入れることで壁をすり抜けたり、壁の中の視点になったりと迷子になる場合もあるので、用途に応じて使い分けるといいです。
⑨オンラインアクセスを許可※新規機能4.2~

4.2以降で追加された「エクステンション」という機能があります。
エクステンションとはBlender運営しているアドオン(拡張機能)のコミュニティで、ユーザー開発した無料のアドオンを提供してくれています。
ここで提供されているアドオンはプリファレンスから簡単に追加できるようになり、その際にオンライン通信が必要となるため許可をする必要があります。
システム
>ネットワーク
>オンラインアクセスを許可
にチェック。
変更した設定を「保存」する
ここまで設定ができたら、これまでの設定を保存しておきましょう。
左下にある3本線のマーク三
をクリック。
プリファレンスを保存
をクリックすると変更した設定が保存されます。
「プリファレンスを自動保存」にチェック
プリファレンスを自動保存
にチェックを入れておくと、変更したときに自動で保存してくれるので、毎回保存する必要がなくなります。
デフォルトで有効になっているかと思いますが、もしチェックが入っていない場合にはチェックを入れておきましょう。
デフォルト画面について
Blenderを開くとデフォルトでキューブ、カメラ、ライトが表示されていますが、不要な場合は初期画面で表示しないようにすることができます。
また、他の設定部分も合わせて「起動ファイル」として保存することができます。
※特に建築パースの場合は寸法をmmに変更するため、この変更作業の手間を省くことができます。
ここでは例としてデフォルトのキューブを削除した起動画面を作成していきます。
①キューブの削除
- キューブを左クリックで選択。(選択するとオレンジ色の枠で囲われます)
X
キーを押して「削除」をクリックしてキューブを削除。
②起動ファイルの保存
ファイル
>デフォルト
>起動ファイルを保存
をクリック。